Part2(95年)からPart1(94年)の流れで
「家なき子」見直して感じた、
相沢すず(安達祐実)、リュウへの思いなどキラキララブラブ

1では、すずは家なき子といえども、
入院中であれ大好きな母親(田中好子)がいるので、逞しいけれども守ってあげたくなる可愛さが物凄いラブラブラブハートラブラブ
あどけなさを残しているハートラブラブ

もちろん、安達祐実の外見の可愛さがずば抜けているのもあるが、
母親の病室に『トントン』と言いながら毎日見舞いに訪れる姿は、
外で汚い大人と闘い金を集めている時とはまるで違う愛くるしさがあるのだ(•ө•)!
母親よりもしっかり者なので、気遣いもしているのだが、やっぱり甘えん坊の普通の小学生、という瞬間が多く見えた。
その2つの世界を行き来しつつ、
母親を救うという希望を胸に抱いているすずは、明らかに全ての拠り所であった母親を亡くして生き残った父(内藤剛志)の面倒を優しく見ながらも彼への信頼関係が不透明なところから始まるPart2とは全く違う

下矢印(Part2)
Part2では、顔も声も険しい時が多く、
たった1年後(設定では小6から中1になっただけ)の放送だったとは思えない。安達祐実さん自体は、中1から中2になっていた。
本当に最強な演技派子役だったんだなあと改めて思わされた。

野島伸司が企画だし内容も重なるから、
「明日ママがいない」の芦田愛菜を思い出す感じも…。
こちらでは、安達祐実が芦田愛菜を本当の子供と錯覚してしまう危険な役をやっていた。

お人形コスプレを愛菜ちゃんにさせようとする変質者(安達祐実ではない)も出てくるし、すずをユカリちゃんにさせようとしていた細川俊之さんが演じた批評家を思い出すところも。

懐かしのユカリちゃん人形笑い泣き
『パパ愛してるわラブ

すずの相棒リュウ(ピュンピュン)🐶の凄さも特筆すべきだ。
日本の大ヒットした連続ドラマにおいて、
ここまでアクションシーンメラメラ爆弾を見せたタレント犬はいないのでは?

もちろんCGを使用しないと撮影できない部分も多いので、ピュンピュン自身が実際にはどこまで演じていたかは不明だし、
実際に演じていなくても動物を映す際には色々と厳しい規制があると思うので中々、ハードな演出が出来ないのが現状なのは承知だが。

Part1の最終回では、ホテルの屋上にいるすずの元担任教師(保阪尚希)にリュウが飛びかかり、結果的にその教師は勢いで落ちて死亡している……。
コメディなら分かるがシリアスな作品の中でのこの描写…衝撃、の一言である。

また、Part2での最終回でも、
すずの手術に必要な血液をリュウが運ぶというトンデモシーンがあるが、
片足を引きずり一方の足だけで前に進むという場面は見ていて、どうやって演技させているんだろう?と疑問に思ったほどだった。

すずの胸の中でまるで眠るように穏やかに死んでいく表情も、見事でしたグッ
『私にとって母親だったのかもしれない』とすずがリュウを表現しますが、そう見えるのが凄い!!

ただ、貧乏少女・すずの奮闘物語としては、
ババア(菅井きん)率いる窃盗団のところをメインにして、スリのシーンを増やして欲しかった。

すずが悪い事はしないと母親と指切りをしても針なんて何千本飲んでもいい!閻魔様がいるなら舌を抜かれてもいい!盗みまくってやる!お母さんを救うんだ!
とタンカを切りながら車内でスリをする場面は映画的でもあり痺れたニヤリアップ

やはり、2よりも明確な目的があったので、すずのキャラとしての輪郭がハッキリしていたと思う。

(2は、堂本光一さん、草彅剛さん、榎本加奈子さんとアイドルが沢山出ていたので、それを見ている楽しさがあったがラブラブ)

窃盗団の中はもちろん子供は相沢すずだけで、彼女が訳有りの大人達の中にいる構図は渋くて良かった。

そして、ババアのすずへの
抜かれても抜かれても生えてくる雑草になるんだ!』は紛れもない名言だ!!
スリや万引きは貧乏な家庭の親が子供にさせたりもする事例も聞くし、
いくら野島作品でファンタジーとはいえ、こうした部分を丁寧に描き、もう少しリアルさを入れたら、もっともっと凄い作品になったかも!?

しかし!
1と2を通して変わらない一番の相沢すずという少女の素晴らしいところは、
どんなに信頼してた人間に裏切られても、
『私の大好きな誰々は、どこかにいっちゃったんだぐすん
という考え方をするところお願いむらさき音符ピンク音符

金や欲望に支配されてしまった人間を優しく広い心で許せる人。

人間の本来持ち得る善なところは変わりはしない、と家なき子でありながらも信じられる心の美しさと強さ…グーキラキラキラキラ

私はそんな心の持ち主のすずが、
靴磨きをした後に『毎度あり!』と笑顔で言うところが大好き!
どれほどの人が元気をもらったことかひまわりほっこりひまわり