殿から連絡もなくすごす毎日。

つきあいも長いと仕事で忙しいって一応言ってたし、

なんかあれば連絡来るでしょ、と放置の日々。

いや、こっちだって毎日報告することもないしな。

しかし、連絡が当日朝5時って何よ、それ。

私が休みだって知ってるのに、その扱いは!!と

ちょっとキレそうな朝。

 

実際やってきた殿は物静かで、

う~ん?で”びぃ”リクエストのランチへと行く。

オーダーして、しばし”びぃ”と話をしていると、

殿がおもむろに「昨日ね・・・」と話し出す。

 

どうやら付き合いの長い趣味友が亡くなり、

遠方までお通夜に行った様子。

同年代であり、しみじみ・・・思うところがあったよう。

まぁ、殿の歳ならね、そういうのもちらほら

出てくるでしょうよ。

私がいつ殿が逝っちゃうかと頭にあるように。

事故なら年は関係ないけど、病はね、

年、ある程度関係あるでしょうよ。

大殿は長生き家系だったみたいだけど、

大奥様はすでに今の殿の歳にはこの世の人ではなかったし。

 

早いっちゃ早いけど、ないわけじゃない。

そんな当たり前のこと、しみじみ思い知らされたらしい。

 

で、その後殿とデートしたけど、

「こんなことしているの、あの連中の中で・・・

 自分ぐらいかなぁ」とか言ってた。

案外他の人もやってると思うよ。

殿の友達だもん。

似たもの同士でしょ。

若い彼女と、今日、デートしてると思うよ・・・

とも言えず、黙って殿抱きしめたけど、

フクザツだわ。