奥能登の白菊勉強会
昨日、大阪の山中酒の店主催の
奥能登の白菊勉強会に参加してきました。
お話をしてくれたのは石川県からいらした白藤酒造蔵元ご夫妻。
奥能登の白菊さんは昨年の能登半島地震で大きなダメージを受けました。
造りに関する部分で一部残った場所もありましたが、
ほとんどが使い物にならなくなってしまい、
新築するか建物の残った部分を使って建て直しをするかという
選択を迫られることになります。
蔵元はずいぶん迷われたようですが、
蔵を一度取り壊して新しく建てることを決断しました。
再建にあたり、
地質調査をしてもらったところ、
以前の状態は豆腐の上に家を建ててたようなもんだった、
ということで地面に杭を打って補強を図ったとのことです。
建物にもたくさんの杭を使い、
耐震補強を行い、地震がもう一度来ても倒れない構造にしたそうです。
基礎工事は昨年の9月にスタート。
今季の造りのための米洗いを開始したのが1月4日。
例年は11月にスタートするとのことなので、
2ヶ月近く遅れての酒造りの開始です。
造りの時期がずれこんだなら、
生産石数も落ちたのかなと思いましたが
もともとが100石程度と少ないということもあり、
今年もほぼ同量だったということです。
蔵元の白藤さんの話しぶりからは、
とても実直な人という印象を受けました。
こうした酒の会に参加して人前で話すということにも慣れていないとのことで、
それがかえって新鮮でした。
今回出た奥能登の白菊は5種類。
奥能登の白菊 純米吟醸無濾過生原酒
奥能登の白菊 純米無濾過生原酒
奥能登の白菊 純米火入れ
奥能登の白菊 純米八反錦無濾過生原酒
奥能登の白菊 純米吟醸9BY
この5種類に加えて仕込水も用意されていました。
お酒のひとつひとつに白藤さんが解説をしてくれ、
気になる部分の質問にも答えてくれます。
白藤さん自身がスタンダードというだけあって、
純米吟醸はいつも呑んでる奥能登の白菊だなあ、という感じ。
純米生は思ったよりも生らしさが薄く、
その分素直に体に入ってくる感じ。
その純米の火入れ酒は一口呑んで、
火入れの仕方うまいなあと感心させられました。
燗にしてもスルスル入るし、いいお酒です。
全体的に酸をそれほど出さない奥能登の白菊さんですが、
八反錦の純米の酸度は2.2と高め。
スタンダードな奥能登の白菊からは外れているかもしれませんが、
現時点での味のこなれ方もバツグンでバランスも良く、
うまみがあるのにクイクイ呑めてしまいました。
最後の9BY古酒は非常に上品で
落ち着いた甘みのある古酒でした。
ぬるめの燗にしてあげると、
ふうわりとしたふくらみ方を見せてくれ、
じんわりと体に染み込んでいきます。
どれもこれもいいお酒ばかりでした。
時間があれば、その後の蔵元を囲む会にも出席したかったのですが、
そろそろ店を開けに京都に戻らなければならなかったので、
勉強会だけで会場をあとにしました。
色々なお話が聞けて、とても勉強になった会でした。
白藤さん、今後ともがんばってよいお酒を醸してください。

