選択肢は広げることは大事。
また、選択肢を絞ることも大事。
それは、時と場合によって異なってくる。
選択肢は、多ければ多いほど、有効な手段に気づき取りかかりやすい。
だが、選択肢が多ければ多いほど、あれもこれも気になり、中々絞りきることができないもの。
特に、一人で絞り込む作業をする時には・・・
自分では、「これ」という一つに絞ったつもりでも、いざとなると別なものも気になる。
多くの中から一つのことを選び、決断する。
ものすごく重要な作業。
けど、これは、他の選択肢を切り捨てることを意味する。
ゆえに、結構難しかったりするんよね。
チームで何かをする場合、様々な人の意見を聞きながら選択肢を絞っていくことはできる。
だが、自分の人生においては、自分一人で絞っていくしかない。
自分一人で絞っていくとなると、欲や様々な感情が現れ、絞っていくことは結構難しくなる。
むしろ、多くの場合、絞るという作業を怠ってしまう。
何かと言い訳を考えて・・・
例えば、今は忙しい、時間がない、考えたって意味がない。
といったつまらない理由を挙げて・・・
きっと、一つに絞ることが怖いんよね。
もしくは、無意識の内に怖がっているんよね。
自分が進む道をハッキリさせることに。
他の選択肢を切り捨てることに。
選択肢を一つに絞ることで、言い逃れできる保険がなくなることに。
よって、多くの選択肢を残したまま、曖昧な気持ちのまま今を過ごす。
そんな人は、結構多いんちゃうかなぁ・・・
だが、多くの選択肢を残したまま、曖昧な気持ちで取り組んでいて、自分が納得いくような結果が出ることは、そう多くはない。
だって、意識が分散すると共に、エネルギーも分散されているから。
意識は一点に集中すると共に、エネルギーも一点に集中させるからこそ、大きな力が発揮されるもの。
これは、虫眼鏡での実験を考えたらよく分かる。
あの、小学生の時にやった太陽の光を虫眼鏡で集めて紙をこがす実験を。
太陽の光を虫眼鏡で集めて紙をこがす場合、紙に当たっている光の円が大きければ大きいほど、紙のこげる時間は長くなる。
けど、紙に当たる光の円が小さければ小さいほど紙がこげる時間も短くてすむ。
光のエネルギーは同じだから、面積が大きければ大きいほど時間はかかり、面積が小さければ小さいほど、時間は短くて済む。
エネルギーを分散させて使うか、エネルギーを一点に凝縮させて使うか。
双方の特色の違いがハッキリしている。
これを、自分の人生の選択肢で考えてみると、選択肢が多ければ多いほど、エネルギーを分散させて使っており、選択肢を一つに絞ると、エネルギーを一点に凝縮して使っていることと言えよう。
もちろん、どちらにも一長一短があるから、どちらかを選ばなければいけない。
ということはない。
時と場合によって、その時の自分の状態によって選んでいけばエェ。
ただ、自分の人生を切り拓く場面がやってきたのなら、エネルギーを一点に凝縮して進んだ方が効果は期待できる。
なんたって、一点突破という言葉があるくらいじゃから。
ただ、切り換えようと思ってすぐ切り換えることができるものではないから要注意。
なんせ、人は習慣で生きる動物だから。
今まで、意識やエネルギーを分散させて生きていた人が、今から意識やエネルギーを一点に集中させて生きる。
と思ったところで、すぐ変われるものではない。
なぜなら、人は今までの習慣で生きようとする性質があり、すぐ変われるものではないから。
よっぽど変わる意思が強くなければ・・・
思ってすぐ変われるのであれば、世の中に自分を変えたいと思う人はいなくなる。
でも、世の中には、自分を変えたいと思っている人は多い。
ひょっとすると、自分を変えたくても変えることができない人というのは、複数の選択肢があってそれを絞ることができていない結果なのかもしれない。
変わりたいと思いながらも、変わりたくないという思いも抱く。
変わりたいという選択肢と、今のままでも良い。
という複数の選択肢があるがゆえに、選択肢を絞ることができていない。
選択肢を一つに絞っている人は、変わると決意し、ドンドン変わっていくもの。
選択肢は、複数あるがゆえに迷ってしまうんよね。
そして、迷っている時というのは、大概は、今までの習慣で生きていたことが優先されることが多い。
複数の選択肢は、時として有効に発揮することもあるが、ある時には自分を苦しめることにもなる。
ゆえに、普段から、自分の選択肢を絞る意識を持って過ごしなよ。
そうやって生きていると、自分にとって重要な時期がやってきた時には、高い確率で活きてくるから。
選択肢は、広げることよりも、絞ることの方が難しい。
なんせ、自分の欲や感情をコントロールする必要があるから。
また、今までの自分の習慣を認める必要があるから。
とにかく、選択肢を絞る意識を持ちなよ。
これは、大切な力だから。
サコヤンの独り言
「選択肢を絞ることで、迷いがなくなり、自分の力を一点に集中することができる」