でっかく考えて、それから絞っていく。


ものすごく大事。


なぜなら、目の前のことばかりに焦点を当てているとどうしても視野が狭くなってしまうから。


一つのことに焦点を当てていると他のものが見えなくなるんよね。


もちろん、これは、良い面に働くこともある。


他のことを捨て、一点にすべての力を集中して最大限の効果を発揮することもできるから。


ただし、一点突破することができるのは、今何をしたら良いのかを確信している場合。


確信していなければ、一点にすべてを注ぐことはできやしない。


なんたって、どうしても、迷いやためらいが生じるから。


そして、多くの場合、今何をしたら良いのか、確信を持てている人は少ないのではないか。


だって、今何をしたら良いか分からない。


という人は、結構いるしね。


悩みを抱き、壁を感じ、この状況を乗り越えなければいけないと思いつつ、その解決策が分からなかったりする。


そのため、同じような場所で、同じようなことを繰り返し、ただただ、時だけが流れている。


自分は、ほとんど、前に進めていないのに・・・


今、何をしたら良いのか分からない。


といった人は、自分の方向性を見失っているんよんね。


どこに進めば良いのか分からないから、今何をしたら良いのかが分からなくなる。


何をやれば良いのか分かっている人は、先を見定めている人が多い。


数年後には、〇〇な自分になる。


というイメージが抱けている。


イメージが抱けているからこそ、そこから逆算して、今何をしたら良いのかが分かり、今に力を集中して注いでいる。


これは、一流のアスリートほど身につけている能力。


なんせ、一流のアスリートは、大事な試合から逆算して、練習メニューを決め、今何をしたら良いかを決めているから。


自分のピークが大事な試合に合うようコンディションを整えながら日々を過ごしている。


こんなことを考えながら、今を過ごしているんよね。


特に、オリンピックなんて、四年に一度だから、並大抵のものではない。


ただ、これは、スポーツ選手だけに大事というわけではない。


だって、この考え方は、普段の生活で生じる壁を乗り越える時にも使えるから。


壁を乗り越えようとして、壁を乗り越えられない時というのは、案外、その壁のことだけに焦点を合わせていることが多い。


そのため、壁を乗り越えようという意識が強すぎて、その壁以外のものが見えていなかったりする。


ゆえに、目の前にある壁が全てのように感じてしまう。


でも、全てであるわけがない。


どんなに高く感じている壁であっても、人生を考えるとほんの一部分に過ぎない。


だって、その壁の先には、ちゃんと道が続いているんやから。


単に、壁との距離が近すぎて、壁の向こう側が見えていないだけ。


一旦、壁から離れ、一定の高台に上って見てみると、壁の向こう側が見えるもの。


すると、どのように進めば良いのか、どのように乗り越えたら良いのか、壁の側にいる時よりも、イメージが湧きやすくなる。


これは、目の前のものをすべてとしてとらえるか、一部分としてとらえるかの違いなのではないか。


目の前ものを、全てととらえると、どうしても、短絡的にとらえてしまうもの。


だが、目の前のものを全体の一部分として、俯瞰して見ると、様々な視点から目の前のものを見ることができる。


目の前のことだけを見て、全体をイメージすることは難しいが、全体をイメージしてから一部分をイメージするのは、案外、容易にできるもの。


だからこそ、大事になるんよね。


でっかく考えることが。


なんせ、でっかく考えることで、ヒントを得られることは多いから。


今何をしたら良いのか分かることは多いから。


世の中には、深い悩みを抱えている人もいる。


多くの不安を抱えている人もいる。


たくさんもがいている人もいる。


そういう人ほど、必要以上に目の前のことばかりを見ているのではないか。


ただ、目の前のことばかりを見ているからこそ、前に進めていないのではないか。


もちろん、こうしていて、何かに気づくこともある。


だが、気づくまでには、自分が思っている以上に時間がかかるもの。


多くの時間をかけて良いのであればいざしらず、そんなに時間をかけて良いものなんて、あまりないのも現実。


限られた時間の中で、壁を乗り越え、前に進む必要がある。


そのため、時には、でっかく考えてみよう。


俯瞰して物事を見てみよう。


でっかく考えることで、俯瞰して物事を見ることで、今まで見えていなかったものが見えてくるから。


今までにない発想に気づくために、今いる位置から離れてみる。


それで、見えることもあるんやで。


また、離れることで、新たな出会いが生まれ、そこから何かに発展することもある。


何も考えずに、目の前のことばかりを見るのは、得策ではない。


ゆえに、目の前のものを、全体の一部分としてとらえる視点を持ちなよ。


それが、突破口を開く一つのコツだから。


あまりにも、近すぎると、かえって、盲点を生み出すものなんやで。


だが、一旦離れて見ると、今まで気づかなかった盲点にも気づきやすくなる。


だから、でっかく考えなよ。


物事を俯瞰して見なよ。


目の前のものを、全体の一部分としてとらえる視点を持ちなよ。


必ずといって、こういった視点が、自分のためになるから・・・



サコヤンの独り言

「でっかく考えることで見えるものがある」