いつも、朝早く同じ地下鉄に乗るオヤジがいる。ポルトガル人としては珍しい七三分け。ポロシャツにペラペラのジャンパーをはおりスラックス。日本ではおなじみのさえないオヤジルックである。彼はいつも私と同じ先頭車両に乗る。すいていても絶対に座らず、新聞を思い切り広げて読んでいる。

 

そして始まる。漂いダンス。微妙なステップで前後左右にツツツツツ、、、どっかつかまればいいのにいつも通路の広い場所の真ん中に立つ。海に漂うわかめのようにユラユラ、ツツツ、、、 

 

地下鉄を降りて同じカフェに入るのだが、そこでも居場所は定まらない。あっちへツツツこっちへツツツ、、