人は、誰もが不安を抱えている。


不安がすべてなくなることはない。


たとえ、少なくすることはできても・・・


だが、過度な不安を抱くことはいただけない。


なんせ、過度な不安は前に進むことにおいて大きな妨げとなるから。


過度な不安を抱いていなければ、容易にできるものはたくさんあるし、立ち向かうことができるものもたくさんある。


それなのに、過度な不安を抱いていると、容易なことであっても難しくなり、立ち向かえるものでも無理っぽく感じる。


どのように想うかによって、スタートが切れるかどうかが決まってくる。


物事は、スタートを切ってこそ始まるというのに、過度な不安を抱えているとスタートを切ることさえできないこともある。


スタートを切る自分を受け入れることができていなくて・・・


スタートを切って何かで失敗することを受け入れることができなくて・・・


スタートを切って自分が傷つくことが受け入れることができなくて・・・


過度な不安を抱いている人は、物事に対して得られることに目を向けることはほとんどない。


それよりも、失うものや損するものに焦点を当てそればかりを意識してしまう。


しかも、過度な不安を抱えているがゆえに、不安になる理由ばかりを考えてしまい、さらに不安を膨らませてしまう。


もちろん、過度な不安を抱いている人も、前に進もうと意識することはある。


でも、無意識の内に、不安に焦点を当て不安なものばかりを引き寄せている事実。


だから、不安なものばかりが、自分の世界にやってくる。


「なんで、自分ばかりがこんな目に遭うのか」


と想ったところで、自分の言動に原因があるんよね。


不安を引き寄せている原因は・・・


そのため、いくら様々なことを学んだところで、過度な不安を抱く自分を認めなきゃ、いつまで経っても、前には進めないもの。


なんたって、過度な不安を抱いていれば、自分を奮い立たせスタートを切ることさえままならないから。


スタートを切ろうとしても、自分の中にある過度な不安が暴れ出し、スタートを切れないように働きかける。


不安なことばかりに意識が向くようにしたり、身体を硬直させたり、思考を停止するといった方法を用いて・・・


過度な不安を抱いているばかりに、自分で自分にブレーキをかける。


そんなことが普通に行われている。


自分でも気づくことができていないところで・・・


ゆえに、過度な不安を抱いている事実をあるがまま認めてもらいたい。


まずは、そこから始まるから。


特に、次のような人は要注意。


小さい時から自分を抑えて生きていた人。


自分を責める傾向がある人。


成功体験に乏しく、自分を肯定できていない人。


完璧主義な傾向がある人。


極端に、自分に自信を持てていない人。


なんせ、こういった人は、過度な不安を抱きやすいものだから。


ただし、過度な不安を抱いたところで、実際の所、そう怖れるものではない。


よくよく考えてみると、これも立派な一つの事実。


だって、過度な不安の多くが、自分の思い込みだから。


また、過度な不安が実際に的中することなんてほとんどないから。


なぜなら、自分がオーバーに考えているだけで、実際やってみると、案外、大したことではないものはたくさんあるしね。


過度な不安を抱く人は、小さな不安であってもそれを膨大なものにする癖がある。


そのため、小さな不安であっても、時と共に大きな不安を感じている。


けど、冷静になって考えてみると、自分で自分を苦しめているだけなんよね。


自分が悪い想像を繰り返すことで・・・


そもそも、不安というものには、実体がない。


形はなく、人の頭の中にしか存在し得ないもの。


いわば、実像ではなく、虚像なんよね。


不安の正体は・・・


ありもしないものを、あたかも、あるかのように思い込む。


こうして、本来の世界を、自分の想像で歪めている。


それが現実。


何も不安ばかりを信じる必要はない。


なんせ、人が想像できるのは不安だけではないから。


楽しさだって、喜びだって、やりがいだって、たくさんのものを頭の中でイメージすることができるんやから。


たくさんの不安を頭に置くよりも、こういったものとをたくさん頭に置いた方が良い。


だって、その方が、人生が楽しくなるから。


ただ、人は、何も意識しなければ、不安なことばかり抱いてしまうから要注意。


ゆえに、普段から、強く意識して、プラスな発想を心がけなよ。


そうすることで、自分の頭の中に、楽しさや喜び、やりがい、といったものを置き続けることができるから。


人生を楽しく生きるにおいて、過度な不安は必要ない。


それでも、過度な不安と共にいきたいのであれば、生きたら良い。


なんせ、それは各々の自由だから。


過度な不安は、自分が前に進む大きな妨げとなる。


だからこそ、過度な不安を抱いている人は、まずその事実を認めなよ。


そこから少しずつ、過度な不安を軽減させていけば良い。


ただし、不安にばかり焦点を当ててはいけない。


これだと、軽減するばかりか増大していく方に進んでしまう。


それでは、意味がない。


だからこそ、プラス的ことを意識しながら過ごしなよ。


すると、必ずといって、過度な不安は軽減していくはずだから。


そもそも、不安には、実態がない。


ゆえに、不安といえども、単なる、自分のイメージに過ぎない。


自分で抱いたイメージなら、自分で変えていくことができる。


案外、そんなもの。


とにかく、楽しく生きるためにも、過度な不安は軽減することを意識して過ごしなよ。


それが、前に進むための一つのカギでもあるから・・・



サコヤンの独り言

「過度な不安を抱いている時は、そんな自分をも認めること」