「国策捜査」によって獄中512日。佐藤優『国家の罠』
- 佐藤優が512日の獄中(東京拘置所)から出てきてから4年が経過した。国民が忘れたこ頃,、国策捜査」「国策逮捕」の真相が明らかになるだろう。時間のかかる裁判制度を利用するのも、国家権力の常套手段である。政治そのものといっても良い。
佐藤優は出獄後、著書を量産している。その中でも、『国家の罠』は、自分がなぜ「国策捜査」の対象となったのか、田中真紀子、鈴木宗男、外務省らとの関係は、逮捕の真相はどこにあるのかを明らかにしてくれる。
- 登場する議員、官僚、検察たちの個々の力量-個性と呼んだらいいのか-が良く引き出されているの
- で、陳腐な推理小説よりも10倍引き込まれる。
拘置所の生活も詳細に描かれており、佐藤優の日々の様子が目に浮かぶ。例えば。
「独房の隅の小窓からやかんを出すと懲役囚がそれに茶をつぎ、白米7割、大麦3割の麦飯入り弁当箱を渡してくれる。その後、合成樹脂製の皿を3枚渡すとおかずが次々と載せられる。今日の夕食は、青椒牛肉絲(牛肉と筍・ピーマンの炒め)、野菜と小海老の中華スープに高菜だった。」(10ページ)
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