はじめて高知県を訪問したのは平成7年、もうずいぶん昔のことですがいつもこの時のことを楽しく思い出します。
この時はじめてよさこい祭りを見たのですがこれが印象深かったです。
全ての踊り子が両手に持った鳴子をリズミカルに打ち鳴らしながら踊る、そのリズムが気持ちよく、躍動感に心が弾むような思いがしました。
各グループはおもいおもいの振り付けで踊っていますが、必ず鳴子を持ち、囃子の音頭も地元在住の作曲家武政英策の「よさこい鳴子踊り」のフレーズがどこかに入っていればどのような曲を使っても良いというルールです。
8月の盆踊りシーズンにはこれを楽しむ観光ツアーも企画されます。
よさこいは昭和25年ころに始められたといいますが同じ四国の阿波踊りが男と女の踊りの違いがあっても、どの連も同じように踊るのとは違い、よさこい踊りはいろいろな振り付けがあるのが特徴でこれが醍醐味です。
正調とされる伝統の踊りとともに、現在はサンバ、ロック、ヒップホップ、演歌やフラダンス等、多種多様な音楽にあわせて趣向を凝らした振り付けです。
平成4年(1992)に札幌でよさこいソーラン祭りが開催され、この後は全国各地でよさこい祭りが開催されるようになってきました。
一地方のイベントが全国的に行われるようになった最初は仙台発祥の七夕祭りがありますが、このよさこい祭りはそれに次ぐものとなって全国各地でご当地のよさこい祭りが開催されているのも、本場高知のよさこい踊りの多様性、新しい音楽もリズムも振り付けも何でも受け入れるというおおらかさがその一因と思います。
今後も全国でよさこい踊りが楽しまれること間違いないし、ぜひ参加してみたいものです。