酔読会アワード2018は「ディス・イズ・ザ・デイ」と「さざなみのよる」に決定!
昨夜は酔読会アワード2018でした。
選考の結果、
『ディス・イズ・ザ・デイ』は国内サッカーリーグ2部の22チームそれぞれのサポーターをめぐる物語。
架空のチームなれど、これってあのチームだよなぁと当てはめて読むと楽しさ倍増。
津村先生はこの取材のため、J1からJ3まで全国各地のスタジアムに出かけ、サポーターから生の声を聞いて回ったそうで、
たしかに人物の心情にリアリティがあるんですよね。
そして、サッカーファンならずともそれぞれの人物の人生模様には共感したり、思うところもあり、いろんな読み方ができるようになっています。
『さざなみのよる』は 「すいか」「野ブタ。をプロデュース」「セクシーボイスアンドロボ」等の脚本で知られる木皿泉先生による小説第2作。
43歳でガンで亡くなる小国ナスミを軸に14話でそれぞれの人物の物語が展開されていきます。
劇的な事件が起こったりするわけじゃない。
でも、ゆるやかな流れの中で人はそれぞれの人生を生きているわけで、そこにナスミという存在がどう関りを持ってくるのか。
わかりやすい感動の物語ではないですが、きちんと考えて呑み込むとじわーっと胸にしみわたってくる物語です。
第1回目の投票で両作品が選ばれ、決選投票。
その結果、同数でダブル受賞とあいなったわけです。
どちらも受賞作にふさわしい素晴らしい作品だと思います。
この2作品を表彰する酔読会アワード授賞式は2月18日です。
第52回酔読会
『ディス・イズ・ザ・デイ』
『さざなみのよる』
〜酔読会アワード2018授賞式〜
日時:2019年2月18日(月)19:30~23:00頃
場所:日本酒BARあさくら
会費:3000円(授賞式にふさわしいお酒を7、8種類)
※『ディス・イズ・ザ・デイ』『さざなみのよる』を読んでご持参ください
先生方にも招待状を送るので、ひょっとしたら来てくれるかも?
参加希望の方は読んで本をご持参ください。
さて、受賞作以外の候補作についても触れておきましょう。
今回、候補にあがった作品は以下の通り。
小説が多かったですが、エッセイ、詩をめぐる考察、水道民営化に関するノンフィクションと他ジャンルがあがるのも酔読会アワードらしくてよかったです(^^)
受賞には至らなかったものの、他の候補作も読んでみたいと思うものばかりでした。
『鯉のはなシアター』は広島のある商店街にある閉館しかけの映画館の再生をカープと重ね合わせるという物語で、映画化もされました。
小説とカープの歴史の中で実際にあったことが交互に記されていて、とても興味深かったです。
『マチネの終わりに』は石田ゆり子、福山雅治という豪華キャストで今秋映画が封切られる予定です。
ちゃんとした恋愛ものを読みたいときには、ぜひ!
『詩とことば』は現代詩作家、荒川洋治による詩とことばをめぐる考察。
詩という存在、ことばとは何かということを考えたい方は必読です。
『言壺』は戦闘妖精雪風シリーズでおなじみの神林長平のSF短編集。
ことば、そして人間の存在、思考、そんなことにまつわるあれこれですが、クラっとめまいがするくらいにいろんなアイデアというか、設定というか、未来の人間存在をめぐって物語が展開されます。
さすがは神林長平氏!!
『もぐ』は詩人、最果タヒの食にまつわるエッセイ。
ことばの選び方、そして思考のジャンプの仕方がまるで予測がつかないところが彼女らしいです。
軽いのに軽く読めない食のエッセイ、おもしろいです。
『日本が売られる』は水道事業民営化をめぐり、アメリカ、中国等の国・企業が日本を食い物にすべく魔の手が襲い掛かってくるということを取りあげたノンフィクション。
水道事業民営化は世界各地でことごとく失敗し、再公営化されているというのに、日本ではその波に逆流して民営化を推し進めようとしています。
これはもっと世間的に知られるべき問題です。
この点を取りあげないメディアの責任も重いですよ。
とまあ、他の受賞作も非常に興味深かったです。
いくつかは読んでみようと思っています。
では、酔読会アワード授賞式でお会いできるのを楽しみしています。
第52回酔読会
『ディス・イズ・ザ・デイ』
『さざなみのよる』
〜酔読会アワード2018授賞式〜
日時:2019年2月18日(月)19:30~23:00頃
場所:日本酒BARあさくら
会費:3000円(授賞式にふさわしいお酒を7、8種類)
※『ディス・イズ・ザ・デイ』『さざなみのよる』を読んでご持参ください

