自分で出した答えなら、自分は納得できる。
人から言われたことって、案外、納得できないもの。
たとえ、それが正論であったとしても・・・
正論であればあるほど、かえって、納得できなかったりする。
その場では納得したフリをするが、実際は腑に落ちていないことが多い。
なんたって、正しいことをやればいいことは、多くの人が言われる前から分かっているから。
分かってはいるけど、それができなかったりする。
なのに、指摘されるから、余計に納得できなかったりする。
人は誰しもが、天邪鬼的な要素があるんよね。
正しいことを言われたからといって、それを素直に快く受け入れるかといえば、決してそうではない。
むしろ、受け入れないことや我慢して受け入れることの方が多い。
なんせ、人に何かを言われたところで、自分の心はそう簡単には動かないから。
また、長年の間に築いてきた自分の考えや想いは、人に何かを言われた程度では変わりはしないから。
ゆえに、自分が何かを言ったところで、人は、そんなに変わるものではない。
どんなに素晴らしいことを言ったとしても・・・
だって、現に自分が他人に言われたくらいでは変わらないから。
その人の心に届くことがなければ、言葉は耳から耳へと通り抜けていく。
案外、そんなもの。
相手の心に届くように言葉を伝える。
ただ、言葉を言葉として伝えるのではなく、自分の想いを込めて相手の心に届くように伝える。
口で言うのは簡単だが、実際は、難しい。
なんたって、自分がいくら想いを込めたからといって、必ずしも伝わるものではないから。
簡単に伝わるのであれば、人間関係で苦しむ人などいない。
人から、何か正しいことを言われたぐらいでは、自分の心に留まることは少ない。
けど、それが正しいと自分で気づき、自分が納得すれば、自分の心に留めることができる。
自分で判断したこと、自分で答えを出したこと、そういったものが、自分にとっては大切なことなんよね。
だからこそ、自分で答えを出すことが大事。
人から何かを言われたから決めるのではなく・・・
ただ、自分で答えを出すには、自分だけの情報では足りないことが多い。
ゆえに、本を読み、人と会うことが大切になってくる。
なんせ、自分とは違う考えや想い、意識に触れることができるから。
自分は絶対ではないからこそ、比較できる情報や参考にできる情報が必要になる。
そういったものを簡単に得ることができるのが本や人なんよね。
一冊の本の中には、著者の考えや想いといったものがふんだんに含まれており、しかも、千円前後の値段で買える。
著者が長い時間をかけて得たものに、読者は数時間で触れることができる。
多くの場合、一冊の本を読めば、今までの自分の考え方と違う考え方があることに気づく。
それが重要なんよね、本を読むに当たっては・・・
また、人もたくさんの情報を持っている。
その人が生きてきた分だけ、その人だけの情報が詰まっている。
もちろん、その中には、自分が知らない情報がたくさんある。
だからこそ、人に会うことが大切なんよね。
だって、自分が知らない情報に出会うことができるんやから。
人は、誰もが、生きてきた道程が違うから、その人だけが持つ情報がある。
それが、どんなに価値があるのか。
気づいている人は少ない。
だって、お金を払ってでも人に会いに行くことができる人は、やはり少数派だから。
ただ、自分が求めている答えの情報を、ある誰かが持っている場合はよくある。
その人に会うことができれば、簡単に答えにたどり着くことができる。
でも、会うことができなければ、答えにたどり着くのにどうしても時間がかかってしまう。
時間をコストと考えるのなら、答えを知っている人に会いに行き、少しでも早く、自分で答えを出した方が良いのであろう。
世の中には、自分が求めている答えを知っている人はたくさんいるんやから。
しかも、自分が求める答えのヒントは至る所にもある。
だから、そういったものを活用しながら、自分の答えを出していけばエェ。
何も、自分一人で答えを出す必要はない。
なんせ、人は一人で生きているわけではないから。
活用できるものは何でも活用したらエェ。
ただ、最後の答えを出すのは、自分がやる必要があるが・・・
おそらく、多くのことを活用できる人ほど、迅速に答えを出せるのであろう。
まぁ、迅速であろうとなかろうと、それは大した意味はない。
大切なのは、自分で答えを出すことなんやから。
なんたって、自分で答えを出せば、自分が納得できるから。
それが、自分にとって一番良いことなんよね・・・
サコヤンの独り言
「自分で答えを出せば自分が納得できる」