勇気がいるのは最初だけ。


これは、ちょっと前に描いた作品のフレーズ。


ただ、よくよく考えてみると、今の自分に対して一番伝えたいメッセージでもある。


なんだか不思議な感じ。


インスピレーションで浮かんだ言葉の一節が、今の自分にピッタリとくるんやから。


まるで、誰かに仕組まれたよう。


あまりにも、タイミングが良すぎるんでね。


そりゃそうと、勇気って最初に出しちゃえば、その後って出す必要ってほとんどない。


小さい時のことを思い出して、この年で、ようやく気づくことができた。


跳び箱にしろ、逆上がりにしろ、一輪車にしろ、最初はすごく怖く感じ、勇気を要する。


未知なる世界に一歩踏み出すことに戸惑いを感じてしまってね。


でも・・・


一度挑戦しちゃうと、二度目からは勇気を出した覚えがほとんど無い。


たとえ、最初の挑戦が上手くいこうが失敗しようがどちらであっても・・・


上手くいったら、嬉しさのあまりまた挑戦するし、失敗したとしても、悔しさのあまりまた挑戦をしていたから。


考えてみたら、一度経験しちゃうと、それは、もう未知なる世界ではないんよね。


そして、未知なる世界に抱く、恐れ、不安、戸惑いといったものも同時になくなっちゃうんよなぁ・・・


しかも、怖れ、不安、戸惑いといったものがなくなれば、勇気を出す必要もなくなる。


当たり前と言えば、当たり前のこと。


なのに、今の今まですっかり忘れていた。


今思うと、いかに勇気を出さなくて過ごせるか、いかに面倒なことから避けれるか、いかに適当に過ごすか、無意識の内に選択していた気がする。


成長するごとに、マイナスな経験、マイナスな思考、マイナスな受け止め方を重ねることで・・・


そして、自分の中にあるマイナスなことを修正せずに過ごしていたから、何歳になっても勇気とは、かけ離れた所にいたんやろね、きっと。


なんだか、一歩を踏み出すことって、全くといって、高い壁ではない気がしてきた。


だって、勇気がいるのは最初だけやから。


最初だけ勇気を振り絞ればエェ。


と考えるだけですごく楽に感じる。


また、一歩を踏み出すことに恐れ、不安、戸惑いを感じるのは、単に、それが未知なる世界じゃから。


知らないんであれば、知ればいい。


ただそれだけ。


知らずにあれこれ考えるから、余計にマイナスな発想をあおってしまうもの。


結局は、何でもないものを、豊かに想像を膨らませることで、とんでもない障壁にしているのは、まぎれもなく自分自身なんよなぁ・・・


まるで、現代版のドンキホーテやね。


勇気に限らず、様々な言葉を漠然と捉えているからこそ、かえって、混乱していることって意外とある。


自分が気づいていないだけで・・・


ひょっとすると、自分が使っている言葉の概念を掘り下げていくことって、すごく大切なことなのかもしれない。


なんたって、よく使う言葉なのに抽象的で、使う人によって意味が異なる言葉なんてたくさんあるから。


好き、嫌い、幸せ、楽しい、悲しい、といったように、感情を表す言葉などは・・・


抽象的な言葉を掘り下げていくと、より自分のことを深く知ることができるのではないか。


何が好きで、何が嫌いなのか、どうして好きなのか、どうして嫌いなのか、突き詰めていくと、その理由が浮かんできたりするしね。


そのおかげで、自分の奥にある想いに気づくことって結構あるんちゃうかなぁ・・・


なんだか、そう思う。


今まで漠然と言葉を使っていたからこそ、これからは、自分が使っている言葉に意識を向けてみよう!


それが、自分の人間力を高めることにつながるから・・・



サコヤンの独り言

「一歩を踏み出すことって、案外簡単にできたりする」