仙禽山廃純米無濾過生原酒亀の尾19BY | 日本酒バー開店日記~日本酒BARあさくらat京都~

仙禽山廃純米無濾過生原酒亀の尾19BY

意外性のあるお酒っておもしろいんですよねえ。



仙禽 木桶仕込み山廃純米無濾過生原酒 亀の尾19BY(栃木県、仙禽酒造)


日本酒バー開店日記

栃木県の仙禽。

意外性があっておもしろい?

一時は幻の米とも言われた亀の尾を使ってるから?

木桶で山廃で袋しぼりで生原酒だから?

いや、まあそれもたしかにおもしろいのはおもしろいんですけどね。



19BYというのは平成19年度に造られたお酒ということで、

このお酒は瓶詰めされてから3年近くが経過しているわけです。

でまあ、

袋しぼりの無濾過生原酒なら稀にシュワッとガス感があることもあるんですが、

このお酒まだまだ元気なんですよね。

しかも、私の予測を上回る元気さだったのです。



活性にごりではないので開栓の際に、

普通のお酒と同じく何の準備もせずにアルミシールに手をかけたのですが、

少し向いたところでポンッという音と共に栓が飛びました。

栓が飛びはしたものの、

中身が噴き出るということはなく何とか大惨事は避けることができました(^^;

ここまで元気なお酒はどんなもんなんかいな、

とグラスにお酒を注ぐと予想以上にシュワシュワ。

泡も実にきめ細かくてまるでシャンパンのようでした。


そして、お味の方も実におもしろい。

シュワシュワ感はもちろんフレッシュでさわやかな感じなのに、

その味ときたらいつもの仙禽の山廃(しかも亀の尾)そのままに濃厚なのです。

ただ濃厚なだけではなく、

いい感じに熟成していて生熟成の心地良い香が口いっぱいに広がります。

シュワシュワのフレッシュ感と熟成感が同居する何とも不思議なお味。

相反する二つの味が同居するこのお酒、

これがまたバツグンにうまいのです。

あってはならないふたつの出会い。

ロミオとジュリエットに例えるのは陳腐で陶酔がかった表現ですが、

まあたまにはそういうのもありということで大目に見てください。



仙禽さんはほぼすべてのお酒が木桶仕込みで袋しぼり。

木桶仕込みで袋しぼりなんていうのは、

とてもとても手間のかかる作業なのでほぼ全量をそれでやるなんていうのは、

酒造業界の常識からすればほとんどクレイジーなやり方なんですが、

それをあえてやるところに若き蔵元の心意気を感じることができます。

袋しぼりのお酒は割りと瓶内二次発酵が起こりやすく、

今回のようなこともあり得るわけですが、

まさか19BYであの元気っぷりとは。

意外性のあるお酒っておもしろいですね。






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