TOKYO SPECIAL | 早期晩年に想う

TOKYO SPECIAL

笠井紀美子


「人はそれぞれ」


 私が彼女を知ったのは、高校1年生の時であった。

そのころ私は、壁一面に、ワーナーパイオニアの、ポインターシスターズの等身大モノクロポスターと、ドイツグラモフォンの、カラヤンのモノクロカレンダーを飾っていた。


 まだLPレコード全盛期レコード店で見かけた、彼女の「フォールインラブ」のアルバムジャケットから、強烈な女性の色香を感じ、お店の人にたのんで、アルバムを聞かせてもらってから早、数十年。


 彼女は、「スイングジャーナル」誌の人気ボーカリスト1位を7年間も続け、その絶頂期に歌を引退し、現在はサンタモニカで「kimiko by KIMIKO」ブランドを持つ優秀なデザインクリエーターとして活躍しておられる。

 私のfavorite songは、絶頂期1977年録音のアルバム「TOKYO SPECIAL」の5曲目、「人はそれぞれ」JUST ANOTHER LOVE SONGである。


 その中で彼女は、次のように歌っている。


いつの間に覚えたことは、よくても悪くても、気にしないこと、全ては過ぎてゆく。
人は来てまた立ち去り、思い出だけが残る、その繰り返し、光と影の中。
ある日あるときに生き方が似てる、誰かに出会うだけ。
ある日あるときに生き方が似てる、誰かに出会うだけ。


いつの間に自分で生きる、それがよくても悪くても、時に優しい人にも巡り合い。
ありそうな未来のこと、夢見るのもまたいいし、見知らぬ街をさまようのもいいし。
ある日あるときに生き方が似てる、誰かに出会うだけ。
ある日あるときに生き方が似てる、誰かに出会うだけ。


 30数年たった今もこのアルバムは、光り輝いている。


 アルバム


ちなみに彼女の旦那様はあの歌姫ミニー・リパートンの元夫である。</font></p>