失敗をしたらどうなるのか。


簡単でいいから考えてみて。


失敗をしたら、悔しさを抱く。


失敗をしたら、恥ずかしさを覚える。


失敗をしたら、心が傷をつく。


パッと浮かぶものを挙げてみた。


だが、どれも大したことではない。


失敗を避ける理由にはならない。


じゃあ、一つずつ掘り下げてみよう。


まず、失敗をしたら悔しさを感じる。


これは、素晴らしいことではないか。


だって、悔しさを感じるということは、その裏に一生懸命やったという事実があるんやから。


手を抜いてやれば、たとえ、失敗しても悔しさを感じることはないんやで。


一生懸命やらない限り、悔しさなんて感じることはできないんやで。


物事に一生懸命取り組むことは、ものすごく貴重なことなんやで。


もし、悔しく感じるのが嫌で避けることとなれば、一生懸命やることも同時に否定してしまう。


そんなことは、あってはならない。


なんせ、一生懸命やるからこそ、自分の道は拓けていくんやから。


だから、仮に失敗した時には、ムチャクチャ悔しさを感じるほど、涙をこぼすほど一生懸命に取り組みなよ。


それくらいで丁度エェんやから。


あなたは、今、失敗したら、涙をこぼすほど悔しさを感じることができますか。


そうやって、本気で生きていますか。


Yes、と答えられなければ、今の自分の生き方を見直した方がエェのではないか…


知らず知らずの内に、自分に対して甘く、緩くなっている可能性が高いから。


いつまでも、悔しさを感じることができる人でありなよ。


次に、恥ずかしさを覚えるあなた、周りのことを過剰に意識し過ぎているよ。


本来、自分を持って自分らしく生きていれば、たとえ、失敗しても恥じらいを感じることはない。


それで、失敗を感じるのであれば、周りの人から、自分はどのように見られているのか、気になって仕方がない状態に陥っている可能性がかなり高い。


失敗して、周りの人から笑われるのを怖れていたり、蔑んで見られることにビクビクしている。


笑いたいヤツがいれば笑わせておけばエェ。


蔑んで見るヤツがいれば、好きにさせておけばエェ。


なんせ、人がすることだから。


いちいち、意識することでもなければ、反応することでもない。


そうしていたら、笑っていたヤツも、笑わなくなるし、蔑んでいたヤツも蔑まなくなる。


だが、自分が意識し反応していると、いつまでも、笑われたり、蔑んで見られたりしちゃうよ。


だって、それを否定することで強く意識し、自分の世界に引き寄せてしまっているから。


失敗なんて、誰もがすること。


失敗をしない人なんて一人もいないんやで。


だから、何も恥ずかしがることはない。


仮に、一度失敗したら、次、取り返せばエェ。


一度の失敗ですべてが決まることなんて、滅多にない。


多くの場合、やり直しのチャンスがあり、敗者復活戦がある。


その時に全力を出せばエェ。


周りに気を取られていたら、挽回のチャンスをみすみす逃すことになるんやで。


失敗したらしたで、その後の対処に全力を尽くしなよ。


その行動によって、一つの失敗を挽回できるかが決まるんやから。


最後に、失敗をしたら傷つくと思っているようだが、それは大きな勘違いなんやで。


なんたって、失敗そのものにあなたを傷つける力はないから。


では、なぜ、傷をつくのか。


それは、あなたの期待値が現実離れした高いものだからなんやで。


自分の力を知ることなく、期待値だけを高くする。


それで、自分が思うような期待値に至らなかった場合、その反動として、自分の心を傷つける。


要は、あなたの見込み違いが、あなたの心に大きな傷を与えているんやで。


それを、自分のセイにするのが嫌だからといって、失敗という現象のセイにしているに過ぎない。


今の自分の実力をちゃんと知り、期待値を高めることなく、臨めば、仮に、失敗したとしても、自分の心は深く傷つくことはない。


案外、そんなもの。


自分の力を知りつつ期待値を定めるのか、自分の欲を膨らませたものを基に期待値を定めるのか。


それによって、自分に与える影響は大きい。


期待は、自分の周りの人に任せておいて、自分が自分にするものではない。


このことを認識して、日々を過ごしなよ。


そうすれば、むやみに、自分に期待をすることなく、今の自分の力を最大限に発揮することができるから。


期待が高ければ高いほど、それは、あなたを縛る。


それは、周囲の期待であろうと、自分の期待であろうと変わらない。


変に期待することなく、今ある力を最大限に使うことを意識したらエェ。


すると、失敗も受け入れることができ、次々と、挑戦を重ねることができるから。


よくよく考えてみたら、失敗したところでどうなるわけでもない。


単に、自分自身が、失敗に対して、マイナスな思い込みをどこかでしていたに過ぎない。


実際は、失敗には、あなたを傷つける力は一切ない。


ただ、あなたが、強く否定することで、強い力があるかのように錯覚しているだけなんやで。


この事実に気づきなよ。


そしたら、これからは、今まで以上に挑戦の多い、失敗を重ねる人生を生きることができるから。


とにかく、失敗したところで、どうってことはないんやで。



サコヤンの独り言

「失敗の出来事には、あなたを傷つける力はない」