ザ・ジョジョランズ#013 その年わたしに起こった不条理な出来事 ウルジャン2024年4月号前編 | 日本酒バー開店日記~日本酒BARあさくらat京都~

ザ・ジョジョランズ#013 その年わたしに起こった不条理な出来事 ウルジャン2024年4月号前編

二日過ぎてしまいましたが3月19日は

ザ・ジョジョランズ最新話掲載ウルトラジャンプ2024年4月号の発売日ッッッ!!!

 

 

忙しかったせいなのか、春眠暁を覚えずでボーっとしていたせいか、ともかくうっかりミスでようやく今日ウルジャン発売日ということに気付きました。
 
不覚!!( ;∀;)
 
まあ、とにもかくにもなんとかゲット!
 
今月は応募者全員サービス(という名の実質は通販)で
「The JOJO Lands」特製タブレットケース
をゲットするための応募券がついてます!
 

 

でも、タブレットはサイズもマチマチだし、応募するかはちょっと迷うなあ。

 

それはともかく、第13話です!!

 

 

 

チャーミング・マンの素性が明かされ、溶岩についての秘密も少しずつ明らかになってきました。

チャーミング・マンはジョディオチームに加入することができるのか!?

 

扉絵ではすでにチームの一員っぽい感じですが、はたして!?

 

と思ったら、出だしは4年前の回想から。

 

 

スタンドは目には見えない。

でも、存在はしている。

 

この男の子、なんとなく見覚えが・・・・・・。

 

アッ!!!

 

ドラゴナちゃん!?

 

なるほど「2人」にとって初めてそれを認識した日なのか。

「2人」はもちろん、ドラゴナちゃんとジョディオのジョースター兄弟のこと。

2人のスタンド能力の発動、あるいは「出会い」というわけです。

 

ドラゴナちゃん、4年前はまだ女の子の格好はしていなかったんですね。

でも、顔立ちは女の子っぽい。

そして仕草もどことなく女の子っぽさがある。

そういう場合、学校ではいじめの対象になったりしがち・・・・・・。

 

 

と思っていたら、案の定でした。

 

プールで、スクールバスであからさまにいじめられるドラゴナちゃん。

ここに限らず、どこにいてもそうなんでしょう。

いじめの首謀者はこの女の子。

 

ん?

 

 

 

液体!?

 

重さのある液体!?

 

 

そして、バスは・・・・・・。

 

ジョディオには「コレ!」と決めたらやり遂げるスゴ味、覚悟、強さがあります。

それは傍目には冷酷とも映るかもしれません。

反面、それは覚悟の強さの表われであったり、悪への容赦のなさともとれます。

でも、弱きものに対してのやさしさもある。

 

 

「強さ」

 

それがドラゴナちゃんを目覚めさせました。

 

 

「ジョディオ・・・・・・あたしの弟。

 ありがとう。

 自分でも気付かないうちに心が死にかけていた・・・・・・

 魂が壊れたらきっと元には戻らない・・・・・・

 そうなる前だった」

「あたし強くなる」

 

 

ドラゴナちゃんの決意。

そして、覚醒。

 

 

 

スムース・オペレイターとノーヴェンバー・レイン。

スタンドに名前が与えられ、2人と共に歩み始めた瞬間です。

 

 

 
『その年わたしに起こった出来事は
 「理不尽」・・・・・・もしくは
 「不条理」の出来事』
 それは善とか悪ではなく
 またましてや生まれた環境やいかなる理由とも無関係だったとわたしは思う』
 
 
『不条理は今まで生きてきた事とはなんの繋がりもなく意味もなく起こる
 不条理は
 「おまえはちっぽけなカス野郎だぜ!」
 というフザけた悪魔のささやきと伴に
 決して自分には責任がないのに最も重要な出来事として襲って来る』
 
『でもそこには不条理の為に破壊される心がある』

 

 

 

 

弟のジョディオ(11)はひと言も発しなかったが

『その事が許せない』

 

 

そう、ジョディオは許せないのです。

心が破壊されるのをそのまま見過ごすことはできない。

その「強い」意志がスタンドの強さでもあるのでしょう。

スタンドは「心の力」ですから。

 

 

しかし、因果なもので、バスの一件は2人と母親に思わぬ形で不幸をもたらすこととなります。

 

 

困窮していく中で母親は子供を守りたい。

ジョディオは母親を守りたい。

そのためには手段を選ばないであろうことをドラゴナちゃんは分かっていて、ジョディオも母親も守りたい。

皆がお互いを守りたいと思っている。

だけど、今のところは「道」がない。

 

そんな状況に現れたのは校長であるメリル・メイ・チー。

 

 
彼女は2人に声をかける。
 
『こんなヤバい道を歩くな』
 
と。
そして、こう続けます。
 
『2人とも乗りな!送って行くから
 中で話もしましょう
 御互い「WIN WIN」での話をね』
 
さらに続けます。
 
 
『必要だろ?ずっと「そんな道を」歩く気かい?
 わたしは儲からなきゃ誘わない』
 
 
こうして2人はメリル・メイと出会い、運命は動き始めます。
 
一連の回想の中で、
『不条理』
というキーワードが大きくクローズアップされています。
これはダイレクトにいじめに対する荒木先生の解釈の一部であり、虐げられている人たち(特に若い世代への)エールがそこにはあるように思えました。
 
この「不条理」の解釈はイジメだけではなく、あらゆる人の人生で襲って来る不幸な出来事についてもあてはまることですが、ジョジョランズでは序盤で岸辺露伴先生の口を通して語られたように、特に若い世代への荒木先生からのエールとメッセージが強く込められています。
 
現実世界ではジョディオが助けに来てはくれません。
でも、
 
「君自身に責任はない。不条理な出来事は今までの生き方や生まれ育った環境やいかなる理由とも関係なく襲ってくるものだ。だから、君は自分を責めなくていい」
 
そう言ってくれているように思えます。
そのことを分かっていれば、たとえ助けが来なくても、状況が変わらなくても目の前の出来事に対しての解釈の仕方や向き合い方はまるで変わってきます。
ここまで書いてきて、
「ああ、これってひょっとしたら荒木先生なりのヨブ記なのかもしれないな」
と思いました。
旧約聖書のヨブ記の中で義人ヨブに起こる出来事の数々はまさに不条理。
ヨブ記そのものだとは言いませんが、そのエッセンスくらいはアイデアの一端に埋め込まれているのではないかと思います。
 
ともあれ、新たな道を歩き始めたジョディオとドラゴナ。
そして、場面は再び現在へと戻ります。
 
ちょっと長くなり過ぎたので続きは後編ということで。
 
To be continued.