予想外の結果
また、今日も東投手の真っ直ぐに差し込まれっぱなし。
そんな予想をしながら試合を見ていた。
それが今日(5/10)は良い意味で予想を覆してくれた。
そもそも、野球を子供の頃に始めるにあたってバッティングで練習するのは「真っ直ぐを打つ」練習をする。
なので、真っ直ぐに弱い選手というのはいないというのが僕の根底にある。
ただ、打つ事に長けた選手は当然のごとく警戒されていく。
高校などではまず、変化球攻めにあう。
そして誘い球の変化球のボール球を振らないように。
変化球に泳がないように。
そうしていくうちに、真っ直ぐに差し込まれていく。
2軍から昇格し、5番を打った井上選手もそんな1人。
履正社高校で春の選抜では星陵の奥川投手(現ヤクルト)に1回線で対戦し敗退。
井上選手もまったく手も足も出ない内容だった。
そして、同年夏の選手権の決勝戦で再び星陵の奥川投手と対戦し、井上選手は外のスライダーを甲子園のバックスクリーンに放り込み全国制覇を果たした。
このブログでも再三、書かせてもらっているが、井上選手は飛距離では右打者でチームトップ。
球界全体を見渡しても5本の指に入ると今でも確信している。
ところが、1軍では未だに本塁打ゼロ。
結局、高校生時代から真っ直ぐには刺されていて、阪神に入団してからもそこが1番の課題となっていた。
冒頭でも書いたように、真っ直ぐに弱い選手は存在しない。
何故なら1番練習しているわけで、真っ直ぐを打ち返すから変化球攻めにあう。
要はタイミングの取り方。
そして、バットのヘッドが走るポイントでボールを捉えるための工夫を如何に積み重ねていくか?
これは打者にとって、永遠のテーマであり、逆に真っ直ぐが打てなくなれば現役生活を終えることになる。
阪神の野手陣は若く、動体視力や目でボールを捉えてから体が反応する速度に衰えがあって打てていないわけではない。
タイミングの取り方と割り切りがないから打てていないだけ。
まずは真っ直ぐを捉える。
そこから駆け引きが始まる。
この基本を忘れずに野手陣は奮闘してもらいたい。