燗酒の会 | 日本酒バー開店日記~日本酒BARあさくらat京都~

燗酒の会

昨日は店で燗酒の会でした。
夏の最中のお暑い中を・・・のつもりが、
午前中にひとしきり降った雨のおかげで涼しい一日でした。
それでも一応、夏は夏です。
夏に燗酒?
燗酒は冬の寒い時に、という方がほとんどだと思います。
しかし、昔はお酒といえば燗酒が当たり前でした。
江戸時代に酒、と言えば黙っていてもお燗をした酒が出てくるのが当然で、
燗をしない時は「冷や」と頼まなければいけないくらいでした。
これは夏でも同様。
昔は夏に燗酒というのも特に不思議なことではなかったんですね。
暑い時に冷たい飲み物がほしくなるのはよく分かります。
だからと言って、冷たいお酒ばかり呑んでいるのも体にはあまりよくありません。
酒を呑んどきながら体に良い悪いもないだろう、というツッコミはさておいて、
夏場の燗酒というのは割りと体にはやさしいものです。
そういうことを知ってもらいたいと思って催した今回の燗酒の会、
用意したお酒は





艶 純米大吟醸(福井県、加藤吉平商店)
小笹屋竹鶴 純米吟醸 大和雄町18BY(広島県、竹鶴酒造)
遊穂 純米吟醸無濾過生原酒 山田錦・玉栄(石川県、御祖酒造)
生もとのどぶ 仕込13号+11生原酒(奈良県、久保本家酒造)
神亀 純米活性にごり(埼玉県、神亀酒造)
招徳 生もと原酒18BY(京都府、招徳酒造)
府中誉 渡舟 純米生原酒12BY(茨城県、府中誉株式会社)
舞美人 七年古酒(福井県、美川酒造)



というラインナップ。
おまけでお客さんが持ってきた
秋鹿八割磨き純米17BYで漬けた琵琶酒も追加。
火入れ酒、生酒、生もとのお酒、にごり酒、活性にごり酒、
火入れの古酒、生熟成酒と幅広く一通り取り揃えました。
当日配ったレジュメには温度帯のことも記載。



飛び切り燗 55度以上
熱 燗 50度前後
上 燗 45度前後
ぬ る 燗 40度前後
人 肌 燗 37度前後
日 向 燗 33度前後
冷 や 常温(冷蔵庫などで冷やしたものが「冷や」ではない。)
涼 冷 え 15度前後
花 冷 え 10度前後
雪 冷 え 5度前後



こうして書くと、昔からこのように分類されていたのかと思うかもしれませんが、
実はそうではありません。
たしかにぬる燗や人肌燗、冷やなんていう言葉は江戸の昔からありました。
しかし、こうした厳密な温度帯による分類は、
つまり、このリストにあるような分け方は
灘の沢の鶴さんが始めたものなのです。
とまあ、そのようなことを踏まえつつ、燗酒の会は進みます。
燗をする前に冷たいまま、冷やのままでも呑んでもらい、
燗にした時との味の違いを比較してもらいます。
各お酒ごとに一番実力を発揮できる温度帯は違います。
まずはそれぞれ一番呑み頃かな、という温度で各お酒を呑んでいただき、
その後、色々な温度を試していきます。
温度によって表情が全然変わるのだなあ、ということを再確認。
参加者の方も燗酒のおもしろさに興味を持っていただけたようです。
湯煎でする燗というのはたしかに手間はかかります。
たしかに家でするのは面倒かもしれませんが、
湯煎で燗にすることでお酒の楽しみ方の幅はグッと広がります。
ぜひご家庭でも燗酒を楽しんでみてください。