おいしいのかな? | 日本酒バー開店日記~日本酒BARあさくらat京都~

おいしいのかな?

色々なお客さんがいます。
お店に来て、メニューを穴の開くほどチェックして、


「○○って○○県の?」


という質問。
酒好きでも知ってる人は少ないだろうという銘柄です。
ああ、マニアが来たなと思いました。



その後もいくつか質問をしてきてようやく注文。
割とくせのあるお酒ですがよろしいですか、
と酒質について説明すると大丈夫だとのこと。
出てきたお酒を前にしても難しい表情のまま。
無言でグラスに口をつけ、ズルルルーッと音を立ててきき酒。
十分に味わっただろうと思った後もブスッとしています。
お連れさんと話すのは、酒質がどうのこうのという話ばかり。
楽しそうに呑んでいるようにはちっとも見えません。
結局、その方達はお酒を半分以上残して帰られました。
チラリと聞こえてきた


「○○はやっぱりきつい」


という会話が思い出されます。
どんなお酒か知らなかったのならこちらの説明不足ということもありますが、
苦手と知ってて残すくらいなら、最初から頼まなければいいのに。
お酒がかわいそうだし、造り手に対しても失礼です。
何のためにお酒を呑みに来てるのかな。
欠点を見つけに来るよりはいいところを見つけて、
おいしく楽しく呑んだ方がいいんじゃないかなあと思ってしまいます。



うちの店はマニア好きされそうなお酒が揃っている割には、
マニアの方にはあまり好まれていないようで、
来るのは一般のお客さんばかりです。
たぶん、私が普通の会話ばかりしてあまりお酒について語ったりしないので、
ディープなお酒の話を期待して来店する方には期待はずれなのでしょう。
久しぶりのマニアの来店でしたが、
理屈こねたり不満を言いながら呑むよりは、
やっぱりお酒は楽しく呑んでほしいなあと思った夜でした。