想いが熱いうちにやる。


ものすごく大事。


なんせ、想いが熱い時こそ、最も良いタイミングだから。


この時期を一日逃すだけで、想いは急激に冷めていく。


これは、講演会などによって、刺激を受けた後のことを考えてみればよく分かること。


講演会終了後では、素晴らしい話を聞いて「よし、やってやろうと」という熱い想いを抱いていることが多い。


それなのに、寝て朝起きてみると、昨日感じた熱い想いが冷めているのに気づく。


熱い想いのまま突き進むことよりも、現実をこなすことに意識が向いてしまっていて・・・


そして、二日経てば、自分が思っている以上に熱かった想いが冷めてしまっている事実。


あの急激に高まった想いがまるで幻のようにさえ感じることも・・・


何かを抱いたのなら、すぐに行動に移すこと。


たとえ、どんなに小さな行動であっても。


その小さな行動が流れを作り出す。


一度、流れさえ作ってしまえば、急激に想いが冷めることを幾分かは避けることができる。


想いを抱いたのなら、その想いを冷めさせないように工夫することが大事なんよね。


あまり、意識されることではないが・・・


人は皆、何かキッカケがあれば、想いを高めることはできる。


だが、高まった想いを活かすことができずに、今までと同じ生活を繰り返してしまう。


おそらく、これが、現状を変えることができない大きな要因なのではないか。


「まぁ、いいか」と思い、後延ばしにする。


実は、これが、結構、致命的。


だって、自分自ら想いを冷めさせる行動をしているんやから。


後に延ばせば延ばすほど、行動からは遠ざかる。


そして、想いを抱く前の生活に戻り、何もなかったかのように以前の生活を繰り返す。


でも、またチョットすると、講演会に行ったり、本を読んだりして、自分の想いを高める。


けど、行動につなげないから、また、元の生活に戻ってしまう。


案外、こういったことを繰り返している人は多いんよね。


講演会に参加することが目的となり、本を読むことが目的となってしまって・・・


もちろん、何も意識していない人よりは、自分の想いを高めるキッカケを作っていて素晴らしい。


ただ、キッカケはあくまでもキッカケに過ぎない。


このキッカケを活かし、次につなげてこそ大きな意味が生じる。


なんたって、キッカケを得たとしても、それだけでは、何の効果も現れないから。


キッカケを行動につなげてこそ、何かしら変化が現れる。


案外、そんなもの。


ただ、キッカケを得て、行動につなげる人は、意外と少ないんよね。


なんせ、想いが高まった時期を逃す人は多いから。


想いが高まったことより、現実に焦点を合わせ、今やるべきことを意識してしまって・・・


もちろん、普段の生活は大事。


だって、これが、自分の基盤となっているから。


でも、今の生活ばかりに意識を向けていたら、自分を変えることなんてできやしない。


なぜなら、人は、意識しているものが、自分の世界に現れるようになっているから。


今ある自分の世界を維持しようと強く意識して過ごしていると、当然のように、今ある世界を維持するために必死になって動く。


ゆえに、何も変わらない。


そして、今までと同じような生活を、これからもずっと続けていくだろう。


昨日と同じような今日を過ごし、今日と同じような明日を過ごす生活を繰り返してしまって・・・


また、先のことを意識するのを止めてしまって・・・


大切なことであるのにもかかわらず、人は、先のことを考えるのを止めてしまう。


なんたって、先のことを考えても答えは出ないし、何ともいえない不安を抱くことになるから。


先の不安を考えないためにも、今やるべきことをこなすために多くの意識を向ける。


ひょっとすると、逃げているだけなのかもしれないね。


自分の先を意識することから・・・


自分と向き合うことから・・・


得たキッカケを行動につなげようとしていない自分から・・・


「今はやるべきことがある」と、自分に言い聞かせることで、やらなくても良い理由を作り上げる。


こんなことを、無意識の内に考えてはいなかっただろうか。


改めて、振り返ってみると、こう考えていたような気がする。


なんだか、自分で自分に愕然とするね。


なぜなら、一方では、想いを高める行動をしているのだが、もう一方では、その想いを冷めさせる行動をしていたんやから。


これでは、前に進むことなんてできやしない。


大切なのは、高めた想いを、冷ますことなく次につなげること。


どんなに正当性があるような理由を並べたとしても、単に、言い訳しているに過ぎない。


やれない言い訳を考え、それを正当化している間は、どうしても、高めた想いは冷めるばかり。


こんな調子では、ラチがあかない。


だからこそ、一度、想いを高めたなら、その想いが冷めないように工夫すること。


それが、前に進む一つのコツ。


もしかすると、想いを高めることよりも、想いが冷めないよう工夫することの方が重要なのかもしれない。


想いが冷めない間に、行動につなげるための工夫の方が重要なのかもしれない。


なんせ、想いを高めることは、案外、容易にできることだから。


ほとんど意識されることのない、想いが冷めないための工夫。


これに意識を向けることこそ、実は、自分を変えることにつながるのではないか。


なんたって、高めた想いを保ったままいると、行動に移しやすくなるから。


行動に移す機会が増えれば増えるほど、たくさんのチャンスを得る。


これは、まちがいない。


そして、たくさんのチャンスを得ていると、自ずと、自分も変わっていくもの。


ゆえに、想いを高く保つための工夫に意識を向けなよ。


それが、自分を変えることにつながるから・・・



サコヤンの独り言

「何も意識しなければ、想いは次第に冷めていくもの」