秋の夜長に遊穂山おろし純米 | 日本酒バー開店日記~日本酒BARあさくらat京都~

秋の夜長に遊穂山おろし純米

遊穂 山おろし純米生詰原酒(石川県、御祖酒造)





山おろし純米
山廃ではなく山おろし?
何だろうと裏ラベルを読んでみると、





「生もと造りにおいて蒸し米が水分を吸って膨らみ盛り上がった状態を
“山が上がる”。これをすりおろす”山おろし”の作業により
有用な乳酸菌やバクテリアの作用を受けやすくして生もと特有の
酸味、こく、風味が生まれます。」



とあります。
生もと山廃。
酒好きの方には馴染みのある言葉ですが、
一般の方はあまり耳にしたことのない単語です。
山廃と生もとの違いを大まかに言うと、
裏ラベルの説明でも触れられている
「山おろし」があるかないかです。
山おろしを廃止したから山廃というわけなのです。



では、なぜ山おろしをしているこのお酒は生もとと名乗らず、
山おろし純米といっているのでしょう?
杜氏の横道さんに以前おうかがいしたところ、
山おろしはたしかにやっているけど、
自分の腕で生もとと名乗るのはおこがましい、
という趣旨のことをおっしゃっていました。
それに、山おろしとラベルにうたってあると、
山廃でも生もとでもない、これは一体何だろう?
と興味が持ってもらえるんじゃないかなと思って、
ということらしいです。
たしかに、生もとと山廃の違いは山おろしの有無だけではありません。
横道さんの言葉はその辺のことをほのめかしていたのかな、
と今にして思います。
名前に関する話はそれくらいにしておくとして、
お酒の味はどうでしょうか?



これまた裏ラベルの言葉を借りてしまうのですが、
ヨーグルトっぽい酸味とこくがとてもまろやかで、
口中にジワーッと味が浸透していきます。
少し温めてあげると、
その酸味とコクのまとまりがより強くなって、
うまみをジンワリと感じられます。
一口呑むごとに体全体に染み渡っていくようで、
思わず「ホォ」と安堵の息が口から漏れてしまう、
そんなお酒です。
秋の夜長に仕事や日々の雑事から解放されて、
ゆったりとリラックスして時を過ごしたい。
そんな時に口にするのがいいかもしれませんね。




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