日本酒ソムリエの資格でおすすめは何ですか?
Cさん、ご質問ありがとうございます。
「日本酒ソムリエの資格のおすすめ」のご質問について、次の3つのポイントで解説したいと思います。
- 日本酒ソムリエという正式名称の資格はない
- 日本酒ソムリエ(日本酒に特化した資格)の代表
- 日本酒ソムリエ(日本酒に特化した資格)のおすすめ
日本酒ソムリエ(日本酒に特化した資格)の代表
唎酒師
日本酒ソムリエの一つとされる唎酒師は、
「その日本酒とそれにまつわる魅力を余すところなく伝えることのできる人材の育成」を使命とする、
日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会(SSI)による、日本酒資格です。
唎酒師のHPによると、
唎酒師に備わる知識・能力として、次の項目が挙げられています。
- 日本酒の基礎的知識、専門知識が身に付く。
- 料理とのペアリングのポイントがわかる。
- テイスティングにより香りや味わいを表現できる。
- お客様の好みに合わせた商品提案ができる。
唎酒師の資格の特徴は、講座と試験がセットになっているところです。
養成講座(通学型と非通学型があります)を受講して、受験し、合格すれば資格認定という流れです。
※非通学型では受験ではなく課題提出もあります。
他の資格と比較したいポイントを見てみましょう
- 費用
養成講座にはいくつかのコースがあり、講座と受験でおおむね6万円~10万円です。
また、資格認定諸費用としておおむね6万円。 - 年会費
唎酒師を認定するSSI加盟の上部団体「NPO法人FBO」に入会が必須となり、年会費は15,900円 - 合格率
公式発表ではありませんが、80%以上と言われています。
酒ディプロマ(SAKE DIPLOMA)は、
ワインの「ソムリエ」を認定する日本ソムリエ協会が
2017年にはじめた日本酒の資格です。
まだ年数が若い資格ですが、ソムリエの認知度、
そして日本ソムリエ協会がとても力を入れていることから、
毎年2千人以上が受験しています。
日本ソムリエ協会のHPによると、
SAKE DIPLOMAを始めた目的として次のように書かれています。
日本酒・焼酎に関する知識を深め、技量を向上させることが、
日本の食文化のより一層の普及と向上に繋がるものと考え、
日本酒・焼酎に特化した「J.S.A. SAKE DIPLOMA認定試験」を実施いたします。
酒ディプロマ(SAKE DIPLOMA)の特徴は1次試験と2次試験があることです。
受検者に送付されてくる公式教本の内容から出題される1次試験は4択問題。
1次試験合格者が受験できる2次試験はテイスティングと論述です。
それでは、他の資格と比較したいポイントを見てみましょう
- 費用
1次試験が1回受験と2回受験の2つのコースがあります。
1回受験の場合29,600円(税込)、2回分申し込むと34,440円(税込)
日本ソムリエ協会正会員は割引があります。
合格後、認定登録料として20,950円必要
- 年会費
日本ソムリエ協会への入会は任意のため、入会しない場合は年会費は不要です。
- 合格率
年により前後がありますが、40%前後です。
日本酒ソムリエ(日本酒に特化した資格)のおすすめ
Cさんは日本酒に関わる仕事ではない方ですので、
年会費を払うのはちょっと…という考えであれば、
入会が任意の、日本ソムリエ協会のSAKE DIPLOMAをおすすめします。
一次試験は公式教本からの出題で60分間で100問の4択問題です。
一次合格者が受験できる二次試験は、テイスティングと論述の問題です。
論述は公式教本からの出題なので一次の復習をしておけば大丈夫。
テイスティングだけは、自己流ではない試験の特性をふまえたトレーニングをしたほうが良いので、スクールに通うかSAKE DIPLOMAの先輩に教えてもらうかをしたほうが良いです。
一次試験・二次試験の勉強の中で、
日本酒の専門知識を学ぶことができるので、
Cさんが日本酒仲間と話すとき、
同じレベルで話しができるようになり、
もっともっと日本酒が楽しくなりますよ!
今回の記事では、Cさんの「日本酒ソムリエの資格でおすすめは何ですか?」というご質問に、
SAKE DIPLOMA 受験生応援!の清水流美がお答えしました。
Cさん、ご質問ありがとうございました。