NORISの絵本箱

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つれづれなるままに、
季節にそって、いろいろなテーマにそって、
お気に入り絵本、おすすめの絵本をつづります。
いつもの読書、お気に入りのクインテットの記録なども。

2024年7月2日(火)19時開演

ミューザ川崎シンフォニーホール

 

ヴァイオリン:石田泰尚

ピアノ:實川風

 

月に一度のミューザ詣で、きのう今日の仕事をなんとか乗り切って、

湿度が高くそれをふりしぼるように雨がぱらつく中馳せ参じた。

チケット完売、満員御礼の第2夜はピアノとのデュオ、

實川風さんとのステージははじめての拝聴だった。

 

オードブルに「アヴェ・マリア」をおいて、

前半はドヴォルザーク&スメタナでチェコ/ボヘミアの音楽をたっぷりと、

後半はシューマン&ブラームスでドイツの音楽を弾き切って、

そして楽器も奏者も会場もすっかりあたたまった(というよりむしろ熱くなった)ところで、

怒涛のアンコール(というより実質第3部)はかろやかなクライスラーが3曲、

そしてピアソラ&バッハで酔わせるというすごい構成だった。

 

<本日の曲目>

J.S.バッハ/グノー     アヴェ・マリア

アントニン・ドヴォルザーク 4つのロマンティックな小品 op.75

               第1曲 カヴァティーナ::アレグロ・モデラート

               第2曲 奇想曲:アレグロ・マエストーソ

               第3曲 ロマンス:アレグロ・アパッショナート

               第4曲 悲歌(バラード):ラルゲット

アントニン・ドヴォルザーク ヴァイオリンとピアノのためのソナチネ ト長調 op.100

               第1楽章 アレグロ・リソルト

               第2楽章 ラルゲット

               第3楽章 モルト・ヴィヴァーチェ

               第4楽章 アレグロ

フリッツ・クライスラー   ドヴォルザークの主題によるスラヴ幻想曲

ベドルジハ・スメタナ    わが故郷より

               第1曲:モデラート

               第2曲:アンダンティーノ「ボヘミアの幻想」

***

ロベルト・シューマン    3つのロマンス op.94

               第1楽章 Nicht schnell  速すぎず

               第2楽章 Einfach, innig 素朴に、心を込めて

               第3楽章 Nicht schnell  速すぎず

ヨハネス・ブラームス    F.A.Eソナタ 第3楽章「スケルツォ」

ヨハネス・ブラームス    ヴァイオリン・ソナタ 第3番 ニ短調 op.108

               第1楽章 アレグロ

               第2楽章 アダージョ

               第3楽章 ウン・ポコ・プレスト・エ・コン・センティメント

               第4楽章 プレスト・アジタート

<アンコール(第3部?)>

フリッツ・クライスラー    美しきロスマリン 

フリッツ・クライスラー    愛の悲しみ

フリッツ・クライスラー    シンコペーション 

アストル・ピアソラ      天使の死

實川風(編曲)        トッカティーナ 〜バッハとピアソラのテーマによる〜

 

アンコール途中でのMCでは「今日のプログラム、もちろん自分が決めたんですけど・・・

多すぎて失敗しました」とおっしゃっていたが、

多すぎるお品書きにデザートがこれだけついてくるという気前のよさ、しかもそれがどれも絶品。

最後の實川風さんのアレンジによる作品は、

バッハだなと思って聞いていたら途中でピアソラになって、最後はまたバッハに戻るという

印象深いもので、これはまたぜひ聞いてみたいと思った。

 

 

次回は8月末のTrio Japan、

個人的にはこれからの二ヶ月をなんとか乗り切って聴きにいけることを祈るばかり…

2024年6月22日(土)14時開演

横浜みなとみらいホール 大ホール

 

指揮:小泉和裕

ゲスト・コンサートマスター:三上亮

神奈川フィルハーモニー管弦楽団

 

夏至のきのう、ようやく梅雨入りしたけれど、週末の今日はうれしい夏空♪

午前中はうちのことをあれこれかたづけ、おひるからゆっくりでかけて、

先週の県民ホール名曲シリーズでの「踊れ!第九」に続いてのベートーヴェン三昧♪

プレコンサートからオール・ベートーヴェン・プログラムだった。

 

<プレコンサート>

ドン・ジョヴァンニの「お手をどうぞ」の主題による変奏曲 WoO.28

ファゴット:佐久間大作 オーボエ:鈴木純子 クラリネット:齋藤雄介

***

 

劇音楽「エグモント」Op.84より序曲

 

交響曲第4番 変ロ長調 Op.60

 

交響曲第7番 イ長調 Op.92

 

プレコンサートは木管トリオでおなじみ「ドン・ジョヴァンニ」の主題による変奏曲。

このモーツァルトのオペラの主題を使った変奏曲シリーズは好きなものが多いのでうれしい。

プログラム前半は、エグモントの序曲とふだんあまり意識してきいたことのない交響曲第4番、

休憩を挟んで後半はみんなだいすき、元気が出る交響曲第7番。

ラジオなどでもよくかかるけれど、ホールで聴くのはもしかしたら初めてかも・・・

小泉マエストロの指揮で、楽しく聴いてるうちにあっという間に終わってしまった。

ベートーヴェンの交響曲は、弦セクションは人数もたっぷりだけれど、

管楽器は少数精鋭、打楽器はティンパニだけ、というシンプルな編成で、

先週の季節外れの第九では舞台の奥にいるオケはあまり見えなかったけれど、

今日は3階から演奏風景を見下ろしながらホールいっぱいに響く音楽を堪能した。

 

躍動する旋律にせわしなく動き続ける弦の手の動きと

先週の第九フィナーレ後も続いた歌手とダンサーたちの手の動きが重なるような気がした。

 

[そのりて]の表紙は篠崎史門さんのマレット♪

演奏会の前にミナトコーヒーのスペシャルティコーヒーをいただきながら読書&勉強。

今回のメッセージはなんとX担当中の人でした!

カードの表側は…

こんな感じ。

ミナトコーヒーのおまけステッカーはトロンボーン、来場者アンケート回答でいただいたのはトランペットでした。両方とも初!

 

去年から始まったアーカイブ発掘番組「Eテレタイムマシン」、今年は金曜日から水曜日に放送枠が移り、うれしいことにクインテットが二度目の登場です。去年は放送初年度(2003年度)からのセレクションでしたが、今回は2007年度からの再放送です。

 

去年から通算で8回目(最終回)は、放送日程的には前回の続きから始まって途中一回とばして三回分(下にくわしく書いたように実際は2.5回分)でした。

 

1)2007年5月1日(火)放送分

ドラマ:おこづかいの使い道

  野口雨情・中山晋平「黄金虫」

クインテット雑唱団「ちょっと」(アニメ版)

(楽屋寸劇はカット)

メンデルスゾーン「バイオリン協奏曲 ホ短調 第一楽章」

 

茶飲み話におこづかいの使い道について話し合っているスコアさんとアリアさんとシャープくん。新聞によるといちばん多いのは「貯金」らしいが、そういえばたくさん貯金箱を持ってるフラットさんはきっとお金をたくさんためているに違いない、とみんなで話しに行き、ちょっとおどろおどろしいアレンジのイントロで「黄金虫」を歌うが、なんとフラットさんは「貯金箱を集める」のが趣味で、どれも空っぽなのだということがわかってみんなずっこけるのでした。

青い鳥とピンクの鳥のアニメがかわいい「ちょっと」に続けて、楽屋場面は無しでコンサートへ。メンデルスゾーン「バイオリン協奏曲」はもちろんアリアさんのソロがみどころですが、シャープくんもトランペットの片手間でティンパニをたたいています。最後の方に助っ人チーボーがぴょこんとでてきて、マレットをバトンタッチしてみんなで華麗にもりあげて終わります。

 

2)2007年5月3日(木)放送分

ドラマ:おべんとうがおいしいのは…

  天野蝶・一宮道子「おべんとう」

  井上赳・中山晋平「田植え」(文部省唱歌)

(クインテット雑唱団「ぼくのクセ」アニメ版:今回の放送ではカット)

(楽屋寸劇もカット)

ブラームス「ブラームスのワルツ」

 

みんなそろってのお弁当の時間、アリアさんは典型的なおべんとう、日の丸弁当のスコアさん、おにぎりのシャープくん、そしてたらこかでんぶかピンクのハートが乙女なフラットさん、おいしいごはん(お米)に田植え風景に思いを馳せ、歌の中で田植えに励みます。かつては各地でそれぞれの田植え歌があったのかもしれませんし、これも文部省唱歌としてかつては音楽の時間に歌われていたのかもしれませんが、今やこういう番組の中でしか継承していけないのかもしれません(そしてこういう番組も終了してしまい…)。歌い終えて米農家の苦労に想いを寄せつつおべんとうをたいらげて「ごちそうさま!」と元気よくあいさつするみんなでした。口の周りにごはん粒がついてるシャープくんがかわいい。

いろいろなコーナーを飛ばして、コンサートは「ブラームスのワルツ」、別名「愛のワルツ」、Eテレ2355の「今日のトビー」でもおなじみのゆったりしたメロディ。眠たそうなまぶたのシャープくんのシロフォンの音色がやさしいです。

 

3)2007年5月4日(金)放送分

ドラマ:こいのぼり作ろう!

  文部省唱歌(作詞・作曲不詳)「鯉のぼり」(♪甍の波と・・・)

そうじきじいさんのシンフォニー

(楽屋寸劇はカット)

ベートーヴェン「エリーゼのために」

 
アキラさんがピアノで「♪屋根より高い〜」と奏でる中、シャープくんがひとりで大きな鯉のぼりを制作中。そこへ「鯉のぼりづくりを手伝ってあげる」とアリアさんとフラットさんが来ます。やや親切の押し売り気味の二人に、シャープくんも思案して色塗りをお願いするけれど・・・フラットさんは自分の好みでピンク色に塗ってしまうし、アリアさんはしっぽに自分の顔を描いているしで、シャープくんが指摘すると「せっかく手伝ってあげているのに、文句を言わないで!」と理不尽に怒リ出して、自分で作ると言って行ってしまいます(お子ちゃまな二人、最初からそうすればよかったのにね)。横で見ていたスコアさん「やっぱりな」。音楽は「♪甍の波と雲の波〜」の方の「鯉のぼり」、シャープくんのりっぱな真鯉が空に泳ぎ、その下にフラットさんの「おでんのぼり」とアリアさんの「バイオリンのぼり」もなかよく泳いでいるのを、みんなも屋根の上にのぼってみあげてます。
スコアさんのジングルに続いて、アリアさんがほうきで掃く音(サッサッ)、シャープくんがホコリをはたく音(パタパタ)、フラットさんが雑巾で窓を拭く音(キュッキュッ)、そしてスコアさんが掃除機をかける音(ブオーン)、みんなの動きが組み合わさってピアノの伴奏もついた日常音の合奏が始まります。最後にスコアさん曰く「お送りした曲はそうじきじいさんのシンフォニーでした」。
楽屋の場面は無しで、コンサートはベートーベン「エリーゼのために」、おなじみの珠玉のピアノ曲がピアノとバイオリンの丁丁発止を軸にしたかっこいいアンサンブルに変身です。
 

再放送は次の月曜日、6月24日(15:30-15:55)です。NHKプラスでもみられます。

 

というわけで、再放送第2シリーズの4回もあっというまに終わってしまいました。今回は春の放送ばかりだったので、他の季節のEDも恋しいです。また遠からず、第3シリーズがきますように・・・

そして、週に一度30分の再放送ももちろんありがたいけれど、10分でも5分でも夜中でもいいから、毎日聞けたらいいのになあと改めて思ってしまいます。


 

2024年6月15日 17時開演

神奈川県民ホール 大ホール

 

神奈川フィルハーモニー管弦楽団

指揮:現田茂夫

ゲスト・コンサートマスター:飯守朝子

 

ダンス:森下真樹+森下スタンド ルードヴィヒ5

  森下真樹 伊藤 奨 黒田 勇 中村 駿 中村 理 山口将太朗

 

合唱・ソロ:神奈川ハーモニック・クワイア(クワイアマスター 岸本 大)

 

ベートーヴェン(1770-1827)

交響曲第9番 ニ短調 Op.125「合唱付き」(休憩なし70分)

 

最後の(かもしれないけれどできればそうなってほしくない)県民名曲シリーズ、今シーズンの2回目は第九初演200周年によせた特別な演奏会「踊れ!第九」。日本では歳末の風物詩になっている第九が夏至の少し前というまったく逆の季節にきけるのもちょっと不思議な感覚。県民ホールの広い舞台の後方にオーケストラが陣取り、前半分は踊り手のためのリノリウムが敷き詰められている。

2階席はすいていてゆったり楽しめたけど、1階席は今日はわりとつまっていた。子どもも多めで、合唱やダンスなどオーケストラ以外の出演者の応援も多かったのかもしれない。

 

初演1824年5月から200年を記念した一夜限りの特別公演「踊れ!第九」、事前の宣伝でダンサーだけでなく合唱も動くときき、どんな舞台になるのかわくわくしながら客席にすわった。

第1楽章、演奏が始まり明るくなった舞台中央には森下真樹。ときおり、ベールをかぶりふしぎな生物のようにしか見えないダンサーが腹ばいになったままじりじりと舞台を横切り、途中で彼女とからむ。まさに混沌からなにかが生まれるか、あるいは混沌に引きずり戻されそうなおそろしさを感じる。

第2楽章は男性ダンサーたちの群舞とソロやアンサンブルの展開がおもしろい。ブレイクダンスやストリートダンスからコンテンポラリーにきたダンサーの身体能力にはほんとうに驚かされる。

第3楽章は物語を感じる振り付けで、森下真樹と男性ダンサーの一人が舞台上で踊る中、途中から客席の通路を通ってベールをかぶった4人のダンサーたちが舞台にあがってくる。この楽章では男性ダンサーたちの動きの繊細さとしなやかさに驚かされた。と思っていたら途中からベールを脱ぎ去り、上衣も脱ぎ去って踊る動きには力強さがある。

第4楽章、黒い服をまとった28人のクワイアも静かに入ってきて「歓喜の歌」。ここからがほんとうにすばらしかった。いつもならオーケストラの後ろに行儀よく並び、直立したまま歌うクワイアが、歩きまわり、隊形を変える。合唱から離れてソロがいるのではなく、クワイアの集団の中から、都度入れ代わり立ち代わりソロがでてくる。ダンサーに導かれ、ときにダンサーとからみ、ダンサーを横に歌いつつ、歌に合わせた身体表現もする。この演出は、ソロもできオペラなどで演技の経験もあるプロフェッショナル合唱団ならではだと思うが、楽器の後ろから前へという立ち位置の変化を差し引いても客席への声の届き方伸び方がいつもよりすごくて、客席のわたしの心も動きまくる。「歓喜の歌」は父親といっしょに稽古に通って高校生の頃に地元の舞台で一度だけ歌ったことがあるので、内容を理解しつつ口ずさめるのだけれど、人類みな兄弟として手を取り合おうという詩の内容が、歌い手やダンサーの表情や動きなど全身で表現されており、心にいっそう強く深く響いてきた。バレエや歌劇と同じような、しかし声の表現者と身体表現者、そして楽器の表現者がそれぞれ対等に競演して一体化した総合芸術の醍醐味を感じた。密や飛沫にピリピリしていたコロナ禍中、合唱をどう舞台にのせるか試行錯誤のいろいろなスタイルをみたが、「歓喜の歌」としてはこれがむしろ正解なのではないかと思えるほどだった。

このような楽しみ方を経て、また第九の聞き方も、演じ方も、まだまだ新しくなっていくのかなと感じた。今回は定期演奏会なのにオーケストラのことがちょっと少なくなってしまったけど(後ろにいたし衣装も黒子だったし・・・)、でも、最近のセミステージ式のオペラといい、楽団だけでとじてしまわずこういう企画を形にできるというところにこそ、かなフィルのいいところが現れていると思う。

 

[そのりて]の表紙、今回改めてみたら、先日のかなっくホールの"ブランチ"でみせてもらったリードだった。視力がよくないので、あのときはぼんやりとしか見えなかったけれど…そのうちクラリネットやファゴットなど他の楽器のリードや小道具も登場するのかな…

オンラインのアンケート回答でもらえるブルーダルくんのステッカー、テューバは2枚目。ぜんぶで何種類あるのだろう?

定期会員になって、チケットにもブルーダルくんがいるのがうれしい♪

 

 

去年から始まったアーカイブ発掘番組「Eテレタイムマシン」、今年は金曜日から水曜日に放送枠が移り、うれしいことにクインテットが二度目の登場です。去年は放送初年度(2003年度)からのセレクションでしたが、今回は2007年度からの再放送です。

 

去年から通算で7回目は、放送日程的には前回の三回の続きから始まって一回とんで三回分(下にくわしく書いたように実際は2.5回分)でした。これで、2007年度4月の放送分のうち一週目の月曜日と三週目の金曜日以外は順番に登場したことになります。(二週目は一週目の、四週目は三週目の再放送)

 

1)2007年4月18日(水)放送分

ドラマ:新しいお団子屋さんへの道

  三苫やすし・河村光陽「仲よし小道」

(クインテット雑唱団「あくびのうた~アニメーション~」:今回の放送ではカット)

サティー「ジュトゥヴー」

 

おいしそうな三色団子を手にしたフラットさんを見て、みんなもお団子を食べたくなります。シャープくんが買いに行くからお店の場所を教えてほしいと頼むと、フラットさんが落語みたいに早口でまくしたてる道順はなかなかややこしい。歌のあと、さらに復唱していると、地図があるといいだすフラットさんにみんなは「はやく言ってよ〜!」とズッコケます。

楽屋ではシャープくんが居眠りしているスコアさんを起こしてきてほしいと黄色いちょうちょにお願いすると、ちょうちょはスコアさんのところに飛んでいってほんとうに起こしてくれます。目を覚まし「はい、わかりました」とちょうちょに答えて動き出す様子を見て、シャープくんも満足げ。すごい!

コンサートはサティーの「ジュ・トゥ・ヴー」、ピアノ独奏版が知られたシャンソン。チェロを主としたクインテットアレンジはやさしく、そしてちょっとドラマチックな物語も感じさせます。

 

2)2007年4月19日(木)放送分

ドラマ:どっちが勝つか?

  富原薫・草川信「汽車ポッポ」(アリア、シャープ&フラット)

  小春久一郎・中田喜直「ひるねのうた」(スコア&アキラ)

クインテットショッピング(休符)

ショパン「華麗な大円舞曲」

 

たくさんのおもちゃにかこまれ電車ごっこをしながらハイテンションで「汽車ポッポ」を歌う人たちと、まったり「ひるねのうた」を演奏する人たちが交互に映る対決、最後は「汽車ぽっぽ」組が眠りに落ちていて、スコアさんとアキラさんの勝ちかな。

「クインテットショッピング」は、テレビのテレホンショッピング番組のパロディコーナー。タイトルジングルからBGM、効果音までよく作り込まれていて、アリアさんとフラットさんがプレゼンターになって、シャープくんとスコアさんは愛用者としてコメントをしたり。その展開も「あるある」の連続。今回は「音楽にはお休みも必要」という導入から、いそがしいあなたへ「四分休符」細切れに使いやすい「八分休符」「十六分休符」さらには大型の「二分休符」「全休符」までご提供。思わず電話したくなっちゃいそう。

楽屋ではシャープくんがおせんべいをばりばり食べてたり、アリアさんが掃除機をガーガーかけていたりで、お香をたいて本番前のコンセントレーションをしたいフラットさんはまったく気がや静まらないまま・・・コンサートはピアノ曲「華麗な大円舞曲」のクインテットアレンジ。はなやかなピンクの光のなか、主旋律はクラリネットからチェロ&バイオリンへとうつり、トランペットは縁の下の力持ち、最後にチーボーのティンパニが加わりもりあげて終わります。

 

3)2007年4月30日(月)放送分

ドラマ:愛の悲しみ?

  クライスラー「愛の悲しみ」(演奏:アリア)

  下山啓・宮川彬良「空みてごらん」(演奏と歌:スコア、シャープ、フラット)

(「ボレロ~クインテット雑唱団~」:今回の放送ではカット)

ドヴォルザーク「交響曲第九番「新世界より」家路」

 

「愛の悲しみ」をヴァイオリンで弾くアリアさん、途中でふと演奏を止めてしまってどことなく物憂げ。心配する他のメンバーたちはアリアさんを励まそうと「空みてごらん」を歌います(シャープくんがギターを弾いているのが新鮮)。歌い終えて、フラットさんが窓辺でアリアさんに悩みはなにか聞くと、なんと悩みなどなんにもないというあっけらかんとしたお答え。そのうえ、「雲が悩みを吹き飛ばす」なんていっても雲なんかない。ちょっと肩透かしの男性陣でした。

楽屋ではスコアさんがシャープくんにマッサージをしてもらっている。ぼくはマッサージが得意なんです、やってほしい人は並んでくださいな、というシャープくん。カメラが引いていくとすでにうしろには大行列が・・・

コンサートはおなじみの「家路」、「♪とおきやまに・・・」で親しまれている旋律がトランペットで、そのあと弦楽器にひきつがれ、クラリネットにうつり、というすてきアレンジ。この作品は照明も凝っていて、暗いところに朝焼けのような赤い光で始まって、青空になり、それが夕暮れのグラデーションになってまた暗くなり、最後は満点の星空をみあげていきます。

 

再放送は次の月曜日、6月17日(15:30-15:55)です。NHKプラスでもみられます。

来週の(8)がいよいよ最後、待ち遠しいですが、リアタイできるか微妙です(もちろん録画予約はいれてます)。