作業に取りかかることで、やる気が高まる。


だから、やる前から、やる気を高めようとすることも、やる気があるかないかなんて気にすることはない。


だって、そんなことをしても意味がないから。


なんせ、やる気なんて、水物で浮き沈みが激しいんやから。


やる気がある時はまだしも、常にやる気があるとは限らないんやから。


そんなものを当てにしない方がエェ。


ゆえに、やる前からやる気を意識しない。


やる気があってもなくても、作業に取りかかる。


今やるべきことに取りかかる。


何も考えずに取りかかる。


それが重要。


たとえ、やる気がなくとも、目の前のことに取りかかっていると、案外、やる気は満ちるものだから。


やる気が出ない時や集中できない時というのは、そのほとんどが、意識が散漫になっている状態なんよね。


なぜなら、様々なことを考え、色々なことが気になり、意識が分散されているから。


意識が分散され、力が分散された状態で、やる気を出そうとしたところで、自分が思うようなやる気など出やしない。


それが真実。


だからこそ、やる気のあるなしに関係なく、とにかく取りかかってみる。


そうすれば、目の前のことに、やるべきことに意識の焦点を合わせることができるから。


一つのことに意識を向け、一つのことに取り組んでいると、次第にやる気が出て、集中力が増していくもの。


案外、そんなもの。


だから、やる気を出すためには、即座に取りかかること。


それがコツ。


だって、やる気って、自分の意思一つで簡単に出せるものではないから。


仮に出せるのであれば、やる気がなくて困る、という悩みを抱える人はいないだろう。


やる気について書かれている本がベストセラーになる背景には、やる気を出せなくて困っている人がいるから。


多くの人が悩み、困っているやる気の上げ方。


そういったものを、真正面から取り組み、自分の意思で自在にしようとすることはない。


まず、高い確率でできやしないから。


なんたって、やる気なんて、目に見えないどころか、形もないんやから。


こうしたものを、直接コントロールしようとすること自体に無理がある。


ただ、直接的にコントロールすることはできないけど、間接的にならコントロールすることは可能だろう。


だって、心と身体は密接につながっているから。


この性質を利用し、身体を通じて、心をコントロールすればエェ。


そうやって、自分のやる気を間接的にコントロールすればエェ。


それなら、誰にだってできることだから。


とにかく、やる気は待っていても上がらない。


上げようと思ったところで上がるものでもない。


適当に生きていれば、もちろん上がることはない。


では、どうやったらやる気が上がるのか。


それは、今、自分の目の前にあることを、自分がやるべきことに取りかかり、一生懸命になってやること。


そうやっているうちに、自ずと上がっていくもの。


だから、何かをやる前にやる気を上げようと意味のないことをすることはない。


やる気があろうがなかろうが、今の自分にとって大切なことを、何も考えることなく即座に取りかかってごらん。


そして、それを夢中になって取り組んでみな。


朝起きたら、まずこのことを自分に誓いなよ。


毎日毎日、そうやっていたら、何も考えることなく、即座に、自分にとって大切なことに取りかかることができるようになっているから。


この習慣を身につけたら、必ずといって、自分の道は拓けていく。


ゆえに、時間をかけてもエェから、どうしても身につけなよ。


それに、自分にとって大切なことに即座に取り組むことができるようになれば、やる気を上げようと考える必要はない。


だって、自然とやる気に満ちて、目の前のことに取り組んでいるから。


そもそも、やる気のことなんて考える価値はあまりないんやで。


考えたところでどうにかなる代物ではないから。


だから、今、目の前にあることを懸命にやればエェ。


そうすれば、自ずとやる気は上がっているものだから。


ただ、それに気づくのは、作業が終わって、振り返った時やけどね・・・


だから、やる気のあるなしに振り回されることはない。


やる前にやる気があろうとなかろうと、大したことではないから。


とにかく、何も考えることなく、自分にとって大切なものに即座に取りかかり、それを精一杯やればエェ。


それを続けているだけで、自ずと、自分の道は切り拓けていくはずじゃから。


案外、そんなものやで・・・



サコヤンの独り言

「目の前にあることを即座に取りかかりな」