おひさしぶりです。ウサデンです。
2025年もよろしくお願い致します。
今回は2024年7月頃に第35普通科連隊(守山)のレンジャー学生が使用していたチェストリグを紹介します。
【部隊集合教育レンジャー④】
— 陸上自衛隊 第35普通科連隊 (@jgsdf_10d_35i) June 17, 2024
第35普通科連隊部隊集合教育「レンジャー」は岐阜県白川町において実戦を意識した応用的な訓練を開始しました。#第35普通科連隊 #レンジャー pic.twitter.com/Poct96VtmA
【部隊集合教育レンジャー⑤】
— 陸上自衛隊 第35普通科連隊 (@jgsdf_10d_35i) July 8, 2024
第35普通科連隊部隊集合教育「レンジャー」は岐阜県白川町において全ての任務を完遂し、守山駐屯地へ帰隊しました。#第35普通科連隊 #レンジャー pic.twitter.com/NVlva8I333
昨今、レンジャー教育で私物装具を使用することは珍しくはありませんが、各ギアの選択が機能性とコストパフォーマンスに優れ、構成もコンパクトかつ汎用性が高いと感じました。
このリグを考案された方は、私物装具への造詣と金銭感覚のバランスが非常に優れている方なのではないか
と勝手に思っています。小銃本体に取り付けている私物のチョイスもいい塩梅だと思います。
わざわざレイル噛ませて変なオモチャのPEQ型ライトつけてる例より真面目。
ちなみに小銃のウェポンライトとして、手持ちライトとしても使えるSUREFIREのG2X/6P系をアダプターを使って装着。
また、ニーパッドとしてアークテリクスリーフのニーキャップを統制で使っているようです。
どちらも1万円を超える高級品です。ナイロン系の出費を抑えた分、こちらの分野に予算を振ったのでしょうか。
このリグを構成するギアは以下の通りです。
- リグ本体:CONDOR MCR6(OD)
- 前面中央:戦人 チェストポーチⅢ
- 右 脇 :個人携行救急品袋(※官給品)
- 左 前 :戦人 コンパスケース
- 左 脇 :ダンプポーチ(※官給品)
本体を除くポーチ類の半分は官給品を使っています。
また、右前のチェストポーチ裏側にラバーナイフを差し込んでいますが今回は省略します。
リグに銃剣が見当たらないので、代わりの近接戦闘武器としてナイフを携行している想定なのでしょうか。
COLD STEELのラバーナイフならネットで大体2000円くらいで買えるようです。
それでは官給品以外の私物ギア3点の概要と価格を見ていきましょう。
1.CONDOR MCR6
安価なタクティカルギアを製造するCONDORのモジュラーチェストリグです。
パネル内部に設けられたマガジンポーチに6弾倉を収納できます。弾倉の固定はオープントップのバンジーコード固定です。
またパネル前面にはMOLLE対応のウェビングを備え、対応する各種ポーチが装着できます。
参考価格は7480円です。(2025.2.15時点)
2.戦人 チェストポーチⅢ
https://item.rakuten.co.jp/shop-senjin/7227/
自衛隊向けに各種訓練用品を製造・販売する戦人の定番チェストポーチです。
地図や文書、ペンやメモなどの小物類などを入れるのに便利な構造になっています。
一般的には付属のアダプターを使って、官給サスペンダーの胸部分に装着する使用例が多いですが、
今回のように裏面の固定テープを使ってMOLLE対応ウェビングに取り付けることも出来ます。
参考価格は6380円です。(2025.2.15時点)
3.戦人 コンパスケース
https://item.rakuten.co.jp/shop-senjin/6374/
こちらも戦人が販売するコンパスケースです。
レンザティックコンパスやSILVAなどのプレートコンパスを収納できます。
また、裏面の固定テープを使ってMOLLE対応ウェビングに取り付けることが出来ます。
価格は1100円です。(2025.2.15時点)
以上、3点の概要と価格を見てきましたが、これらの総額は14960円です。
勿論、実際のレンジャー教育では他にも教育隊統制で購入するものもあるのでしょうが、
布モノだけなら2万円以内に収まります。
また、パネル内部のマグポーチに6弾倉を一列に”薄く広く”挿入するMCR6を選択することにより厚みが抑えられ、
腹部前面にチェストポーチを配置することが可能になっています。この配置の意図と利点は分かりませんが、
胸の前に大きなポーチが無いことで、襲撃や閉所戦闘における戦闘動作(据銃、ガンハンドリングなど)が行いやすく
なるのかもしれません。
ただ気になる点もあり、リグ本体とチェストポーチの固定性に難がありそうです。
これは恐らくポーチ裏面の固定テープが両端ではなく中央に寄っていることが原因と考えられます。
これでは重量物が入った状態だと激しく動揺したり、この隙間に何かが引っかかっる危険もあるので、
ポーチ両端のウェビングをカラビナや結束バンドなどリグのウェビングすると固定性が改善するでしょう。
ちなみにこのリグには銃剣と水筒は装着されていません。
水筒は背嚢側面へ追いやられていましたが、銃剣はどこにいったんでしょうね…?
銃剣は戦人の銃剣ホルダーに入れれば、リグの一番右脇のところに付けられそうです。
水筒も頑張れば左脇(ダンプポーチの上)に付けられそうな気がします。
ダメな場合はコンパスポーチをどこかに追いやればきっと付くでしょう。
ダンプポーチも官給でなくとも、同じ要領が私物を付けられるはず…
終わりに
今回の記事を書いたのは、「安価」かつ「使いやすそう」な私物リグの一つの回答がこれだと感じたからです。
値段の話をすれば、過去に7連隊のレンジャー教育隊が四度戦術のリグで統制していた使用例もありますが、
四度の価格帯を考えれば、どこの誰でも真似できる例ではないでしょう。性能や使い勝手を追求して良いもの、
高価なものを選んでいけばキリがありません。特に教育隊の統制品として私物を選ぶのであれば、誰もが無理なく
買える価格帯で在庫が豊富な発注から納品のラグが極力ないものが望ましい。その点、CONDORと戦人はベストな
選択でしょう。
「使いやすさ」の尺度は人によって異なりますが、モジュラータイプのリグに限ればそのカギを握るのはリグとポーチ
の組み合わせ方に寄ります。MOLLEを採用したギアは構成の自由度が高いですが、使い勝手のいい構成を作る為には
試行錯誤を繰り返した経験や知識が必要です。今回のリグは汎用性が高いので多くの人に受け入れられる構成だと思います。
私物に求める要素は各々異なるかもしれませんが、皆さんが理想のリグを組む際の一助となれば幸いです。
それではっ!











