生まれたての
双子の赤ちゃんに
会ってきた。
新生児室のガラス窓を
一枚へだてた向こう側で
ふたりのあかちゃんが
同じベビーベッドに
並んで眠っている。
しばらく眺めていると
ひとりが
小さなあくびをした。
すると
その小さなあくびが
まるで、うつったかのように
もうひとりも
小さなあくびをした。
双子ママに
目配せする。
うん、そうなの、と言わんばかりの笑顔。
片方が
ちょっぴり薄目をひらくと
もう片方も薄目をひらく。
寝返ると、寝返る。
兄弟の小さな仕草が
ゆっくりとシンクロする。
神々しいというか
恍惚の連続というか。
とろとろと流れるような
まどろみの場面を
ワタシは楽しんでいた。
十月十日
尊い命をふたつも身ごもり
大切に育み
包み守リ抜いたママ。
おつかれさまと
おめでとうの
心からの言葉を伝える。
※
ふたりの寝姿を見つめる
双子ママの横顔に
かつての
自分を重ねあわせたら
わが子が
無事に産まれてきてくれた
あの日とあの日の感激が
リアルに
よみがえってきた。
本当に
うれしかったな。
ぶじに
産まれてくれただけでも
幸せに思えたな。
コドモたちの
プチ反抗期、真っ只中の今。
頭に血がのぼってしまうことが
少なくない。
けれども、
生まれたての
小さなふたつの命に
教えられたような気がした。
※
【求めすぎて、いやしないか?】
立ち止まり、振り返り。
深呼吸して、口角をあげて。
