「日本に行って相撲を見てみたい」。アメリカ人の知人3人から、続けざまにこんなことを聞いた。1人はピックルボールの練習仲間。もう1人はランチの仲間。もう1人は友人の息子で最近ロースクールを卒業したばかりの若者だ。


3人ともNHKの海外向け英語放送のファンらしい。アメリカのニュース番組はセンセーショナルで刺激が強いが、知人によると「NHKの番組は政治的に中立だし、宣伝がないし、テーマに沿ってじっくり掘り下げた内容がいい」と絶賛だ。一連の番組の中に相撲中継(ダイジェスト?)も入っていて、じわじわとアメリカ人ファンが増えているようだ。


相撲だけではない。僕の住むアパートのマネージャー、ウクライナ出身のタチアナは「日本に行ったら里山と日本庭園を見て回りたい」と言うし、知人のアルメニア人女性は「おいしい」という番組を見て日本料理を食べたくなったという。


日本の文化や自然といった題材がいいのか、視聴率を気にしない編集方針がいいのか、NHKの海外放送は着実にアメリカ人の心をつかむソフトパワーになっているようだ。土俵を回るスポンサーのサインも、そのうち英語表記になるかもしれない。


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