日本の食料自給率について、ラジオで話す機会がありました。 | 辛坊正記ブログ-金融、経済、そして旅と人-

日本の食料自給率について、ラジオで話す機会がありました。

農林水産省が発表する食料自給率には「カロリーベース」と「生産額ベース」の二つの指標があり、前者は農水省が生みだした日本独特の指標、後者は世界の国々が普通に使う指標です。

前者で測った2016年度の日本の食料自給率は38%ですが、後者で測ると68%。世界の国々が普通に使う自給率なら日本はドイツやスイスとほぼ同じ、イギリス辺りと比べると我が国の方が高いくらいです。

最近でこそ農水省は両者を共に公表していますが、20年以上に亘って前者が使われ続けた結果、我が国の食料自給率は低いというのが常識になっています。

今回取り上げたのは「食料自給率38%に低下、政府目標達成困難に」という見出しのニュース。この指標、実はコメを中心とした農業補助金を効率的に配るために農水省や農協が作り出したという側面があるんです。

https://www.youtube.com/watch?v=B_z_VetwspA&feature=youtu.be