リクエストありがとうございます!
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私は、戦うためにつくられた。
たくさんの人を傷つけて、
勝つたびに褒められた。
それが私の価値で、
それ以外の意味を教えられたことなんてなかった。
物心つく前に、親はいなくなった。
理由は知らないし、知る必要もなかった。
代わりに知ったのは
銃の重さと、命の終わり方だけだった。
「感情は無駄だ」
「あれこれ考えるな」
あの人は、いつも私にそう言った。
「誰かを愛しちゃいけないぞ。
守るものがあると自分が弱くなるからな。
強い人間になるんだぞ。」
私は頷いた。
それが生きるための正解だと、疑わなかった。
その夜、任務の途中で彼女を見た。
屋上の縁、月明かりの下。
1人で立ち、周囲を静かに制圧していく姿。
無駄のない動き。迷いのない判断。
彼女のことは知っていた。
小林由依。
あの人に聞いたことがあったから。
同じ、殺し屋。
所属は違うけれど敵ではない。
この世界では、それだけの関係だった。
なのに。
1人で戦う、美しい君を見た時、
私の中ではっきりとエラーが生まれた。
胸の奥が、ざわつく。
理由のない騒音。
今まで一度も鳴ったことのない、理解不能な感覚。
.....うるさい。
エラー音がうるさいから、
君を殺しちゃおうと思って銃を向けた。
原因を消せば、静かになる。
今までずっと、そうしてきた。
銃の先には由依が
その瞬間、由依は気づいた。
私が、銃を向けていることに。
普通なら、
距離を取る。
逃げる。
でも、由依は違った。
由依は、まっすぐこちらを見て、
一歩、また一歩と歩いてきた。
怯えはない。
迷いもない。
まるで___
撃たないと、最初からわかってるみたいに。
「......」
指に力を込める。
引き金にかかっているはずなのに。
動かない。
命令がないから?
敵じゃないから?
違う。
胸の奥の騒音が、
それを許さなかった。
「君、悲しそうな顔してる」
その言葉に、思考が止まる。
悲しい?
それは、どういう状態だ。
「楽しいとか、思わないの」
答えられなかった。
楽しい、という感情を、私は知らない。
由依は、少しだけ笑った。
「だったらさ」
月明かりの中で、彼女は言った。
「私が、教えてあげるよ」
その瞬間、
私は理解してしまった。
これは故障じゃない。
誤作動でもない。
私は、
彼女に___
恋をしてしまったかもしれない、と。
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歌をモチーフに書いてみました!
ENDerの人はわかると思います!
読んでくれてる人にENDerいるんですかね?
リクエスト待ってます!
リクエストじゃなくても、感想とかでもなんでも待ってます!
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