7月に入り、アーユルヴェーダのサロンワークも産休をいただき
急に身体と心のスピードがあわなくなったのか
張っていた氣が急にぬけたからか
とつぜん身体がばらばらになる感覚で
きもちも乱気流に巻き込まれたようになって
ぼろぼろになって困っていたときに
おうちで 助産師さんの手による
クラニオセイクラルセラピーを受けさせていただきました。
助産師さんは宮川めぐみさんといって、
カフェでふわふわの手触りの楽しさを伝える
親子向けのパンのお教室をされていたり
行政の制度での母乳育児相談の訪問のお仕事をされていたり、
もちろん24時間体制のお産の現場で新生児を取り上げる
助産師さんとしてのお仕事もされている
すごいかた。
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クラニオセイクラル(Craniosacral)は一言でいうと
からだの中の体液の流れとリズムをととのえていく手法です。
(日本語では頭蓋仙骨療法と訳されます)
5gタッチとよばれるほどの微細な圧で、身体の一部にあてた指から
脳脊髄液、頭蓋骨や仙骨のリズムを感じてあわせていくそのプロセスが
わたしもとて好きで
時々施術中にも行っているのですが
今回ははじめて脊椎全体~仙骨のほうをいきなり大きな手で触れてもらい
なんだかあっというまに安心感につつまれて、眠ってしまいました。
宮川さんの訪問にはほんとうにプロフェッショナルとしての
シンプルさがあって、
無駄なサービスや虚栄心や
その他いろいろな雑音が全くなく
雨の午後にさっと入って来て、
お話をされて
2口くらいお出しした飲み物を飲まれたあと
すっと手を当てて。
(そして、その手が身体に耳をすませていてくれることを
感じたときのその安心感たるや!)
目の前にいるその人の宇宙の音楽に
耳を傾け続けて来た
その手は
汗や涙や血や便や体液(そう、お産の現場はそんなかんじなのです)
にまみれて必死で出て来た赤ん坊を
なんども取り上げて来た手。
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オステオパシーから派生したクラニオセイクラルセラピーには
解剖学的な理論もきちんとあるのですが
していただいておこることは
シンプルな安心感なのだなあと初めて体感。
身体の中の液体の流れを整えてもらうことによって
ほんとうに緩んで(また緩む事を自分が許せて)
1時間の施術ですこしぼーーーとなったままの私を置いて
また
プロフェッショナル風に、
「いいんです、このままゆっくりしばらくしていてくださいね」
と言ってさっと玄関をでられていった
宮川さんに
しみじみとじーーんとしました。
ほんとうにその後はゆっくりと
2時間ほどウトウトしていたら
ゆっくりと身体に潮が満ちてくるように
ひたひたと
自分に力が戻ってくるのを感じた時には
びっくりしました。
何を食べても、何をしても
ばらばらだったあの感覚が
きちんと統合されて自分の元に戻って来たときの
嬉しさ。
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助産師さんという存在には頭が上がらないわたしですが
こんなふうにお助けマンでおうちまで来てくれる宮川さん。
Lier(フランス語でつなぐ、つながるという意味)の活動で
すてきなHPをつくられているので
ぜひのぞいてみてください。
自分が乱気流に巻き込まれたようになってしまったときに、
そして
自分がこどもの時のように
自分の中の宇宙の音楽に
耳を傾け続けることができなくなり途方にくれてしまったときに
だれかが耳を傾けてくれる
こんなに嬉しいことはないなと
思いました。
Thank you very much for Megumi Miyakawa