仕事帰りで船に乗ったとき、黒人のグループが入り口で騒いでいた。

 何があったのか聞き耳を立てていたら、どうやら桟橋の上でポシェットを拾ったらしい。船に乗った乗客には誰も心当たりが無い。きっと降りた誰かのだ。そこで乗組員のところへ持ってった。普通ならここでおしまい。

 しかし、そこから、、、乗組員と黒人たちは話し合い、中を調べることに。持ち主が確認できそうなものは携帯だけ。そこで乗組員、適当に誰かにかけてみる。

 

「もしもし、あなただれですか?」

 

 幸い持ち主のお父さん!事情を説明して、とりあえず対岸の波止場の事務所に届けることに。乗組員は船を離れられないので、拾った黒人のあんちゃんが事務所に届けた。

 

 このご時世に、なんと言うまっとうな人たち、、、 いやいやそれ以上。