2017年4月23日に行われたフランス大統領選挙について今後の考察も含め、考察していきたいと思う。あくまで、個人的な考察なので、その辺は考慮して頂きたい。


今回行われたフランス大統領選挙は、
"第一回投票"と言われ、この時点で投票総数の過半数を獲得した候補者がいれば、即大統領として当選が確定する。
が、この"第一回投票"で上記の事態が起こる事はまず無く、上位2名の候補者を選出し後日行われる最終投票で大統領が決定する流れとなっている。


事前調査では、
極左政党のメランション、中道のマクロン、極右政党のルペンが有力候補として挙げられていた。
フランスでは政治思想により、極左から極右まで分けられており、過去60年の間中道左派、中道右派が主流として政治を行ってきた。
今回有力候補として残った3人は、どちらにも属しておらずフランスの政治が大きく変わるのではないかと注目されている。


また、昨年6月24日にイギリスがEU離脱を問う国民投票を行い離脱が可決した事を受け、その点でも注目が集まっている。
なぜなら、今回有力候補として挙げられた3人の内、極左政党極右政党の2人がEU離脱を支持しているからである。
思想が正反対であるこの2つの政党だが、それぞれの思想実現の過程としてEU離脱を掲げている。



仮に、今後の考察として日経平均株価の予想をしてみると

"第一回投票"において
①極左メランション極右ルペン
②極左メランション中道マクロン
③中道マクロン極右ルペン

の最終投票パターンが考えられる。

①の場合、
どちらもEU離脱を掲げている政党なので、イギリスの時と同様、世界的リスクオフの流れとなり、円に資産が集中し円高となり、日経平均株価も大暴落するだろう

②の場合、
極左と極右はEU離脱に関しては同じだが、離脱するための理由やそもそもの思想の違いから、極左の人間は極右を、極右の人間は極左を敵対視している。なので、極左のメランションと中道のマクロンが最終投票で対決した場合は、極右の支持者達は中道マクロンを支持する。
となると、EU離脱からの日経平均株価大暴落の危機を免れ、逆に不安材料が無くなったということでリスクオンとなり、日経平均株価上昇へと転じるだろう

③の場合は、
②の場合において極左と極右が逆になっただけであるので、結果は②と変わらない



最終投票は5月7日となっているが、
そこまで各候補者になにも問題が起こらなければ、第一回投票の結果を受け、フランス大統領選挙の動きが相場に織り込み済みとなることは考慮して、最終投票の日を迎えると良い。