今回は前記事の出走予想をもとに、区間ごとに各大学の選手を並べ、区間賞候補について見ていきます。最後は往路終了時点での順位予想をしていきます。


1区 21.3km 大手町→鶴見

順位よりもトップから差をつけられず繋ぐことが重要な1区。序盤からスピードレースになるパターンと、牽制し合って終盤のスパート合戦になるパターンがあるが、今回は前者になりそうか。
王者駒澤は出雲、全日本と1区から先頭に立って2区以降突き放して優勝しているため、他大学は何としても1区で先行しようとエース級をぶつけることになるだろう。
ただ、1区で他大学に大きく差をつけることは難しく、エース級を使うと切り札が後々残っていないというデメリットもあるだけに、各監督の読みが問われる。

区間賞争い
佐藤
吉居駿
間瀬田上原佐藤など
 
出走予想(10000mのタイム順)

駒澤 佐藤②(10000m:27:28)

23年出雲2区区間賞、全日本2区区間新、日本選手権5000m4位

中央 吉居駿②(10000m:28:06、ハーフ:1:02:24)

23年箱根4区5位、出雲3区11位、全日本1区3位

青学 佐藤④(10000m:28:11、ハーフ:1:02:56)

23年箱根7区7位、出雲3区4位、全日本3区8位

駿河 新山④(10000m:28:14、ハーフ:1:02:35)

22年箱根7区15位、23年箱根予選29位

東海 兵藤②(10000m:28:14、ハーフ:1:03:33)

23年箱根予選62位、全日本2区9位

東農 並木④(10000m:28:16、ハーフ:1:02:21)

22年箱根2区13位相当、23年全日本選考4組18位、箱根予選30位、全日本4区5位、日本学生ハーフ4位

明治 森下②(10000m:28:24、ハーフ:1:01:12)

23年箱根3区4位、全日本選考4組14位、箱根予選106位、全日本2区17位

大東 西川③(10000m:28:25、ハーフ:1:02:19)

23年全日本選考3組5位、箱根予選15位、全日本2区11位

中学 伊藤④(10000m:28:31、ハーフ:1:02:32)

22年箱根4区19位、23年全日本選考4組22位、箱根予選27位

順天 三浦④(10000m:28:32、ハーフ:1:01:41)

23年箱根2区12位、全日本2区8位、関東インカレ1部5000m優勝、日本選手権3000m障害優勝、世界陸上3000m障害6位

城西 野村④(10000m:28:34、ハーフ:1:02:36)

23年箱根1区11位、全日本5区8位

日大 西村④(10000m:28:34、ハーフ:1:02:53)

23年全日本選考1組29位、箱根予選56位

帝京 小野④(10000m:28:36、ハーフ:1:01:16)

22年箱根1区8位、23年箱根1区16位、全日本選考4組16位

國學 上原②(10000m:28:36、ハーフ:1:02:44)

23年箱根7区6位、出雲1区3位、全日本3区3位

東洋 緒方②(10000m:28:36)

23年出雲1区6位、全日本4区14位

創価 石丸②(10000m:28:38、ハーフ:1:02:59)

23年箱根10区15位、出雲1区5位、全日本3区13位

神大 巻田④(10000m:28:39、ハーフ:1:01:27)

22年箱根1区11位、23年全日本選考3組15位、箱根予選120位

早稲 間瀬田②(10000m:28:46、ハーフ:1:02:46)

23年箱根1区14位、出雲5区5位、全日本1区2位

立教 林③(10000m:28:49、ハーフ:1:03:28)

23年箱根1区18位、全日本選考2組12位、箱根予選82位

山梨 高木④(10000m:28:51、ハーフ:1:03:45)

23年箱根9区18位、箱根予選169位

法政 宮岡③(10000m:28:57、ハーフ:1:02:07)

23年箱根7区8位

国士 山本龍④(10000m:29:00、ハーフ:1:03:05)

23年箱根3区20位、全日本選考3組13位、箱根予選43位、全日本1区17位

日体 山口③(10000m:29:26、ハーフ:1:02:24)

23年全日本選考3組35位、箱根予選19位

 

 

2区 23.1km 鶴見→戸塚

最長区間かつ後半は2つの急坂が待ち構え、スピードとタフネスさの両方が求められるエース区間。 

今回は10000m27分台ランナーが7人揃い、28:30未満のランナーがほぼ全員になりそうだ。そのため一見タイムがチームの中で優れている予選会校のエースでも区間下位に沈む可能性がある。


区間賞争い

鈴木

吉居大

平林吉田前田キップケメイなど

 

出走予想(10000mのタイム順)

駒澤 鈴木④(10000m:27:30、ハーフ:1:01:34)

23年箱根4区3位、出雲6区区間賞、全日本7区3位

中学 吉田③(10000m:27:47、ハーフ:1:00:31)

22年箱根2区18位、23年全日本選考4組失格、箱根予選11位、日本学生ハーフ2位

山梨 ムトゥク②(10000m:27:50、ハーフ:1:00:46)

23年全日本選考4組2位、箱根予選3位、関東インカレ1部10000m優勝

國學 平林③(10000m:27:55、ハーフ:1:01:40)

23年箱根2区7位、出雲6区4位、全日本7区区間賞

駿河 レマイヤン①(10000m:27:56、ハーフ:1:01:56)

23年箱根予選10位

早稲 石塚③(10000m:27:58、ハーフ:1:02:10)

23年箱根2区10位、出雲3区7位、全日本3区7位、関東インカレ1部10000m3位

城西 斎藤②(10000m:27:59、ハーフ:1:02:48)

23年箱根2区15位、出雲1区10位、全日本4区区間賞

中央 吉居大④(10000m:28:01、ハーフ:1:00:05)

22年箱根1区区間新、23年箱根2区区間賞、全日本3区11位

東農 前田①(10000m:28:03、ハーフ:1:01:42)

23年全日本選考4組3位、箱根予選9位、全日本3区3位(区間新)

青学 黒田②(10000m:28:04、ハーフ:1:03:02)

23年出雲2区区間賞、全日本2区2位(区間新)、関東インカレ2部3000m障害2位

創価 ムチーニ①(10000m:28:05)

23年全日本7区4位、関東インカレ2部5000m2位、日本インカレ10000m3位

大東 久保田④(10000m:28:09、ハーフ:1:02:23)

23年箱根1区15位、全日本選考4組13位、箱根予選16位、全日本3区9位

日大 キップケメイ①(10000m:28:13、ハーフ:1:00:16)

23年全日本選考4組29位、箱根予選1位、日本インカレ10000m2位

東海 花岡②(10000m:28:15、ハーフ:1:01:28)

23年箱根3区6位、全日本選考4組9位、箱根予選58位、全日本7区7位、関東インカレ1部10000m2位

国士 カマウ③(10000m:28:19、ハーフ:1:01:31)

23年箱根2区9位、全日本選考4組5位、箱根予選6位、全日本2区14位

神大 小林④(10000m:28:21、ハーフ:1:02:12)

23年全日本選考4組17位、箱根予選13位、全日本3区3位

明治 児玉④(10000m:28:22、ハーフ:1:02:30)

23年全日本選考1組3位、箱根予選25位

帝京 山中③(10000m:28:25、ハーフ:1:03:02)

23年箱根8区6位、全日本選考3組3位、箱根予選39位、全日本2区6位

法政 松永④(10000m:28:28、ハーフ:1:01:56)

23年箱根1区3位、全日本選考4組35位、出雲1区9位、日本学生ハーフ3位、上尾ハーフ3位

順天 浅井③(10000m:28:30、ハーフ:1:02:13)

23年箱根7区3位、出雲3区6位、全日本8区6位、甲佐10マイル優勝

東洋 松山④(10000m:28:42、ハーフ:1:00:43)

22年箱根2区5位、23年出雲4区8位

日体 大森④(10000m:28:53、ハーフ:1:02:39)

23年箱根10区14位、箱根予選33位

立教 國安②(10000m:28:53、ハーフ:1:03:08)

23年箱根2区18位、全日本選考4組28位、箱根予選47位

 

 

3区 21.3km 戸塚→平塚

下りから始まり、後半は湘南の海を左手に駆け抜ける3区。スピードに自信のあるランナーが集い、1年生が起用されることも多い。ただ2区のエースで順位を上げた大学が3区で一気に転落したり、気温の上昇に適応できずブレーキとなるランナーも。

駒澤は佐藤か篠原を当てることが有力で、中央は前回区間賞の中野、青山学院は前々回区間2位の太田で対抗すると思われる。城西はキムタイをぶつけ上位に進出しておきたいか。


区間賞争い

篠原

キムタイ

山口中野太田など

 

出走予想(10000mのタイム順)

駒澤 篠原③(10000m:27:38、ハーフ:1:00:11)
23年箱根3区2位、出雲1区区間賞、全日本3区2位、日本学生ハーフ優勝

城西 キムタイ②(10000m:27:41、ハーフ:1:01:47)

23年箱根3区11位、出雲3区区間賞、全日本3区区間賞、関東インカレ2部5000m優勝、2部10000m優勝

中央 中野④(10000m:28:00、ハーフ:1:00:58)

23年箱根3区区間賞、出雲2区6位、全日本2区6位

東農 高槻④(10000m:28:11、ハーフ:1:02:19)

23年全日本選考3組2位、箱根予選67位、全日本7区11位

大東 入濵②(10000m:28:13、ハーフ:1:03:10)

23年箱根3区18位、全日本選考1組4位、箱根予選51位、全日本4区8位

早稲 山口②(10000m:28:14、ハーフ:1:01:16)

23年出雲2区3位、全日本2区4位、関東インカレ1部5000m3位、上尾ハーフ2位

國學 山本③(10000m:28:16、ハーフ:1:00:43)

23年箱根3区5位、出雲4区6位、全日本2区11位

青学 太田③(10000m:28:20、ハーフ:1:00:25)

23年箱根4区2位、全日本7区5位

創価 山森④(10000m:28:27、ハーフ:1:02:04)

23年箱根3区14位、出雲4区区間賞、全日本2区13位

東海 野島③(10000m:28:27、ハーフ:1:04:18)

23年全日本3区11位

明治 杉④(10000m:28:28、ハーフ:1:02:07)

23年箱根7区区間賞、箱根予選52位

立教 関口④(10000m:28:29、ハーフ:1:02:15)

23年箱根3区16位、全日本選考4組19位、箱根予選14位

駿河 東泉②(10000m:28:32、ハーフ:1:03:54)

23年全日本選考3組40位、箱根予選100位

東洋 小林③(10000m:28:36、ハーフ:1:01:39)

23年箱根3区9位、出雲3区8位、全日本2区16位

山梨 北村④(10000m:28:41、ハーフ:1:02:23)

23年箱根4区10位、全日本選考4組31位、箱根予選18位

日体 漆畑④(10000m:28:42、ハーフ:1:01:42)

23年箱根3区10位、全日本選考4組14位、箱根予選238位

日大 安藤③(10000m:28:44、ハーフ:1:03:57)

23年全日本選考3組6位、箱根予選172位

中学 稲見①(10000m:28:45、ハーフ:1:02:46)

23年全日本選考3組9位

順天 吉岡①(10000m:28:46)

23年出雲1区11位、全日本3区14位

神大 宇津野④(10000m:28:49、ハーフ:1:02:38)

22年箱根3区13位、23年全日本選考2組10位、箱根予選32位

法政 大島②(10000m:28:53、ハーフ:1:05:23)

23年全日本選考3組10位、出雲2区9位

帝京 福田③(10000m:28:56、ハーフ:1:02:03)

23年全日本選考1組12位、箱根予選21位、全日本1区9位

国士 生駒②(10000m:29:03、ハーフ:1:03:04)

23年全日本選考1組17位、箱根予選42位、全日本3区15位

 

 

4区 20.9km 平塚→小田原

アップダウンの激しい4区。前3区間に比べると距離がやや短いが、ここ5大会で4度の首位逆転が起こっている重要区間。ここにどういった選手を置けるかで選手層の違いが浮き彫りとなる。

駒澤が27分台の篠原を置く可能性があり、他大学は経験のある主力を置かざるを得ないか。駒澤の前に出る大学が4区終了時点でいると面白い優勝争いになりそうだが。


区間賞争い

湯浅

花尾

田中青木桑田など

 

出走予想(10000mのタイム順)

創価 桑田④(10000m:28:11、ハーフ:1:03:07)

23年箱根8区9位

中央 湯浅④(10000m:28:12、ハーフ:1:02:35)

23年箱根9区6位、出雲6区2位、全日本7区2位、関東インカレ1部ハーフ2位

駒澤 花尾④(10000m:28:29、ハーフ1:01:37)

22年箱根4区9位、全日本8区区間賞

國學 青木②(10000m:28:32、ハーフ:1:02:02)

23年箱根1区12位、出雲2区8位、全日本5区3位

青学 田中③(10000m:28:35、ハーフ:1:02:33)

23年箱根8区5位、全日本8区3位

東洋 梅崎③(10000m:28:39、ハーフ:1:02:41)

23年箱根9区4位、出雲6区7位、全日本8区12位、関東インカレ1部ハーフ3位

城西 山中④(10000m:28:41、ハーフ:1:04:06)

23年箱根10区6位、出雲2区4位、全日本2区10位

大東 棟方①(10000m:28:43、ハーフ:1:03:44)

23年箱根予選78位

日体 平島②(10000m:28:44、ハーフ:1:03:47)

23年箱根予選86位

中学 飯塚④(10000m:28:45、ハーフ:1:03:07)

23年全日本選考3組4位、箱根予選76位

帝京 柴戸②(10000m:28:46、ハーフ:1:03:10)

23年箱根4区12位、全日本選考1組19位、箱根予選50位、全日本3区6位

日大 鈴木②(10000m:28:47、ハーフ:1:03:54)

23年箱根予選99位

順天 石井④(10000m:28:48、ハーフ:1:02:09)

23年箱根4区15位、出雲6区11位、全日本7区12位

神大 宮本②(10000m:28:48、ハーフ:1:03:05)

23年全日本選考4組27位、箱根予選49位

立教 馬場②(10000m:28:51、ハーフ:1:02:35)

23年箱根4区16位、全日本選考3組16位、箱根予選31位

明治 綾①(10000m:28:56、ハーフ:1:02:46)

23年全日本選考4組23位、箱根予選35位

東海 鈴木②(10000m:28:56、ハーフ:1:02:58)

23年全日本選考3組14位、箱根予選37位

法政 野田①(10000m:28:56、ハーフ:1:03:49)

23年全日本選考1組15位

東農 原田②(10000m:28:58、ハーフ:1:03:32)

23年全日本選考3組31位、箱根予選61位、全日本3区10位

駿河 古橋①(10000m:29:12、ハーフ:1:03:34)

23年全日本選考4組33位、箱根予選63位

山梨 徳田③(10000m:29:17、ハーフ:1:03:37)

23年全日本選考2組22位、箱根予選71位

国士 西田③(10000m:29:33、ハーフ:1:03:38)

23年箱根7区19位、全日本選考2組16位、箱根予選72位、全日本4区12位

早稲 佐藤④(10000m:29:35、ハーフ:1:02:53)

23年箱根4区6位

 

 

5区 20.8km 小田原→芦ノ湖

標高差834mを駆け上がり、終盤は下りへの対処も求められる特殊区間。コースへの適応力が大きく左右し、3分程度の差でも簡単にひっくり返る。

今年は5区経験者が14人エントリーされていて、城西山本唯、創価吉田響、中央阿部、駒澤山川を中心とした激しい区間賞争いが予想される。

昨年城西山本唯が樹立した区間記録1:10:04はコース変更のため93回大会以降での数字となっているが、コース変更前に順天堂・今井が81回大会で残した1:09:12というタイムを超えられるか。


区間賞争い

山本唯

吉田響

山川阿部伊藤など

 

出走予想(ハーフのタイム順)

青学 若林③(10000m:28:25、ハーフ:1:01:25)

22年箱根5区3位、23年全日本1区8位

城西 山本唯④(10000m:28:25、ハーフ:1:01:34)

23年箱根5区区間新、出雲6区3位、全日本8区5位

駒澤 山川②(10000m:28:33、ハーフ:1:01:36)

23年箱根5区4位、出雲3区3位、全日本8区区間賞、関東インカレ2部ハーフ2位

國學 伊地知④(10000m:28:29、ハーフ:1:01:50)

23年箱根5区7位、出雲3区5位、全日本8区2位

早稲 伊藤③(10000m:28:44、ハーフ:1:01:50)

23年箱根5区6位、出雲1区4位、全日本7区6位

中央 阿部③(10000m:28:26、ハーフ:1:02:05)

23年箱根5区3位、出雲4区5位、全日本8区4位

日体 山崎②(10000m:28:23、ハーフ:1:02:06)

23年箱根1区9位、箱根予選80位

大東 菊地④(10000m:28:55、ハーフ:1:02:28)

23年箱根5区12位、箱根予選23位、全日本8区9位

明治 吉川②(10000m:29:01、ハーフ:1:02:31)

23年箱根5区15位、全日本選考3組7位、箱根予選34位

東海 越③(10000m:28:48、ハーフ:1:02:33)

22年箱根7区3位、23年箱根4区9位

東洋 佐藤④(10000m:28:49、ハーフ:1:02:55)

22年箱根3区8位、23年箱根7区15位

帝京 大吉④(10000m:29:55、ハーフ:1:03:12)

23年日本インカレ3000m障害2位

創価 吉田響③(10000m:28:59、ハーフ:1:03:18)

22年箱根5区2位、23年出雲5区区間賞、全日本5区区間新

中学 黒岩②(10000m:29:24、ハーフ:1:03:32)

23年箱根予選94位

法政 細迫④(10000m:29:19、ハーフ:1:03:59)

22年箱根5区16位、23年箱根5区10位

日大 大橋③(10000m:29:16、ハーフ:1:04:12)

23年箱根予選136位

神大 三原①(10000m:31:20、ハーフ:1:04:14)

23年箱根予選141位

駿河 倉島②(10000m:30:09、ハーフ:1:04:26)

23年箱根予選156位、激坂最速王5位

東農 吉村颯④(10000m:30:19、ハーフ:1:04:35)

23年箱根予選175位、激坂最速王3位

立教 岸本④(10000m:29:43、ハーフ:1:04:48)

国士 山本雷④(10000m:29:33、ハーフ:1:04:51)

22年箱根5区13位、23年箱根5区11位、激坂最速王優勝

順天 古川①(10000m:29:27、ハーフ:1:07:34)

山梨 弓削②(10000m:31:26)

23年激坂最速王2位

 

  往路・順位予想

優勝 駒澤大学

どのような形であれ、篠原、鈴木、佐藤の三本柱+5区山川で優勝は確実か。4区終了時に後ろと大きく差をつけ、山川に襷を渡したい。

優勝を逃すとすれば、佐藤がハーフの距離に適応できない、鈴木が2区のエース級の中で凡走に終わる、上記4人以外のもう1人のランナーがブレーキになる、といったパターンか。

 

2位 中央大学

吉居大和と中野の状態が不安ではあるが、湯浅の状態が良くカバーは可能。前回同様、5区阿部で駒澤を追い詰める展開を敷きたい。

 

3位 國學院大學

2区予想の平林は全日本で鈴木に勝利しており、区間賞候補の一角。一方2年連続3区を走りながら今季駅伝で不調の山本がどこまで復調できるか。また、5区で他大学の区間賞候補にどこまで対抗できるか。

 

4位 青山学院大学

往路経験者が少なく、その点で他の優勝候補より不利と見た。1区2区でどこまで差をつけられないか。また5区予想の若林が2年ぶりの箱根でブランクなく走れるか。

 

5位 早稲田大学

昨年往路5位のメンバーが4人残り、残り1人も今季調子の良い山口で埋まるため、優位に戦えるのでは。表彰台に立つためには、2区予想の石塚がどこまで他大学のエースから抜きん出た走りを出来るか。

 

6位 創価大学

爆発すれば3位以内もあるが、駅伝で安定した結果を残す選手が少なく、2区予想のムチーニがコースにどこまで適応できるかなど読めない部分がこの位置に。5区吉田響で一気に上がるのが理想だが、優勝候補の大学も区間賞候補のランナーが多くそこまでのアドバンテージにはならないか。

 

7位 城西大学

3区予想キムタイ、5区予想山本唯は区間賞候補だが、その他の区間で区間上位になれるかは微妙か。5区が大きなアドバンテージになるか不明なのは創価と同様。

 

8位 明治大学

7位までと8位以降である程度差が開くと思われ、8位以降がシード争いになるか。2区のエース区間を耐え、前回好走の森下、杉を中心に稼ぎ、上位に入っていきたい。前回5区を走るも区間15位に終わった吉川、前回不出場の児玉がリベンジなるか。

 

9位 大東文化大学

最大の火付け役は留学生のワンジルだが復路予想。4区まで10位が見える位置まで耐え、前回5区12位の菊地でシード圏内へ一気に駆け上がりたい。


10位 帝京大学

1区予想の小野が2年前のような走りが出来るか、2区予想の山中がブレーキとならないかが重要。3区、4区はハーフに強い選手が並ぶと思われ、順位を上げていきたいところ。5区は近年成功しているが、今年は誰を持っていくか。


11位 東京農業大学

1区2区で上位を確保し、3区以降粘っていきたい。5区は激坂王3位の吉村が予想され、区間中位くらいでは走れるか。シード争いすると思われる他大学も上位で走れそうな5区候補は見当たらず、この位置にいてもおかしくはない。


12位 神奈川大学

予選会で上位の宇津野や宮本を3区、4区に置けることは強みだが、基本的には区間10位前後を堅実に守る戦いになるか。まずは1区予想の巻田が2年前同様区間10位前後で粘れるか。予選会は120位と他大学の1区候補と比べると下位であり、ハーフへの対応力を上げておきたい。


13位 中央学院大学

東農大同様、1区2区で作った貯金を守っていきたい大学。エース吉田は予選会では東農大・前田に敗れたためリベンジといきたい。5区予想の黒岩は激坂王を経験したことをアドバンテージに戦いたい。


14位 東洋大学

2区予想のエース松山が2年前同様の結果を残すことが出来ればシード圏内も見えてくるが、外から見て計算はしにくい。その他の往路候補も全日本で2桁順位に留まっており、5区候補も激坂王で結果を残せていないため不利な要素が大きい。


15位 法政大学

前回箱根を経験し区間1桁で走っている宮岡、松永、細迫は強みにしたいが、他の2区間でどれだけ耐えられるか。往路経験者の小泉は復帰したばかり(※11月下旬に10000m29:53)で、他の候補は持ちタイム上不利に見える。

勿論各ランナーが区間10位前後で纏められる可能性もある。

 

16位 東海大学

エース石原が復路に回る中でどれだけ粘れるか。10000mで結果を残した兵藤や野島がどこまで距離対応できるかが鍵となる。また、2区と思われる花岡が突き抜けた結果を残せておらず、他大学と比べるとやや不利に思われる。

 

17位 順天堂大学

1区予想の三浦は1年から区間10位前後で良くも悪くも安定していて、2区予想の浅井は区間1桁で走ってもおかしくないが、3区以降のランナーが乏しく急降下する恐れがある。出雲、全日本でブレーキに終わった吉岡や石井辺りがリベンジ出来るか。

 

18位 駿河台大学

1区予想の新山、2区予想のレマイヤンで上位を確保できる可能性は十分あり、4区予想の古橋も予選会個人63位、5区予想の倉島も激坂王5位とある程度実績があるため、予選会総合12位という位置よりも健闘する可能性がある。


19位 日本体育大学

1区2区のランナーが持ちタイム上やや不利なので、どれだけ出遅れないかが重要。4区まで耐え、5区予想のエース山崎でごぼう抜きするのが理想。


20位 日本大学

2区予想のキップケメイは区間賞候補だが、その他の日本人選手が持ちタイムを見ると不利。3区4区でどこまで持ち堪えられるか。


21位 山梨学院大学

駿河台大と似たような戦力で、留学生ムトゥクorキピエゴ、北村、激坂王2位の弓削の三本柱で順位を上げていきたい。ただその他の日本人選手がやや力不足か。


22位 国士舘大学

激坂王で優勝した山本雷我の5区が目玉だが、日本人選手が他大学と比べて不利で、4区までのレース展開が厳しいか。


23位 立教大学

エース関口が万全ではなく、5区候補も激坂王でチーム内トップだった永井が外れ、やや厳しいか。前回走ったランナーがどこまで成長出来るか。

 


次回は同様の形式で復路を見ていきます。