自信がないからこそやる意味がある。


普通、自信がない時というのは、その対象を避けがちになる。


敬遠してやらないことが多い。


だって、失敗して傷つくことは嫌だから。


失敗して人に笑われるのは嫌だから。


失敗して恥ずかしい想いをすることは嫌だから。


できることならリスクを取りたくない。


そんな想いから、自信がないことは、結構な確率で遠慮してしまう。


だが、本当は、自信がないからこそやる価値があるんよね。


もちろん、自信がないことをやる場合、失敗して傷つく可能性はある。


ひょっとすると、その可能性は高いかもしれない。


けど、それでエェんよね。


失敗して、傷ついて、ケチョンケチョンにやられればやられるほどに。


なんせ、その方が、上手くいった時に振り幅が大きくなり、感動が大きくなるから。


しかも、それだけではない。


振り幅が大きければ大きいほど、人に感動を与えることができる。


自分がどん底に行けば行くほど、そこを乗り越えた時に面白いエピソードができあがる。


フィクションではない、生の話が・・・


最初から自信があるものを上手くやったところで、大したエピソードにはならない。


なんたって、そこには、振り幅があまりないから。


面白い話ほど、感動する話ほど、最初と最後に振り幅があり、落差がある。


その差が大きければ大きいほど、強いインパクトを与える。


映画だって、最後がハッピーエンドならば、最初はその反対を組み込むことが多い。


極端から、反対の極端へ行く。


これが、最も振り幅が大きい。


だからこそ、何かをやる時には、自信がない時こそ一歩を踏み出すベストなタイミングなんやで。


もちろん、自信がない状態にやるからこそ、コテンパンにやられるだろう。


立ち直れないほどに傷つくだろう。


だが、そこで諦めることなく立ち直り、少しずつ力をつけ、自信をつけていけば、その過程をたどるすべてが面白いエピソードとなる。


今、目の前にあることを自分のためだけにするのではなく、将来、皆に伝えるためにと想って取り組めば、順風満帆にいかない方が、リアリティーがあるものとして伝えることができる。


そもそも、自分が経験することの多くは、自分のためだけのものではなく、皆と共有するために経験しているんよね。


人と人は、同じ人生を歩めないからこそ、各々が経験したことを共有することで、自分が知らない経験を仮体験することができる。


そうやって共有することが、人に与えられた役割なんちゃうかなぁ・・・


だって、同じ人生を歩んでいる人というのは二人とていないんやから。


ひょっとすると、地球にいる一人一人の経験をすべて集めると、あらゆるものを網羅し、一つの絵が完成するようになっているんちゃうかなぁ・・・


まるで、ジグソーパズルの一つひとつのピースが集まって一つの絵を生み出すかのように・・・


もちろん、すべての人に自分の経験を伝えることはできない。


だが、身近な人になら伝えることはできる。


だから、自分が伝えることができる範囲の人に自分の経験を伝えていけばエェ。


必ず、自分が経験したことが活きる人がいるはずじゃから。



そして、どうせ伝えるなら、相手の印象に残るように伝えた方がエェ。


何も脚色する必要はないが、相手のことを考えて伝えたらエェ。


そうした方が、リアルに感じることができて、より濃い仮経験となるから。


相手により良い話を伝えるためにも、自分がする経験は、できる限り、振り幅が大きい方が良い。


だって、その方が強いインパクトを与えると共に感動を与えることができるから。


ただ、自分が伝える側であることを意識していると、辛ければ辛いほど、苦しければ苦しいほどにチャンスと思えてくる。


なんたって、この時期を乗り越えたら、この過程すべてが面白いエピソードとなり、自分のネタとなることが分かっているんやから。


人に伝えるネタやエピソードを持っている人というのは、人を惹きつけやすい。


だからこそ、人に伝えるためのネタやエピソードを作る意識を持って、目の前のことに取り組んだ方がエェのだろう。


そうすれば、演出が上手くなるばかりか、ピンチな状況でさえも容易に受け入れることができるようになるから。


なんせ、ピンチな状況は、面白いネタ作りの始まりなんやから。


この状況を乗り切ることができれば、面白いエピソードが一つできあがることはまちがいない。


そうやって、臨むことができる。


こんな心境で臨めばピンチな状況がピンチではなくなるよなぁ・・・


なぜなら、ピンチな状況をゲームのように楽しんで取り組んでいるから。


ゆえに、自信がない時というのは、最高のネタを作り出す瞬間でもあるんよね。


だから、そんなチャンスをみすみす逃してはならない。


なんたって、自信がない時にはじめて、自信を持てるようになれば、それは最高のエピソードになるんやから。


一つの経験に、人に伝えても恥ずかしくないようなストーリーを作る。


こういう風に意識することって、ものすごく重要なことじゃよね。


だって、自分と自分以外の人のために経験を積むことができるんやから。


自分のためだけに経験を積むのか、人のためにも経験を積むのか、この意識の違いは、必ず大きな差となって現れる。


だからこそ、人に伝えることを意識して、ストーリーを構築しながら経験を積むことが大事なんやで。


そして、面白いストーリーを伝えるには、最初は、上手くいかないことの方がエェ。


その方が、よりインパクトが大きくなり、感動が大きくなるから。


そもそも、自分は演者でありながら、演出家でもあり、メッセンジャーでもあるんやで・・・



サコヤンの独り言

「自分自身を演出せよ」