感動することってすっごく大切なこと。
そんなことは言われなくても分っている。
なのに・・・
歳を重ねれば重ねるほど、大人になればなるほど、感動することが徐々に減ってきてしまう。
最近、感動したことは何ですか?
という問いに間髪入れずに答えられる人がどれほどいるだろうか・・・
答えられる人は、今もこれからも感動する日々を送るじゃろう。
でも、残念ながら、そんなに多くはいないような気がする。
だって、毎日を同じように過ごしている人が、なんとなく過ごしている人が圧倒的に多いから。
だからといって、そういう人達を否定するつもりは毛頭もない。
なんせ、その人の人生じゃから。
ただ、もったいないような気が強くするだけ。
誰もが、子供の頃は、好奇心旺盛で、毎日毎日感動することがたくさんあったはず。
世界は知らないことばかりで、挑戦したくなることばかりで、興味に惹かれるものばかりで、その場に留まることが中々できずにいた。
何かあれば、走り回り、夢中になり、楽しんでいた。
でも・・・
様々な経験を積むことで、そうなれずにいる。
世界は知らないことばかりなのに、知っているつもりになって。
挑戦したいことはあるのに、失敗を怖れて挑戦しなくなって。
興味に惹かれるものはあるのに、お金や時間をやらない言い訳にして。
1つひとつの失敗の経験が、危険回避の能力を高めてしまっているんよなぁ・・・
これはすごい能力なんじゃけど、かえって、自分の枠を狭めることにもなっちゃう。
そして、このことに気づかずに生活しちゃったりも・・・
よくよく考えてみると、すごく怖いことじゃよね。
そりゃそうと、なぜ、「感動することがすっごく大切」と思うようになったのかというと・・・
それは、時の流れの感じ方が変わってきているから。
ただ、僕が感じていることなんで、正確かどうかはわからない。
確かめる術があったらエェんじゃけどね・・・
ちなみに、僕自身、大学の4年間と、大学を卒業してからの4年間では、時の流れの感じ方が全然違っている。
今思うと、大学の4年間はあっという間。
なのに、その後の4年間はすっごく長く感じている。
なぜ、4年間という長さは一緒なのに、こうも感じ方が変わるのか?
1度、真剣になって考えたことがある。
そして、出した答えが、「日々感動して過ごしたかどうか」。
恥ずかしながら、大学の4年間は、それなりに楽しんでいたんやけど、深く感動したことがほとんどなかった。
そのおかげで、何か思い出そうとしても、あまりピンとこない。
結局の所、ほとんど記憶に残っていないんよね。
ただ、流れるような日々を過ごしただけで・・・
じゃから、僕の中では、大学の4年間が、空白に近いようなものとして記憶されている。
でも・・・
その後の4年間は全然違う。
1日いちにちは、すっごく短く感じた。
なのに、1ヶ月、2ヶ月、1年となると、すっごく長く感じちゃうんよね。
あっ、まだ1ヶ月、1年しか経っていないんだ。
もっと過ぎたような気がしていたのに・・・
といった感覚を抱いていた。
おそらく、その1ヶ月の間に何度も感動し充実して過ごした日があったのだろう。
毎日毎日心が動き感動していれば、時がゆっくり流れているように感じてしまう。
不思議なことだが・・・
ただ、誰もが1度は思ったことがあるんちゃうかなぁ・・・
子供の時はあんなに1年が長かったのに、どうして、大人になれば1年があっという間に過ぎていくのだろう。
といったことを・・・
これには、心が動き、感動することが大きく影響しているんちゃうかなぁ・・・
子供の時は誰もが見るものすべてを新鮮に感じ、毎日ワクワクして過ごしていた。
いわば、無意識の内に、脳に快の刺激を与え続けていたことになる。
ゆえに、脳が活性化し続け、日々、充実して過ごすことができていたのだろう。
すると、その日その日に心が動き、感動をし、記憶に深く刻まれる。
決して、空白に感じるものではない。
だが、大人になれば、空白のように感じる記憶に残らない日を意外と過ごしちゃう。
なんたって、2日前に何があったのか、思い出せないことは多々あるから。
そうやって、記憶に残らないような日を多く過ごすことで、時の流れが早く感じるんちゃうかなぁ・・・
なんせ、振り返ってみて、空白のように感じたら、その期間はあっという間に過ぎたような感覚になっちゃうから。
だから、1ヶ月を長く感じたか、短く感じたかが、僕の1つのものさしとなっている。
長く感じれば、感動も多く充実して過ごした証で、そうでなければ、感動が少なく反省の材料となる。
あなたはどうですか。
1ヶ月を長く感じていますか、短く感じていますか。
それによって、自分の心が動いているかが分かるんちゃうかなぁ・・・
そもそも、感動できることって、身の回りにはたくさんあるんよね。
気づけないのは、気づこうとしていないだけであって。
ただ、生活するためだけなら、感動って必要ないことなのかもしれない。
でも、楽しく生きたいのなら、感動って絶対に必要なものなんちゃうかなぁ・・・
僕はそう思っている。
より楽しく生きるためにも、1つでも多く日々に感動を加えなよ・・・
サコヤンの独り言
「感動していますか?」