不安は100倍オーバーに感じている。
そうとらえて丁度エェんちゃうかなぁ・・・
だって、大概の不安は、本来ならどうってことないものばかりだから。
どうってことない不安を自分自身が膨らませているだけなんよね。
不安なことを何度も何度も意識することで・・・
不安が不安を生み、雪ダルマ式に膨らんでいく。
終いには、最初に何に不安になっていたのかさえ分からなくなったりする。
あまりにも、たくさんの不安が複合的に結びついてしまって・・・
当初は小さな不安だったのに、次々と結びついて、いつしか、化け物のような存在になっていることにも・・・
人が持つ素晴らしい能力である想像力が、マイナスに働くととんでもないことになる。
あることないこと、考え、予測し、本当は関係ないものまでも、関係があるような気にさえなっちゃう。
特に、小さい時から、自分を傷つけ、自分を否定し、自尊心が低かった人は、そういった傾向が強い。
ただ、気づいていほしい。
あなたが今、抱いている不安は、本来はどうってことないものであることを。
頭の中にだけある不安と、実際にやってみた後に感じる不安とでは、大きなズレがあるんやで。
今のあなたは、過去からの思い込みによって、不安に縛られているだけなんやで。
おそらく、今まで、あなたは、当たり前のように不安を強く感じていたのだろう。
自分にはできないと思うことが強かったからなのか・・・
自分に自信がなかったからなのか・・・
何か大きな失敗をして、不安を強く抱くようになったからなのか・・・
それは分からない。
だが、不安というものは、しょせん、虚像の世界の住人に過ぎない。
どんなに抱いたところで、虚像であり、実像になることはない。
あなたの頭の中にしかないんやで。
不安というのは・・・
だから、不安という得体の知れないものに縛られる必要はない。
だって、実在しないんやから。
これは、眼には見えなくて、実在しているか疑わしい幽霊が怖くて怯えているようなものなんやで・・・
ただ、人には防衛本能という自分を守る能力が備わっている。
これがあるがゆえに、不安をオーバーに感じてしまっているんちゃうかなぁ・・・
なんたって、ほんの小さな危険であっても、それを疎かにしたら、命を落としていた時代もあったんやから。
ゆえに、そんなことがないように、不安をオーバーに感じさせ、より慎重にさせているのではないか。
確かに、効率的には悪いが、確実性には富んでいるから。
そういった、自分を守ろうとする、DNAが脈々と受け継がれているんちゃうかなぁ・・・
先祖から代々、現代のあなたにも・・・
でも、今の時代、昔のように命を落とすような危険なんて滅多にない。
にもかかわらず、過剰に防衛本能が働いている。
不安をオーバーに感じることによって・・・
そのため、何でもないことにまで、不安を感じるようになり、自分に多大な悪影響を与えている。
この事実を認識する必要があるのだろう。
そうすれば、何か不安を感じた時でも、「大丈夫」、と自分に言い聞かせることができる。
しかも、仮に100倍オーバーに不安を感じているのなら、実際の不安は抱いている100分の1なんやから。
どうってことない。
単に、不安を抱くことは警鐘を鳴らしているに過ぎない。
警鐘を鳴らしているからといって、何もビクビクすることはない。
万が一のことを考えて大げさにしているだけなんやから。
万が一のことを怖れていたのでは、何もできやしない。
万が一のことが起きた時は、それは、そういう運命だったんだ、と受け止めればエェ。
なのに、万が一のことを怖れて行動しないのは、1%起こるかどうかのことを怯えてためらうのは、まさしく、愚の骨頂。
もちろん、時には、その1%が起こることもある。
だが、そういう時は、大概、天があなたに大切なメッセージを伝えようとしている時なんやで。
だから、何も気にすることなく、やればエェ。
何か起きたら、その時考えればエェんやから。
それで十分、間に合うんやで。
不安を抱くのは、全然構わない。
だって、人間だから。
けど、それを無下に膨らませてはならない。
これは、あなたを不安で縛り、あなたを傷つけるだけだから。
そんなことをしても、あなたのためにはならないんやで。
あなたが抱く不安は、実際のものよりもオーバーに感じていることが多い。
なんせ、あなたに備わる防衛本能がそうさせているから。
それを認識して過ごしなよ。
それだけでも、不安を感じる感覚が全然違うようになるから。
何にせよ、あなたが抱く不安は、実際のところ、どうってことないんやで。
それが、不安の本当の正体だから・・・
サコヤンの独り言
「自分で不安を膨らませていることに気づけ」