人の人生を味わう術がある。


どんなに頑張ったところで、自分一人だけで実体験できることって案外少ない。


自分ではたくさん経験しているつもりでも、実際は、微々たる物なんよね。


なんせ、世の中には、あまりにも多くのことがありすぎるから。


すべてのことを一人で経験しようとしても絶対に無理なこと。


それをするには、物理的にも無理なことはもちろん、人の一生が短すぎる。


ただ、一人では無理じゃからこそ、皆で分担しているんちゃうかなぁ・・・


おそらくじゃけど。


あなたにはこの経験を、彼女にはあの経験を、彼には別の経験をといった具合に。


だって、周りを見渡しても、自分と全く同じ道を歩んでいる人は一人もいないから。


たとえ、似たような経験をしたとしても、感じ方、捉え方などは異なっているしね。


人は、それぞれ、生涯を、その人にしかできない経験をして過ごしてゆく。


一見当たり前のことじゃけど、これって、大きな意味があるような気がする。


仮に、意味がないのであれば、皆同じ生き方でも構わないのであろうし。


ただ、現に異なっているのは確かなことなんよね。


ふと、自分の人生を考えてみると・・・


自分の人生を真剣に生きるのはもちろんのこと、自分が経験してきたことを人に伝えることもすごく大切なことなのかもしれない。


なんせ、自分が経験してきたことというのは、他の人は経験していないことが多いはずやから。


実際、伝えている人は、たくさんいるんよね。


作家の人は本で、歌手の人は歌で、絵描きの人は絵で。


それぞれが自分に合ったやり方で想いを表現している。


ただ、プロではない僕らはどうしたらいいのか。


というと、一緒なんよね。


なんせ、自分が伝えやすい形で伝えていけば良いだけやから。


おしゃべりで伝えても良いし、手紙で伝えても良い。


今やと、ブログやメルマガで伝えても良い。


手段は何だってエェんよね。


発信さえすれば、それを受け取った人に自分の人生の一部を味わってもらえるんやから。


たとえ、すべて伝わらなくとも、ほんの少しは感じてもらえるものがきっとある。


それでOKなんよね。


そりゃそうと、人の人生を味わうことができる簡単な方法と言えば、本やCD、絵といった作品に触れることじゃろう。


少しのお金を出せば、その人のエッセンスが凝縮されたものに触れることができる。


すごいありがたいことじゃよね。


じゃからこそ、こういったものには、お金をケチらず、費やした方が良い。


なんせ、その一つひとつが自分への大きな投資になるんやから。


あとは、人との会話じゃね。


身近にいる友人でさえ、ちゃんと話を聴けばものすごい経験をしている人って結構いたりする。


その話を聴かない手はないよなぁ・・・


ただ、聴くためには、自分も伝える必要があるんよね。


だって、会話は、お互いの言葉のキャッチボールじゃから。


自分が本音を語れば、相手も本音を語ってくれる。


相手のすごい経験を聴くためには、まず、自分が本音で伝えることが大事。


なのに、本音を伝えることがあまりなく、人と関わることが多い。


そんなスタイルがいつの間にか身についていた。


だから、表面的な会話ばかり。


そりゃそうじゃよね。


なんたって、自分が心を開いていないんやから。


よくよく考えてみると、自分の話をしたところでつまらなく感じるだろう。


という想いがどっかにあったような気がする。


自分に自信がなくて、伝えることから、様々なことから逃げていた自分がいる。


自信があるように映る人を羨ましく思いながら・・・


ただ、それは違っていたんよね。


なんせ、今、自信があるように映る人でも、最初からそうであったわけではないから。


伝えているうちに少しずつ、自信が持てるようになっているんやから。


じゃから、少しずつでも伝えることにしようではないか。


自分を大きくするためにも・・・


自分の人生を相手にも知ってもらうためにも・・・


相手の人生の一部を味わうためにも・・・


だって、それが自分への大きな投資となるから。


ただ、それ以上に、これからは、人との会話を大切にしていきたい。


腹を割って本音で語ることで、自分の人生の一部を味わってもらうと共に、相手の人生の一部を味わうために・・・


まだまだそんな状態じゃないかもしれない。


でも、少しずつ近づけていき、いずれはそんなことができる人になる。


といった、想いを抱く今日このごろっす。



サコヤンの独り言

「色々な人の人生を味わおう」