大逆転
今朝、インターネットで情報を知って驚いた。
将棋名人戦第6局は郷田9段が終盤の大逆転でフルセットに持ち込んだ。
将棋は、99.9%勝利が近づいても、わずか1手で簡単に逆転するゲームである。
森内名人が名人位を奪取した数年前も、丸山名人(当時)の大ポカが原因で、ストレート勝ちにつなげた。
将棋で大逆転の起こる理由は、はっきり有ると思う。
長時間の持ち時間(名人戦では両者9時間の二日制)、しかも大詰めの終盤には1分将棋となる。このプレッシャーの中で勝ちきるのはプロでも難しい。
また、タイトルの防衛や奪取のかかった一戦となると、緊張感が倍増する。ましてや永世名人のかかった対局である。
かつて、谷川9段が3勝2敗で佐藤9段を追い込んだ、名人戦第6局。自玉はほぼ入玉。相手の詰みも容易なのに詰み損なったことがあった。
何が起こるか分からないのが将棋である。
だから、高段者になればなるほど、実力以外の何ものかの力を信じるようになるのだ。
米長会長のいう「勝利の女神」である。
第7局は実力の勝負ではない。どちらが、勝利の女神をより自分に近づけるかの勝負であるといえる。
将棋名人戦第6局
今日と明日、将棋名人戦第6局が行われる。森内名人の3勝2敗で、防衛+永世名人に「王手」となった。
郷田9段、第四局の敗戦がよほど悔しかったのだろう。対局後、先崎8段とやけ酒をあおり、翌日、二日酔いのまま、離れがたく、何を思ったか碁会所に立ち寄ったようだ。(週刊文春のコラムね)
今日、BSをたまたま見ていたら、頭を丸めた郷田9段が映っていた。心に期するものがあるのだろう。