サキの自殺ブログ

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あたしが死ぬまでの記録

※注意※
このブログはフィクションです。
昨今の自殺問題を元に創作しています。

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昼間、外へ出た。



あたしの住んでいるアパートの近くに
大きな公園があるのね。
天気も良かったから気分転換にするのもイイかなぁ?
って、思って歩いてみたよ。



睡眠は何とか取れたって感じで、
今日は調子が良かった。
ダルさもない。



あたしは、ペットボトルのお茶を飲みながら
広場が見えるベンチに座った。
そして、空を眺めると大きなアクビした。
かなり大胆に。



結局、眠いんだなと一人ボーっとしながら、
何も考えずにいたら…。



ふいに赤いボールがあたしの足元にきた。
カワイイ絵柄がプリントされている。



??? っと、思った矢先、
目の前には幼い男の子がいたのに気付いた。
幼稚園入る前ぐらいの年齢だろうか…。
瞳が輝いていた。



「とってー!」っと、無邪気に言ってきたから、
思わず微笑んじゃったよ。

ボールを渡すと「お姉さんありがとっー!」って、
言うと男の子は遠くにいた母親の所へ戻っていった。



あたしは、バイバイっと手を振った。



子どもか…。



子どもなんて、まだ社会にも出てないし、

欲しいとか全く考えてなかったけど、

こんな光景を見ちゃうと、

たまらなくイイなぁって、思う。



望まれて産まれた子たちは、

たくさん愛情を受けるからね。
だから、羨ましく感じたよ。



あたしは、親が結婚する前に出来た子どもだったの。
だから、堕胎するかも迷ったらしくて…。
それでも、母親の最終的な意志であたしは生かれた。
そして、妹と産まれて今に至った。



不思議なもんよね…。



堕胎してたら、ここでブログを書いてない。
もちろん、中絶に対しては賛否両論の意見が交わされるから、
これ以上は何も言わない。
あたしがどうのこうだと話す権利もないしね。



ただ、そうやって産まれてきた【命】があることを、
知ってもらいたいだけかな。
その【命】を自らの手で葬ろうとしている

事実もあることも…。



ただ、一つ言えることがあるとするなら、
生きるのも死ぬのも安易に考えちゃダメってことね。
それは、自分が一番よく知ってることだから。



あたしは【母親失格】だろうな。

もし、子どもが産まれたら…。



あたしが死ぬまで…、


【残り23日】

今朝、悪夢を見た。
記憶は曖昧でよく覚えてない。
ただ、あたしが小さかった頃の思い出。
公園で仲間外れにされていて、
暗い底に取り残されたような夢だった。



目を覚めると泣いていて、
身体は震えていた。
抑えるのにかなり時間がかかった。



そして、嘔吐。
あやうく倒れそうになったわ。



おかげで今日は1日中、元気が出なかったよ。
それでも、夕方からのバイトも

卒なくこなすことができたから、

良かったかな。



あたしって、悪夢をみると大抵こうなるのよね。
ホントに嫌になるぐらいにさ。



そう言う時に限って寂しい気持ちが生まれて、
誰かにメールをしたくなる。



けど、返信の内容が怖くていつも削除する。
その繰り返しだった。



今日は眠れるだろうか…。



あたしが死ぬまで…、


【残り24日】

タミフル
タミフル



厚生労働省がタミフルを認可されてからしばらく経つけど、

異常行動による自殺が後が絶たないみたいね。

今年も死者が出たらまたニュースになるかもしれない。



まだ因果関係は特定できてないようだけど、

悲しいことよね。



もし、これが事実だとしたら、

インフルエンザの特効薬として、認知されて広まってきたのに、

自殺するための道具に使われるかもしれないじゃん。



あたしみたいな奴が飲んでいいはずなのにさ、

何で死に無関係な子どもたちが死んでいくんだろう?

タチが悪くて仕方が無いよ。



あたしは、死にたいと思うなら死んでもいい。

だけど、生きたいと思うなら死なせるな。

そう思ってる人間なの。



だから、おかしなことだと思うんだよね。

死ぬときぐらいは、ちゃんとした意識のもとで、

最後を迎えたいものだわ。



ようやく、凹んでどうしよもない日が、

来るようになったし…。

死ぬのにはちょうどイイ機会かもしれないね。



そろそろ本気で死に方を

考えなきゃな。



あたしが死ぬまで…、


【残り25日】

あたしは高校生のとき、俗にいる【ギャル】だった。
東横線で渋谷に行く日続いた。

よく遊んでたよ。ナンパもされたし。

さすがに、オールだけはしなかったけど、

当日の先輩たちにいろんな経験をさせてもらった。

そこで相当の数の女の子と出逢った。

クスリ漬けになって廃人同様になった娘。

ホストに貢いで借金まみれになった娘。

援交重ねて性病になった娘…。

彼女たちに言えること。

それは…。


【目】が死んでいた。

どんなに綺麗な顔立ちをしてても、

殺伐とした雰囲気を出していた。

目がどんよりしてた。

それは、共通して言えることだったな。

そして、少なからず今は幸せにはなってないってことも…。

あの時、付き合っていた『ミサ』って娘だけは、

唯一、今でも連絡を取っているんだけど、

いつも残酷な経緯を聞かされるのね。

行方不明になったとか、他殺体で発見されたとかね…。

もう関係無いって言えば関係無いんだけど、

みんな話したことある人ばっかなんだ。

ケンカだってした。笑ったりもした。

だから、胸が締め付けられたよ。

そして、ミサはと言うとアンダーグランドの世界で、

生き続けることを選択している。

もう危険がいつも隣り合わせにある状況らしい。

この前も死にかけたと電話口で話してくれた。

それでも、自分の存在価値がそこでしか見つけられないから、

構わないと言っている。

まぁ、ミサが決めた人生だからね。

あたしが口に出す権利は無いわ。

それは、自分にも言えることだからね…。

あぁ…。そう考えていたら、

何かタバコ吸いたくなってきちゃったな。

久しぶりに吸って今日は寝ようっと…。



あたしが死ぬまで…、

【残り26日】

今日は成人式だったね。
昼間、振袖を着ている娘たちが笑顔で街で歩いていた。
見ていて懐かしくなっちゃったよ。



あたしも2年前に行ったわ。
横浜アリーナにね。
着物は着なかったけどね。
午前の部に参加してすぐ帰った。



妹が死んでから1ヶ月も経ってなかったから。
あまり楽しめなかったんだ。



それでも、高校時代の友達から
夜に飲み会に出ない!?って、
電話で誘われたから行った。



横浜駅前の居酒屋で、
高校当時の仲間たちが集っていた。
あたしは笑ってはいたけど、
正直つまらなかった。



何か場違いだって、
思ったんだよね。



結局、2次会には参加せずに
誰もいないアパートに帰った。
そして、ベットの横には妹の遺影があったから、
お線香をたいた。



そして、泣いた。



あれから2年…。
あたしはまだ生きている。



あたしが死ぬまで…、


【残り27日】