2024年7月27日(土)12:00-12:30
クイーンズサークル(クイーンズスクエア横浜内)
<石田組>
ヴァイオリン(1st) ・・・石田泰尚、佐久間聡一、村井俊朗
ヴァイオリン(2nd) ・・・ビルマン聡平、田村昭博
ヴィオラ・・・生野正樹、木下雄介
チェロ・・・金子鈴太郎、大宮理人
コントラバス・・・米長幸一
横浜みなとみらいホール主催、夏休みのひるどきにすてきなストリートパフォーマンスを見にいけた。
座席は40席+立ち見エリアで、10時のチケ発(KAATのリア王!)首尾よくすませて、家事も片付けて11時半頃に到着したら着席の方はとうにいっぱいで立ち見エリアもすでになかなかの混雑ぶり、でも2階にあがってみたら、ちょうどよい立ち見最前列に落ち着くことができた。
読書しつつ待つこと半時、ステージ脇にそれぞれ楽器ケースをもった黒い集団がいよいよ登場、楽器を取り出し音合わせをする姿がみられるのはこういうオープンエリアの演奏ならでは。
今回は10人というちょっと小さめの編成で、プログラムは・・・
シベリウス:アンダンテ・フェスティーヴォ
シルヴェストリ(松岡あさひ編曲):バック・トゥー・ザ・フューチャー
モリコーネ(近藤和明編曲):ニュー・シネマ・パラダイス
クイーン(松岡あさひ編曲):輝ける7つの海
布袋寅泰(松岡あさひ編曲):BATTLE WITHOUT HONOR OR HUMANITY
クイーン(松岡あさひ編曲):ボーン・トゥ・ラヴ・ユー
* * *
オアシス(松岡あさひ編曲):ホワットエヴァー
いつもの石田組と同じようにクラシックから映画音楽、ロックまでたっぷりで、ちゃんと定番曲のアンコール(大宮さんの合図でクラップも)までサービスたっぷりの無料コンサート。
広々としてざわめきのある空間だけれど、そこにすずやかな弦の調べが響き渡り、いつもの公演よりかなり近いところからパフォーマンスをじっくり楽しめた。いつものことながらシベリウスは端正だし、モリコーネはエモくて目が潤んでくるし、クイーンやオアシスはかっこいい。組員たちが組長の一挙一動や表情をよくみてしっかり合わせてくる様子を間近にみながら堪能した。
おまけの演奏の前に横浜みなとみらいホールからあいさつがあり、石田さんが来春から二年間の任期で、第三代目の「プロデューサー in レジデンス」に就任するという発表があった。その場での石田さんは「プロデューサー in なんちゃら」を引き受けます、よろしくのようなそっけないごあいさつだったけれど、ホールのHPで公開されたあいさつを読むと、いろいろ意欲的なようで、その志に打たれ胸がわくわくしてきた。
今回のコンサートは正面+サイドに撮影カメラがしっかり入っており、朝は朝でフラッシュモブの撮影もしたそうで、どちらもいずれ横浜みなとみらいホールから配信される予定と聞いたので、それも楽しみに待とう。
それにしても、きのうで仕事が一部一段落してやや肩の荷が下りたところで、思いがけずすてきな演奏会(「石田組」はいつ以来?)がきけたし、秋の藤田俊太郎✕宮川彬良「リア王の悲劇」のチケットもとれたし、今日はめちゃくちゃ元気が出る一日だった。暑さもこれからだし、日々いろいろたいへんだけど、こういう喜びや楽しみによる気持ちのチャージは大きい。ここでもらったエネルギーでなんとか夏を乗り切りたい。