心理士さんには、

“食生活が元に戻っても精神的な部分はかなり遅れて回復してきます。”

と言われています。




今回のカウンセリングは、珍しく次女自ら、ママも一緒に受けて欲しいと懇願されました。


しかし、私には嫌な予感がしました。

今までの経験上、次女が、私に一緒にカウンセリングを受けて欲しいと言う時は、私のことで、告発したいことがある時、

「ママは、こんなに酷いんだ!」

と私がいる前で心理士さんに訴えたい時です。


カウンセリングが始まり、最近の次女の過食の状態の話になりました。


心理士

「最近はどう?」

次女

「食べたい気持ちはあるけど、我慢してる。」

心理士

「どうして我慢してるの?」

次女

「私、お小遣いもらってないから…周りの友達はみんなお小遣いもらってるのに…友達はみんなお金持ちなのに、うちは貧乏だから…」

心理士

「お小遣いがなくて、食べたいものを買えないってこと?」

心理士さんも、次女の思惑については気付いていたでしょう。

心理士さんは、私を見ました。


私はため息をついて、静かに首を横に振りました。


心理士さんも、そんな私に対して、

「わかってますよ。」

と言うように頷くと、

「家庭の事情もあるだろうから、お小遣いに関しては、おうちで、家族と話し合ってください。」

と言うと話題を変えました。


次女はあからさまに不満そうな顔をしました。


”お小遣いをくれないママは酷い!“

そう訴えて、心理士さんに共感してもらいたかったのかもしれません。

あわよくば、お小遣いを渡すように説得してくれるかも…と…。


確かに親からは次女に対して毎月のお小遣いは渡していません。

そのかわり、次女が食べるものに関しては、次女にお金を出させたことはありません。

毎日、毎日、次女の買い物に付き合って、もちろん私が支払いをします。食べ物ばかりではなく、コスメや文房具なども…


それに、次女がお小遣いに困っているとは思えません。

むしろ、恵まれていると思うのです。



次女のお小遣い事情としては、

お正月のお年玉…親戚などから、毎年トータル5万円以上もらいます。

お盆休みにも、お年玉と同じくらいの額をもらいます。

それらは、通帳に入金し管理していますが、

次女は、自分でキャッシュカードを持っているので、好きな時に引き出すことができます。

(通帳は私が持っているので、出入金のチェックはできます。)


そのほか、ほぼ毎月、少し離れた所にある主人の実家へ祖父母に会いに行くのですが、そこで祖父母から毎回、5千円~1万円のお小遣いをもらいます。

そのほか、誕生日やクリスマスやひな祭りなどの行事のたびにももらっているし、友達と遊びに行く時には、近くに住む祖母(私の実母)にお小遣いをねだっています。


お小遣いとしては、十分だと思うので、あえて親からは渡していません。

そのかわり、次女が欲しいと言うものは、よほど不要なものでない限り、買ってあげるようにしています。



きっと、学校で友達とお小遣いの話になり、次女のお小遣い事情を知らない友達から

“毎月親からのお小遣いがないのはおかしい。”

と指摘されたのかもしれません。


カウンセリングの後、帰りの車の中で、次女にお小遣いについて、改めてゆっくり丁寧に説明すると、なんとか納得してくれたようでした。

(今までに、何度も話し合ってきたことなのですが…)



「長期間、栄養が不足していたのが原因で、自分で考えることができなくなっている。」


心理士さんも、そのような事を言っていました。


普通なら、少し考えれば、自分の言い分がおかしいことに気付けるはずなのに、それができなくなっているようです。




今朝も、顔に浮腫が出て不機嫌だった次女。


最近、毎食お米を食べるようになったのですが、ご飯に何かをのせないと食べられないらしく、たまたま祖母からもらって家にあった辛子昆布をのせて食べるようになりました。その昆布が、かなり塩辛かったので、

「昆布の塩分が浮腫の原因かも…」

と何気なく言った私に、次女は


「なんで、そんなもの食べさせた!浮腫んだのはママのせいだ!」


と激怒…


別に私が無理やり食べさせたわけではなく、そんなことを言われるのは心外だったので、


「辛子昆布が原因の可能性があるかもと言っただけで、他に原因があるかもしれない。それにママが無理に食べさせた訳じゃない。辛子昆布が原因かもしれないのであれば、”今日から食べるのを控えてみる“でいいんじゃない?そんなに怒って、ママのせいにする必要ある?」


と反論。

最近は、おかしい、理不尽だと思うことには厳しく反論するようにしています。

次女は何も言い返すことができません。

言い返せなくなると、“何も聞いてない。知らない。”というように、ツンッとそっぽを向いておしまいです。


食生活については、徐々に良くなってきていると思うのですが、精神的な部分はなかなか治りません。


これも、摂食障害の影響なのでしょうか?

高校2年生なのですが、考え方や行動はかなり幼稚で我が儘で自分勝手です。




拒食が激しい時、一度、小さな子供に戻ってしまった次女。精神的には、まだ成長途中なのでしょうか…



”精神的な部分は、かなり遅れて回復してきます…“


という心理士さんの言葉を信じて、この次女の態度や言動に付き合っていくしかありません。