挑戦したい想いはあるのに、なぜか、踏み留まってしまう。
そんなことがよくある。
一体、なぜなのだろう。
もちろん、不安や心配はある。
だって、挑戦するからには、上手くやりたいから。
だが、それだけではないような気がする。
なんせ、不安や心配だけなら、なんとでもなるから。
単にそれだけの理由なら、踏み留まるまでに至らない。
だとすると、他に理由が考えられる。
ひょっとすると、挑戦することにおいて、背負うかもしれないリスクのことをちゃんと把握していないのではないか。
もしくは、リスクを受け入れることができていないのではないか。
良い面ばかりを意識してしまって・・・
反対の、挑戦によって背負うかもしれないリスクが影に隠れてしまって・・・
おそらく、自分では、リスクのことを完全に忘れていても、自分の心はその存在に気づいているのだろう。
ゆえに、踏み留まるという行為につながっているのではないか。
なんせ、準備万端であれば、踏み留まることなく、スムーズに一歩踏み出すことができているはずやから。
踏み出すことができていないのは、何かしらの理由がある。
と、考えてもエェんちゃうかなぁ・・・
なんたって、どんなことにも理由はあるから。
何かをやりたい、という想いは、案外、簡単に抱くことはできる。
だが、それによって背負うかもしれないリスクにおいては、そうではない。
中々、意識することは難しい。
だって、そういうところは、光に当たっておらず、意識が及びにくいから。
でも、本当に腹を括って挑戦をするのであれば、光の当たっている華やかな部分ではなく、光の当たっていない影の部分を意識することが大事なのであろう。
華やかな部分はもちろんのこと、影である部分も含めて、受け入れることができた時、はじめて、腹を括って挑戦をすることができるのではないか。
光の部分だけを見れば、期待に満ち溢れ、憧れる。
けど、どんなことにも光があれば、影もある。
光だけあって影がない。
もしくは、影だけあって光がない。
ということは、決してない。
それが普通。
だからこそ、両方を受け入れることが大事になるんよね。
特に、挑戦する時には・・・
なんせ、挑戦する時というのは、期待に満ち溢れ、光の面だけを見る傾向があるから。
そういう時こそ、驕りが出て、中途半端な自信が出て、自分に隙を作る。
光だけを見て、進む覚悟は、実際は、そう強いものではない。
光と影の両方を受け入れてこそ、本当の覚悟となる。
肝が据わることになる。
だが、歳を重ねるごとに、物事の影の部分を意識しなくなる。
自分には関係ないものと思い込んで・・・
そうやって生きているからこそ、挑戦できる立場になったとしても、最後の最後で踏み留まってしまう。
だって、影の部分を認識する発想がないから。
頭では、前に進もうとしているが、心では、無謀だと判断している。
なんたって、心は、影の部分の存在を知っているから。
そのため、いつまで経っても前に進めないことに・・・
ゆえに、頭でも影の部分を認識する必要があるんよね。
なぜなら、頭と心とのズレを修正することはものすごく重要なことだから。
双方との間のズレが、大きければ大きいほど、物事は上手くいかなかったりする。
違和感を抱くかもしれないが、頭と心って、結構ズレていることが多い。
普段、あえて意識することはないだろうが・・・
おそらく、自分のことを放ったらかしにして生きていれば生きているほど、頭と心のズレは、大きくなっているだろう。
それは、人生の至る所に現れる。
挑戦を踏み留まるのだって、頭ではやりたいが、心ではやりたくない。
その両者のズレから生じている。
いかに、お互いのズレを修正し、擦り合わせることができるか。
それが大きなカギとなる。
頭と心どちらに合わせるにせよ、自分が納得するためには、お互いのズレを直す必要がある。
ただ、挑戦したいという想いが強く本物なら、何がなんでも、心を修正しなよ。
心を頭に合わせることができた時、自分が納得した状態で挑戦することができるから。
けど、生半可な気持ちで、心を修正しようと思わないほうがいい。
なんせ、中途半端な気持ちでできるものではないから。
なんたって、自分の心は目に見ることができない上に、触ることもできないから。
目に見ることができないものを手で触ることができないものを修正する。
一見、おかしく感じる。
本当に、そんなことが可能なのか、疑問さえ覚える。
でも、自分の想いを吐き出し続けているうちに、自分の心に気づき、自分の心を修正することができるのは事実なんよね。
ただ、この作業は、一人でやればえらく手間と時間がかかり、膨大なエネルギーを要する。
だから、自分の心を修正する想いがあるのなら誰かの力を借りた方がエェ。
その方が、時間も労力も少なくて済むから。
なんにせよ、挑戦したい想いがあるのであれば、自分の心を変えるんやで。
そうしてこそ、納得した形で挑戦することができるんやから。
ゆえに、普段から、頭と心のズレを意識して過ごしなよ。
双方のズレがなくなればなくなるほど、物事の多くが、スムーズに流れていくから・・・
サコヤンの独り言
「自分と向き合い続け、頭と心のズレを修正せよ」