妙の華山廃一段仕込
子どもの頃、梅干は酸っぱくて苦手でした。
夕食の食卓で父が呑んでいるビールをほんの少しなめさせてもらった時、
こんな苦いものをなんで大人は飲むんだろうと不思議に思っていました。
酸味と苦味。
子どもの頃にはこれらの味はなかなか好きになれないものです。
人間は本能的には苦味と酸味を避けたがる傾向があり、
長じるにつれこれらのおいしさというものを学習していきます。
で、その酸味と苦味の塊のようなお酒がこれです。
妙の華 山廃一段仕込(三重県、森喜酒造場)
毎年この時期に出してくるこの山廃一段仕込。
今年は容器をリニューアル。
なんだか、お酒というよりは麦茶が出てきそうな雰囲気です(^^;
最初から少なめに入れてあるのは噴きこぼれ防止のため。
たしかにまだ少しシュワシュワしています。
酸味がまずブワーッと口の中に広がり、
同時に苦味がじんわりと感じられます。
「クゥ、すっぱ~!」
の後に
「でも、うまいなあ」
と感じられるこの酸味、
まさにどぶろくって感じですね。
酸味と苦味がおいしいと思えるようになって
良かったなあと思わせてくれるお酒です。
