自分の心は、身近の誰かに投影される。


良い面も悪い面も様々な面が映し出される。


いわば、自分を映す鏡なんよね。


身近にいる人は・・・


自分が大好きな人には、自分の様々な良い面が映し出され、自分が嫌いな人や嫌な人、苦手な人には、自分の芳しくない面が映し出されたりするもの。


大好きな人の場合は、受け入れやすいが、そうではない人の場合、案外、受け入れにくいもの。


なんせ、「あの人のあんな嫌な面が自分にもある」とは、思いたくはないから。


受け入れたくはないから。


だが、高い確率で、嫌と思っている面を自分も持っている。


これは、信じがたいことだが、事実であろう。


なんたって、嫌な面に反応している自分がいるから。


自分に、その要素がなければ、反応自体が起こらないもの。


だって、自分が嫌と思っている面であっても、他の人にとっては、全然嫌な面に映らない場合って、意外と、たくさんあるから。


ひょっとすると、誰かのある一面を嫌と感じ、攻撃するのは、自分の弱さを隠す行為なのかもしれない。


自分が嫌と思う人と同じような弱さを自分が持っていることを認めたくなくて・・・


攻撃することで、威勢を張ることで、「違うんだ」ということをアピールしているのかもしれない。


嫌と思い、攻撃している間は、その弱さを自分では認めることができないもの、受け入れることができないもの。


ただ、自分と向き合い、嫌な感情が薄れ、攻撃する回数が減っていくと、それに応じて、認めることができるもの、受け入れることができるもの。


案外、そうなっている。


だから、嫌いな人や嫌な人、苦手な人が現れた時には、大きなチャンスでもある。


なぜなら、自分のマイナスな心を取り除く絶好の機会だから。


嫌な人と出会うことで、自分の嫌な面の存在に気づく。


そして、時間をかけてでも、それを取り除くと、大きく成長する。


人として、幅が広がり、器がでかくなる。


なんたって、今まで苦手と思って避けていた人が、苦手ではなくなるから。


それだけで、人間関係が抜群に良くなる。


しかも、不思議なことに、一度、ちゃんと受け入れることができると、同じような人が自分の目の前には現れなくなる。


たとえ、仕事の場所が変わったとしても・・・


世の中は、上手いことできているよね。


同じ課題は滅多に出ないようになっているから。


一度クリアすると、次の新たな課題が出される。


そんなシステムになっているんちゃうかなぁ・・・


ゆえに、最初は嫌と感じていた人を受け入れ続けることができている人は、人間関係の達人になっていることもある。


そういえば、人間関係が上手くいっている人の特徴として、嫌と思う人が周りに少ないんよね。


一つ一つちゃんと乗り越えているのか、どうしても受け入れることができない人は自分の世界に現れないようにしているのか定かではないが・・・


とにかく、素晴らしい人が集まっていることが多い。


そりゃそうじゃよね。


だって、人間関係が優れている人は、一緒にいると楽しいし、素晴らしい仲間が大勢いて得るものもたくさんあるから。


人間関係に優れること。


これは、多くの人が望むこと。


ということは、多くの人が成し遂げられていないこと。


ひょっとすると、人は、人間関係を学びにこの世に現れているのかもしれない。


なんせ、多くの人に投げかけられている問いだから。


良い人間関係を築くには、人を区別しないこと、自分から好きになること、自分から与えること、といったことがよく挙げられる。


人間関係を学ぶために、こうしたことを学ぶ必要があるんやろね。


そして、こういったことを学んでいる人ほど、良い人間関係を築いている人が多い。


良い人間関係を築くにはそれなりの理由がある。


しかも、自分の心のレベル、心の状態によって出される課題は異なる。


ある人にとっては、見返りなしに与えることだったり、またある人にとっては、人に投影された自分の嫌な面を受け入れることだったり、またある人にとっては、区別することなく人を好きになることだったりする。


その人に応じた課題が出るようになっている。


上手いことできているよね。


それに、出された課題をこなすと、ちゃんとステージが上がるようになっている。


これも不思議な点。


とにかく、自分の身近にいる人をよく見てみると、自分の様々な面を知ることができる。


ただ、家族の誰かに対して、何かしら嫌な感情を持っている人がいる場合、要注意。


なぜなら、近ければ近いほど、その想いは強烈なものとなるから。


さらに、家族に対して嫌な感情を持っている人は、高い確率で、誰かに対しても家族に対するような嫌な感情を抱いているもの。


これは、家族との関係が、社会との関係の縮図と言われる所以なのかもしれない。


すべての人が、家族と良好な関係を築いているわけではない。


だが、そのことに気づいているのなら、自分を成長させる大きなチャンス。


不思議なことだが、家族間での関係を良好にしていくと、それに伴い、多くのことが改善されていくものだから。


なぜ、そうなるのかは分からないが・・・


案外、そうなっている。


おそらく、人と人は、目では見えない深い部分でつながっており、連動しているのであろう。


そのため、何かが改善されれば、それに応じて他の何かも改善される。


こうなっているんちゃうかなぁ・・・


とにかく、人は、自分の心を投影する鏡のような働きがあるんやで。


よって、人をよく観察して、自分を知るよう意識して過ごしなよ。


それが、ゆくゆくは自分のためになるから。



サコヤンの独り言

「人を通じて自分の深い部分を知ることができる」