厳しい状態が続けば続くほど、その状態が終わった時の喜びは倍増する。


悩み、もがき、苦しむからこそ、喜びは大きくなる。


ほとんどのことはこうなっている。


決して、喜びが先ではない。


それが、人生の面白い面でもあるんよね。


仮に、先に喜びがあったら、人生そのものがつまらなくなっちゃう。


いや、耐えられなくなっちゃう。


だって、最初にMAXの喜びがあって、その後に悩みやもがき、苦しみがあれば嫌になっちゃうから。


人は、先に喜びがあるから、様々なことを耐え、吸収しながら前に進むことができる。


案外、そんなもの。


先に希望があるか、絶望があるかは、全然違う。


ただ、人生では、大概、先に希望が用意されている。


だから、人は成長することができるんよね。


たとえ、今がどんなに厳しい状況であろうと・・・


希望の光に向かって歩むからこそ、その希望まで近づくことができる。


そして、一歩一歩着実に歩んでいれば、必ず、距離は縮まる。


でも、自分がどんな状況にいるかによって、到達するまでにどれほど時間がかかるかは分からない。


厳しい状況にいればいるほど時間はかかり、楽な状況にいればいるほど時間はかからない。


ある人は数年かかってようやく到達できる人もいれば、ある人にとっては数日で容易に到達できる人もいる。


各々が置かれている状況によって様々。


おそらく、多くの人は、厳しい状況を嫌い、楽な状況を好むであろう。


だが、必ずしも、厳しい状況=嫌い、楽な状況=良い、と言えるものではない。


なんせ、厳しい状況にも良い面はあり、楽な状況にも芳しくない面があるから。


まず、厳しい状況というのは、一見、嫌に思いがち。


でも、厳しい状況というのは、自分を大きく成長させてくれる。


悩み、もがき、一生懸命考え答えを出そうと奔走することで、自分の力は着実に伸びていく。


しかも、悩み、もがき、一生懸命答えを出そうとした人の方が、話を聴いてみると面白い。


たくさん感情が揺れ、それでも前に進もうとしていたため、話にリアリティがあってついつい引き込まれる。


確かに、悩み、もがき、一生懸命答えを出そうとしている時は、ものすごく辛く感じるかもしれない。


だが、成長を通じて厳しい状況を抜けると、そこでの経験は、自分にとってかけがえのないものとなる。


また、これからの自分を支える大切な宝物にもなる。


厳しい状況って、今は辛く感じることでも、未来の自分にとっては素晴らしい体験なんよね。


だから、厳しい状況=嫌い、とは言い切れない。


次に、楽な状況は、一見、心地良い環境のように思える。


けど、心地良い環境というのは、ゆっくりゆっくり自分を堕落させる環境でもあるんよね。


今が心地良く、何ら辛いこともないから、ついつい今の環境に甘えてしまう。


すると、ドンドン自分の力が衰えていく。


なんせ、力って使わなければ、次第に落ちていくものだから。


それなのに、あまりにもその環境が心地良すぎて、自分の力が落ちていることにも無頓着になってしまう。


しかも、今ある楽な環境がいつまでも永遠に続くと思い込んでしまっている。


むしろ、続かない可能性の方が高いのに・・・


仮に、突然、今の楽できる心地良い環境が崩壊したら、その環境に慣れている人ほど、新たな環境に適応できないもの。


なんたって、環境の違いがあまりにも激しいから。


ゆえに、楽な状況=良いとは言い切れない。


そもそも、人には能力の違いがあるから、簡単に結果を出す人もいれば、中々、結果を出せない人もいる。


すごく当たり前なこと。


ただ、結果だけを見れば、簡単に結果を出せる人が良い、と言えるのかもしれない。


けど、そんな容易な問題ではない。


なぜなら、簡単に結果を出してしまえば、思い入れが小さく、感情が揺さぶられないから。


そのため、良い結果を出したとしても、自分の記憶には残りにくい。


これは、後々、不利に働くこともあるから、要注意。


例えば、就活において、早く決まる人もいれば、遅く決まる人もいる。


結果だけを見れば、誰しもが、早く決まる方が良いと思うであろう。


でも、早く決まる人は、意外とすんなりと内定を得ちゃうから、働くことに対しての執着が弱くなる可能性は大いに考えられる。


しかも、何個も内定をもらっていれば、後になって、別の企業に行っておけば良かった、と後悔することだってある。


何年、何十年と働くことを考えると、こういったことは致命的になりうる。


だって、モチベーションに大きく関わり、自分の成長にも大きく関わるものだから。


でも、就活に苦しんで苦しんで内定を得た人は、その分、働くことに対しての執着は高いものになるのではないか。


しかも、入社してからも、必死に食らいついていくであろう。


なんせ、苦しんで苦しんで必死に勝ち取ったものだから。


仮に、入社当時では、難なく入社した同期の人と差があったとしても、年数を重ねていくごとに立場が逆転していることなんて山ほどある。


なぜなら、辛いことを経験している人ほど、現状にあぐらをかくことなく、愚直に成長していく傾向があるから。


そもそも、厳しい状況というのは、これからの自分の人生を支える土台にもなりうるから捨てたものではない。


その時は、辛く感じるかもしれないけど・・・


でも、後に、大きな喜びとなって返ってくることは結構多い。


ゆえに、厳しい状況に陥ったのなら、その状況をできる限り味わいなよ。


諦めることなく、真正面からぶつかって。


そうやって生きていると、自ずと、厳しい状況も乗り越えることができるものだから。


そして、その厳しい状況が、自分の人生にとって大切なものになるから。


ともかく、今いる状況で、今やれることを精一杯に。


ただ、これだけ意識して過ごせば良い。


それで、案外、なんとかなるものなんやで・・・



サコヤンの独り言

「厳しい状況を経験することが後になって活きることは案外多い」