船橋市/西習志野/北習志野/フルート教室
フルート奏者の麻田沙希子です。
~なんの取り柄もない11歳の少女が
最愛のパートナーと出逢った瞬間~
小学校合唱部のとき
私が初めてフルートに出会ったのは
小学校6年生の時。
友人のフルートのレッスンに
付き添ったことがきっかけです。
その友人は親に勧められて
フルート教室に通っていましたが
特にフルートに興味もなく、
一人でレッスンに行くのが嫌だから
一緒に来てほしいと頼まれて付き添いました。
フルートってどんな楽器で
どうやって吹くんだろう。
フルートの先生はどんな人なんだろう
レッスンってどんなことするんだろう…
一緒について行って怒られたらどうしよう(笑)
わくわくよりも色んな意味で
もうドキドキしながらついていきました。
家族旅行。高い所でドキドキ…
お教室について、
オーナーの先生にお話ししたら
快く受け入れていただき
レッスン見学ができました。
そして、初めてフルートを目にした瞬間、
銀色に輝く笛がすごく綺麗で
なんて美しい楽器なんだろう
と思いました。
友人はフルートを通い始めてまだ間もない頃で
音を鳴らす練習をしている所でした。
一生懸命吹いているけど、音がならず
難しい楽器なんだな~と眺めていると
「さきちゃんも吹いてみて」と
友人から頭部管を手渡され
恐る恐る息を吹き込むと
「ポー」っと音がなったんです。
あれ…もしかして音が出た…?
「すごい!すごい!音出たね!!」
横で友人が少し興奮気味に
嬉しそうに声をかけてくれたり、
先生が驚いている顔を見て
あっこれちゃんと音出てるんだな~
と実感しました。
私には4歳上の兄がいます。
兄は要領がよく、割となんでも
器用にこなせるタイプでした。
私が小学生の頃。母と兄と私です。
今も家族仲は良好です。
反対に私は不器用で要領が悪く
勉強も運動も苦手な方で
初めてのことを
人より先にできた経験がなかったんです。
なので、
「フルート初めてなのに音が出た」
ということに対しては嬉しさよりも
驚きがまさっていたことを覚えています。
そして中学に進学後、
私は管弦楽部に入り、
フルートを習い始めました。
中学では、人見知りで
うまくクラスに馴染めなかったり
小学校で仲良しだった友人と
学校が離れたこともあり
人間関係が上手くいかず、
学校が苦痛の日も多くなりました。
親に心配をかけたくなかったし
自分の気持ちを話すことも苦手だったので
孤立してしまうこともありました。
そんな中、
フルートを吹いている時間だけは
ただフルートのことだけに集中できて、
吹き終わる頃には、少し心がほっとして
気持ちが和らいでいることに気づきました。
そしてうまく言葉にできない
自分の気持ちも
フルートでなら表現できる。
そう感じたんです。
中学の発表会
いつも元気な私を親に見せたい
周りに心配かけたくない
そう思って心に閉じ込めていたモヤモヤは
フルートを吹く度に浄化されていきました。
人間関係のゴタゴタは
完全に消えることはありませんでしたが、
フルートに集中している時間は
私のための私だけの時間になり
自分自身に目を向けられるようになりました。
そして、そのおかげで
私自身の心に余裕が生まれ
考え方も少しずつ変化して
人の目ばかり気にしていた私も、
良い意味で
あまり周りを気にしなくなったんです。
そしたら不思議と周りとの関係も
今までより上手くいくようになり、
辛い時期もフルートのおかげ
で乗り越えられました。
中学を卒業する頃には、
ずっとフルートを吹いていたい
そんな気持ちが強くなりました。
なんの取り柄もなくて、人間関係に悩む、
そんなどこにでもいる女の子だった私。
フルートを通じて
自分と向き合う時間が作れたことで
心が安定して、多少の辛いことがあっても
乗り切るパワーをつかむことができました。
次回は
音楽への道を志した私の予想外の出来事
についてお話しします♪
最後までお読みいただき、
ありがとうございました!