営業零課接待班
第一回ドラマ原作大賞『被取締役新入社員(とりしまられやくしんにゅうしゃいん)』
の作者安藤佑介氏の最新作。
実はこの安藤氏、
一度うちの店に来てくれたことがあるんです。
お酒好きということで、
京都旅行の折に担当編集者の方が連れて来てくださったのですが、
なんと奥さんが大のマイケルファンということで、
安藤さんとはお酒と本の話、
奥さんとはマイケル・ジャクソントークで盛り上がったのをよく覚えています。
本書はリストラ勧告をされた主人公が、
接待営業を専門とする新規営業部、営業零課に転属となり、
生き残りをかけて挑戦する様を描いた群像劇です。
人員8名の課に割り当てられた接待費は、
なんと5000万円!
不景気のこのご時勢ではまず考えられない金額ですが、
「高いもの、美味いものをむやみに飲み食いさせて買わせる」
のではなく、
「酒を酌み交わすという行為を通して、人間関係、信頼関係を築いていく」
という専務の趣旨のもと、
初年度売上目標50億円(!?)を目指します。
しかも、売り上げ目標不達の場合、課は解散。
まあ、ありえないといえばありえないけど、
あったら面白いなという設定になっています。
ドラマ原作大賞受賞というバイアスがかかっているせいかもしれませんが、
非常に映像が頭に浮かんできやすい作品でした。
何というか、小説を読んでいるというよりは、
文字化されたドラマ(あるいは映画)を見ているような感覚です。
(翻って言うと、小説としては未熟な部分も多いといえなくもないのですが、
まだ2作目ですからこれからに期待です)
テンポも良いし、全体としてのメリハリもあり、着地点もきちんとしているし、
会社が舞台になっていて多くの人の共感を得ることもできそうなので、
いずれドラマ化、あるいは映画化されるんじゃないでしょうか。
酒を呑むという行為が話の主題になっているので、
酒呑みとしても楽しんで読むことができました。
ただ、作中に出てくる日本酒の銘柄には苦笑。
相談してくれれば良かったのに(笑)
酒を呑むことが前面に出ているのはよかったのですが、
欲を言えば接待場面で二軒目、三軒目の話がもっとあったらよかったのになあ、
とは思いましたね。
読後感もサッパリだし、全体としてうまくまとまっているいい読み物でした。
上方日本酒ワールド
~日本酒卍固め第十ラウンド~
日時:2010年5月9日(日) 10:00~17:00
場所:大阪天満宮 境内 (大阪市北区)
URL: http://blog.livedoor.jp/manjigatame3/
http://ameblo.jp/sakebar/entry-10508174376.html
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