実際に、その場の空気を感じ、身体で覚えること。


ものすごく大事。


だって、身体で覚えたことは、時が経とうと、忘れるものではないから。


だが、いつしか、身体で覚えることが疎かになってしまっている。


知識を詰め込むことに慣れてしまって・・・


考えることを尊重しすぎてしまって・・・


イメージするだけで終わらせてしまって・・・


いかんせん、頭が重要視されている。


その場の空気を感じ、身体で覚えることよりも・・・


そのため、知らない間に、頭でっかちになっている自分。


どんなに頭を働かせたところで、行動が一つもなく、その場の空気を感じることがなければ、何も変わらないというのに・・・


そんなこともお構いなく、頭で考え、予測し、シミュレーションをして、頭の中で判断する。


けど、そこから先に進まない。


いつもいつも、ここで終わらせてしまっている。


本来なら、ここからが重要であり、ここからが始まりだというのに・・・


頭の中で、結論を出すことに納得している自分がいる。


考えることで、行動しないことを正当化している自分がいる。


考えることが重要なものだと錯覚している自分がいる。


どんなに素晴らしいことを考えたところで、それは自分の中のことであって虚像に過ぎない。


自分の想いや考えを実際に表現してこそ、実像となるもの。


だから、いくら考えようとも、実際に行動が伴わなければ、絵に描いた餅。


一向に前に進むことはない。


ゆえに、実際に動き、その場の空気を感じることがものすごく重要となる。


たとえ、それがどんな最低な結果になったとしても・・・


考えているだけよりは何百倍もマシ。


だって、ちゃんと前に進んでいるから。


どんな最低な結果が出たとしても、それが最高の材料となり、次やる時には、以前よりも良い結果を出すことができる。


一つの失敗は、次を良くするための最高の材料なんやで。


それは、考えるだけでは、決して、得られるものではない。


実際にその場の空気を五感で感じ、その状況を分析することで見えてくることなんやから。


いつまで、頭を重要視するつもりなの。


頭が重要なのは、学生までやで。


なんせ、知識を詰め込んで良い点数が取れるのは学生までなんやから。


学生が終われば、頭を働かせることよりも一つの実体験の方が重要となるんやで。


だって、その方が、濃い経験値となるから。


上手くいけば、その経験から、どうすれば上手くいくかが分かる。


上手くいかなければ、この経験から、どうすれば上手くいかないかが分かる。


物事を上手くやるコツは、上手くいく方法を知るまで、上手くいかない方法を試すことなんやで。


そうすれば、大概のことは上手くいくから。


人は、何かしら、上手くいかないことを避ける。


だが、本当は、上手くいかないことをたくさん積み重ねると、自ずと、上手くいく方法を導き出せるんよね。


なんせ、上手くいかない方法にも、数に限りがあるから。


上手くいかない方法をたくさん試したら、大概のことは上手くいくようになるもの。


なんたって、それを証明した人が、歴史上にもちゃんと存在するから。


電球を発明したエジソンのように・・・


いつしか、人と人との間で生きるうちに、人の眼を気にして自分の言動を決めてしまっている自分がいる。


そのため、失敗しそうなものを極力避けている自分がいる。


失敗した時に、周りから変な眼で見られたり、嘲笑されたりすることを嫌って・・・


失敗を嫌なものととらえることが、自分から行動力を奪っている。


そのことに気づかないまま、失敗することを避けていた自分。


それが頭でっかちにさせていたとは・・・


本来なら、失敗は自分を成長に導くものなのに・・・


一つの失敗には、重要な情報がふんだんに含まれている。


その情報をたくさん集めれば、自然と、上手くいく道を導けるようになっている。


だから、失敗は避けるものではなく、受け入れるものなんよね。


その方が、より早く、上手くいく道を歩めるようになるんやから。


上手くいく道を歩もうとする意識が必要以上に強く、上手くいかないことを嫌っていた。


だが、上手くいかないことを嫌うことが、上手くいく道を遠ざけていた事実。


なんとも皮肉なもんじゃなぁ・・・


自分が避けていたものの中に、自分が求めていたものがあったんやから。


それに気づくことなく、見当違いのところを探していたんやから。


そりゃ、見つかるわけがない。


だから、とにかく行動を起こしなよ。


行動を起こすことではじめて、その場の空気を五感で感じることができ、分かることがあるんやから。


そして、何度も何度も失敗したらエェ。


その一つひとつの失敗が、上手くいく道を導いてくれるから。


最初から上手くやろうとするスケベ心なんて必要ない。


結局は、上手くいかないことを、失敗を重ねることが、上手くいく近道なんやから。


失敗を受け入れて、何でもやってごらん。


しょせん、失敗にも数に限りがあるんやから。


失敗する方法をすべて試したら、上手くいくんやで。


ゆえに、時間をかけて、どうすれば失敗をするのかを知ればエェ。


その方が、頭で答えを導くよりも格段に早く上手くいくようになるから。


案外、そんなものやで・・・



サコヤンの独り言

「どうすれば失敗するのかをたくさん知れば、上手くいくようになる」