18人お断りのプレミアムフライデー | 日本酒バー開店日記~日本酒BARあさくらat京都~

18人お断りのプレミアムフライデー

昨夜のプレミアムフライデーvsゴールデンウイーク前ナイトの結果は18人お断りな夜でした。
 
18人お断り!?
 
「すごい、満席続きですごく忙しかったんですね」
 
と思うでしょう?
そうじゃないんです。
プレミアムフライデーらしいヒマな夜だったんです。
じゃあ、どうして18人お断り?
電話での問い合わせや直接来店したのが大人数のグループばかりだったんです。
 
日本酒BARあさくらは団体客はお断りしています。
1グループの最大人数は4名まで(テーブルに座れる人数)。
5名様以上はお断りしています。
 
理由はいくつかありますが、席数11の小さな店で5名以上になると店の雰囲気がそのグループに支配されてしまっておひとり様、二人でお越しのお客様が過ごしにくい雰囲気になってしまうというのが最も大きな理由です。
うちはカウンターメインの店なので、ひとりか二人で来られる方が圧倒的多数。
お酒を味わいながら、スタッフあるいはお客様同士の会話を楽しむ。
そんなところに団体が来たら、場の空気がどうなるかは想像がつきますよね。
 
 
そして大きなグループになると、言い出しっぺの一人はちゃんと日本酒を吞みたくて店を選んでくれたのかもしれませんが、あとの人たちどんな店に行くとも知らずに連れてこられる
「どこでもいいから飲めたらいい」
という状態のことがほとんど。
4人の場合ですら、開口一番
「とりあえず生で!」
とのたまう輩がいるのに、それ以上の人数になれば・・・・・・。
さらに言えば、団体になると泥酔者率が高まります。
泥酔者はトラブルのもと。
他のお客様に迷惑をかける原因になりかねません。
ほかにも理由はありますが、以上が大人数のグループをお断りしている主な理由です。
 
正直、ノーゲストの状態で7人8人と言われたら、受け入れたいなという誘惑にかられることもあります。
しかし、その状態でひとりのお客様が来たらどんな思いをするか?
そう考えたら、やはり答えはひとつです。
うちが50人くらいの大バコの店だったら、団体客ウェルカムでどうぞ楽しんでくださいとなりますが、小さなバーの雰囲気を守るためには必要なことなのです。
 
しかし、ここまでの文章を読んで思った方もいるかもしれません。
マナーを守り、騒ぐことなく、全員が日本酒を呑むためにこの店を選んでいるとすれば?
そういう場合だったら受け入れることもあります。
事前の予約でその辺をきちんと説明してもらえるのなら、貸し切りも含めて考えます。
過去には、アメリカから日本酒を扱う飲食店オーナー・スタッフの酒蔵ツアーだったり、フランスのワイナリーの集団だったり、ヨーロッパで日本酒のコンテストの審査員を務めるソムリエ集団だったりというグループが事前に予約して来てくれたこともありました。
とまあ、こういう感じで基本的には大人数はお断りですが、理由がある場合でしたら受け入れることもあります。
 
 
まあしかし普通に考えて、行ったことのないバーに大人数で行こうという発想自体が信じられません。
居酒屋とバーと自分の家との区別がつかない人が増えているなという印象を受けます。
酒場のマナーを知る人は減っていく一方。
酒場の、というか、普通にまわりへの気遣いができなくなっているのかなとも思います。
今だけ、ここだけ、自分だけ。
メディアで称賛されるのはそうしたやり方で成功してきた人たちばかりで、それをモデルケースにしてしまっているのでしょう。
むー。
そう考えると、うちは完全に時代に逆行してる店ですね(;^ω^)
そりゃ、流行らないわけです(=_=)
しかし、それでも守らねばならないことはあると思うので、このスタイルは崩さないで続けていくつもりです。
 
少ないながらも、そんなスタイルのうちの店を気に入って通ってくださる方のためにも、がんばっていきます!
 

 

 

 

 

思ってたのと違ったこと

 

 

 

 

 

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