最近、近所に専門的なカレーパン屋さんができたのですが、開店から1年足らずで閉店してしまいました。
行きたいなと思っていて、行けずにいたのに、残念でした。
同じように、数年前にできたメロンパン専門店も1年ほどで閉店しました。高級食パンのお店も去年多くが潰れました。
理論的には、専門店は顧客のニーズに応えやすく、ブランディングもしやすいですが、現実にはグルメ系専門店は失敗しやすいです。
この原因は、コンセプト主義にあると私は考えています。
商品やサービス作りは、一般的にターゲット主義が多いですが、独自の視点や思想からコンセプトを決めるコンセプト主義もあります。
ターゲット主義はターゲットを絞りすぎると失敗しやすく、コンセプト主義は話題性が薄れると集客力が低下します。
ネットショップやサービス業はこれらがネックで衰退することがあります。
コンセプトを作る上で大切な3つの考え方
一般的には、ターゲットを考えて、その人に合ったコンセプト商品を作っていきますが、コンセプト主義では、コンセプトから派生した商品を作るために、そのターゲットになりうる人を考えます。
どちらでも、コンセプト自体は必要なのですが、コンセプトを考える場合、下記の3つの注意が必要です。
- 市場調査
コンセプトを作る際に最も重要なのは、ターゲットとする市場が、自分のプラットフォームにどのくらいいるか?市場の動向や新しいトレンドを把握して、うまくいきそうか判断する。
- 顧客ニーズを理解する
アンケート調査やインタビューを通じて、顧客の意見や期待を収集します。制作側から見えない意見、ニーズを少しでも取り入れましょう。
- 柔軟性と適応力
市場や顧客のニーズは常に変化します。そのため、コンセプトは柔軟に適応できるものである必要があります。
コンセプト主義とターゲット主義のどちらを選ぶにしても、柔軟な考え方が必要です。
市場調査、顧客理解、柔軟性と適応力を持つことで、持続可能なビジネスモデルを構築し、経営の安定と成長を実現できます。
ターゲット主義とコンセプト主義の集客方法
コンセプト主義と、ターゲット主義では、一般的に効果的な集客の方法が違います。
ターゲット主義の集客方法
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欲求に訴えかける
お客様の悩み(欲求)を明確にした上で、商品やサービスのメリットや特徴をわかりやすく伝え、具体的な証拠やレビューなどを活用し販売促進をする。
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ベネフィットを明示する
具体的で明確な利益を示し、顧客が実際に得られる価値を説明する。
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パーソナライズドマーケティング
顧客に合わせたメールやリターゲティング広告を活用する。
コンセプト主義の集客方法
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ブランドストーリーの強化
ユニークなコンセプトを強調し、ストーリーテリングで顧客に共感を生み出す。
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ビジュアルと体験の提供
統一感のあるデザインと体験型イベントで顧客に魅力を伝える。
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SNSと口コミの活用
SNSでブランドの世界観を発信し、インフルエンサーと提携して口コミ効果を狙う。